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叶わなかった夢の乗り越え方

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有り難し有り難し 24

初めまして。

私には、憧れていた夢がありました。その夢が叶えば、県内外や海外で地元をPRする活動ができ、注目されて華々しく活躍できます。

その夢の為に、ずっと努力してきました。
たくさんたくさん努力してきました。それでも、叶いませんでした。年齢制限があるので、二度と挑戦することもできないです。

最終審査の数日前に体調を崩してしまって、当日はベストコンディションでは無い中頑張りましたが、練習どおりにはいかず、後悔の残る内容でした。

これまで頑張ってきた日々は私の財産です。色んな人に支えてもらって、応援してもらって幸せです。

それでもやっぱり、夢を叶えたかったです。
時間が解決してくれると信じていますが、立ち直るまでにまだまだ時間が必要です。

ずーーーっと、
「あの時体調を崩さなければ」
「あの時もっと笑顔で自己PRできてたら」
と同じことを考えてしまいます。

ミスコンに向けて自分を磨いて頑張る自分が好きでした。でもその目標も最早無くなってしまって空っぽになった気分です。

また、私は自分の肩書きを気にする傾向があり、まだ若くて綺麗なのに何のミスコン関係の肩書きも無いことにすごく落ち込んでいます。他の知り合いが観光大使やミスコンで活躍しているのを知っているので、尚更比べてしまって辛いです。

立ち直るにはどうしたらいいでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その経験を生かしていく者に成ることはできる。

辛いですね。今までずっと頑張ってきた目標があった。そのために努力してきたけど、最後コンディションが悪い中頑張った。けど結果は伴わなかった。今悲しいし、悔しい気持ちでしょうか。今は悲しみ切る、思いっきり悔しがることも大事な気がします。今の悔しさも今しか味わえないものできっと大事なんです

あなたが言うように冷静に見たら落ちたって言うのは、実力だけでなく、その日の体調もあるし、周りの条件もある。色々な縁で結果は変わるんですよね。だから落ちたこと自体はただの事実です。それを受け止められなくて苦しんでいる、こんなはずではなかった。お釈迦さまは、厳しいですが人生は一切皆苦(あらゆるものは思い通りにならない)と言います。苦と言うのは思い通りにならないという事です。この世のあらゆる事は本質的に思いどおりにならない。なぜなら、私たちは縁で生きているから。縁によっては何があるか分からない。そして、苦の中の主なものに求不得苦というものがあります。欲しいものが得られないという事です。人はこの苦に必ず出会うんだと言うのです。
だから、私たちはこの事実を受け入れるしかない。人と比較してももそれは相対的なものだからあまり意味がない。でもこう考えることができると思います。あなたは、必死で頑張って、得られなかった。だけど、得られなかった人の悲しみや苦しみを分かる人に成れるかもしれない。そのグランプリの人だって、何かは得られないはずなんです。例えば永遠の命は得られません。あなたは、得られなかった人やこの世で苦しんでいる人を馬鹿にしない者に成って下さい。共に悲しめる者に成って下さい。頑張っていることを誇る人よりも、今こうして頑張れている事に感謝できるものになって下さい。支えられ頑張れたことに感謝できる人に成る…。それも魅力的な生き方じゃないでしょうか。

私は学校で教えていました。教え子に医学部を2年連続落ちている19歳の浪人生の生徒がいます。その子は「私なんて生きている価値がない」と言います。私からしたらとんでもないと思う。医学部に行くほど頭もいい。医師に成る道は他にもある…。まだ若い、これから活躍できる。あなたも同じです。自分をその子を観るように他者として一回観てみて下さい。そのコンテストはダメだったけど、コンテストを通して学んだことをこれからに絶対生かせる。腐らず生かしていく者には成れるのです

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浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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頑張った過程が、本当は輝いている

salri 様 相談ありがとうございます。

夢が叶わないことは多々あります。むしろ夢が叶う人の方が少ないと思います。
それでも、あなたは、挑戦してきましたし、努力も積み重ねてきた。
その過程は、誇れるものでしょう。そこに自信を持ちましょう。
誰と比べることのない、あなたの過程による自分自身への誇りです。

また、人はだれでも、上手くいかなかった時、後悔や過去を振り返り
あの時もっと・・・だったら、とよく思うものです。
おっしゃる通り「空っぽになった気分」になります。
これは、人として当然のことで、辛い体験の方が印象に残るからです。
頑張った過程が、本当は輝いているのに。

ですので、まずは、自分を責めないで、落ち込こみから回復するように、
何かで癒しを得ることをお薦めします。
あなた自身の心の安らぎは何ですか?しばらくその安らぎに浸って、心にエネルギーを溜めていきましょう。
そして、自分の価値観を今一度、見直していきましょう。
肩書が今のところなくても、あなた自身が素直に笑顔を振る舞えるような価値観です。
もしかしたらそれは、他人に思いやりや優しさを向けていくことかもしれませんし、自分自身に思いやりや寛容さを向けていくことかもしれません。
勇気をもっと発揮して、何かに挑戦することかもしれませんし、癒しをもっと求めて、心の糧にすることかもしれません。

自分の人生は、自分が主人公。
輝けるものは、自分で選べるのです。
そしていつでも、また一歩踏み出すことが出来るのです。
参考までに
一礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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