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人の目が必要以上に気になります。

回答数回答 2
有り難し有り難し 11

初めまして。
幼い頃からわたしは人の目がとても気になります。
人の目を気にしすぎる性格を治したいです。

では具体的に申し上げます。
道を歩いているだけなのに、すれ違う人の視線や表情が気になります。
自分がその人にとって不快な存在じゃないか?、何か言われないか?(スーパーで邪魔だと老人に言われたり、コンビニでトイレが遅い!早くしてよ!と言う声を聞いてしまいます。)

私は発達障害がありまして、26歳の時に初めて診断が出ました。
普通の人よりもマイペースで、いつも「普通の人を演じないと」と強迫観念に押し潰されてしまいます。
常に人の目を気にしているので、自分の格好が変じゃないか?、変な匂いを出していないか?、すれ違った時に何か嫌な言葉を言われないか?など緊張しますし、外に出て人が多いと不安に押し潰されます。

この世の全ての人間に好かれたいわけじゃなくて、私の家族と彼氏と私自身を大切にしたいだけなのにいつも家族と彼氏を悲しませてしまいます。(出かける事が苦手なので、本当は周りを気にせず楽しみたいのに周囲の目を気にしてしまいます)


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

他人の目を気にする自分を気にしない

かめちゃん 様 相談ありがとうございます。

他人の目を気にする人は大勢います。でもかめちゃんさんは、とても気にするのですね。そんな自分をダメだ・辛い・人と違うとか思って、自分を責めるとさらに苦しくなります。
なので、他人の目を気にする自分を気にしない、責めない、悪く思わない、ということを心掛けてみてください。出来る範囲でいいので。
他人の目を気にしてもいい、顔色をうかがってもいい。と思ってみてください。
他人の目を気にしたり、顔色見る人の方が、ちゃんと他人に気を遣える人になりますから、それが特技だとおもって、他人を目を気にしたら笑顔を返してみましょう。心の中で笑顔をかえせばいいですよ。出来る範囲でね。

他人の目を気にしてる自分を気にしないことで、自分らしく居られるようになってきます。
一般的に人は、他人の目を気にします。それは、人間が生まれた時、誰かの助け(だいたいは、お母さんの助け)がないと生きられないし、それが何年も続きます。ですので必然的に、他人の目を気にして生きなければいけません。本能的に持っているものです。他人の目、顔色を窺うようにできているのです。人は。
なので、本能的に持っている他人の目を気にするということを否定して、自分を責めると、本能的なものと今の気持ちとで、葛藤します。この葛藤が、自分自身を苦しめます。
 ですので、まずすることは、自分を否定せず、他人の目を気にしている自分を気にせず、責めず、「そんな自分がいていいんだよ!!」と自分をなだめて、許して、思いやりをもって、優しさをもって、自分をいたわることです。
それには、心と呼吸を落ち着ける、瞑想(座禅やマインドフルネス瞑想)などを行ってみるのが良い方法かと思います。
瞑想は、心地良い呼吸とともに、心を落ち着かせ、今、ここ、この時を感じて眺めることが出来て、自分を客観視できます。ですので試してみてください。
だんだんと、目を気にする自分を受け入れられて、自分の癒しへと繋がっていくと思います。繰り返し試してみてください。
一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。自分と戦うと疲れるよ。自分に思いやりをむけよう。自分に優しくしてみよう。
字数制限でここまで。もし尋ねたいことがあればメールでどうぞ。この度のご縁に感謝いたします。再礼

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おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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マボロシに負けず

周りの目と言うのは本当はあなたの心の中にあるのですよね。人がどう見ているのか想像しているだけで、本当は見ているだけです。もしかしたら目は向いていても、見てもないかも知れません。

つまりあなたの心の思いを握っていると言うこと。それだけの話です。人の目というと、外に原因があるように感じますが、あなた自身の心の中に原因があるので、人を変えなくても自分が変わってくれば解決できるはなしです。

まず自分自身の目や鼻、耳に学びます。
目はそのものをありのままに映し出します。思いは一切見えません。鼻もその時の香りを感じます。香りに思いはありません。耳もその時ある音を感じるだけです。好き嫌いは一切言いません。
そのようにありのままのリアルを受け取るのが身体なのです。
思いはその後に自動的に湧き上がる幻のようなものです。真実はこの体を通じて感じた五感なのです。

思いや考えと言ったマボロシを信じるか体で直接感じた事実を信じるか。
もちろん事実ですよね。こちらを大切な宝物として焦点を当ててじっくり自分を見つめることです。
これをわれわれは禅とか言ってます。エクササイズ的にマインドフルネスとか言うこともあるかもしれませんが、より深い禅としてやってみてほしいです。
思いに焦点を当てると迷いが起きます。

迷いの世界は抜け出せないですし、刺激的でやめられないようです。

刺激は少なくとも事実は穏やかで安心できます。ぜひ実践してください。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

ご回答頂きましてありがとうございます。
もう一度自分を見つめ直し、自分と戦います。お2人のお坊さん、ご助言いただきまして本当にありがとうございます。

本松寺 釋 孝修様
追加のメッセージありがとうございます。自分を大切に出来るよう日々を過ごします。ご縁に感謝です。

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