周りの人との価値観の違いが辛いです
回答 2
有り難し 9最近よく価値観のズレにより辛くなることがあります。例えば、映画やドラマなどでハッピーエンドが良いという人が多数なのに対して私はそのものを見たことによって病んでしまうほど幸せの一欠片も無いバッドエンドが好きなんです。他にはみんなが楽しい、嬉しい、感動というものに対して怒りを感じたり、私の年代(10代)によくある無駄な行動や低知能な行動、流行も嫌いです。私の頭がおかしいのでしょうか?
①人の喜ぶ顔（特に笑ってる顔)が嫌い。自分より楽に生きてそうだから事実を教えて汚したくなる。 ②この世が憎い。不条理だし、穢れてる。 ③差別したくないし、されたくないのに、差別してしまう矛盾。
お坊さんからの回答 2件
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価値観の違い
カイナイルスさま
価値観が人と全く同じくなることは、実はあり得ませんから、自分だけが違うというわけではありません。
以前に回答させて頂いた内容とも被りますが、例えば、もともと私たちは、一つのモノを見ても、誰もが同じようにそのモノを見ているとは限らないのであります。
一つの物事でも、立場に応じて見方、捉え方が変わってしまう例えとして、仏教では「一水四見」という言葉がございます。
私たち人間にとっては「水」であっても、天人にとっては宝石、魚にとっては住処、餓鬼にとっては火と、それぞれで捉え方が異なってしまっているという例えです。
更に、仏教における思想として重要な一つである唯識的に考えるならば、この世界の顕れの捉え方の複雑さについて、より知れることになります。
一つのモノを見ても、実は、それぞれ、はるか昔の過去世からの心（の阿頼耶識）に薫習された習気（薫りが染み付いたようにそのモノコトを捉える習性）が、そのモノを捉えているという複雑な構造を知ることができます。
要は、誰一人として、誰かと同じように、そのモノ・コトを捉えていることはもともとあり得ないということでもあります。
阿頼耶識のありようが、当然に皆それぞれ指紋の如くに異なっているからであります。あるいは、脳のシワが皆それぞれ異なっているからと言う方がより分かりやすいでしょうか。
このことは、もちろん非常に難しいですので、また関心があれば、是非、学ばれてみて下さい。
ということで、本来、人と価値観を合わせる、人と同じ価値観になるということは土台無理なコトとして、あとはいかに他人と妥協していく、協調していくかということであります。
川口英俊 合掌
それぞれ求める結末は違っていていいのです
拝読させて頂きました。
物語の結末はその時代によっても変わってくると思います、人々が潜在的にどのようなことを持てめているのか、どんな夢や希望を抱いているのかによっても変わってくるのではないでしょうか？
右肩上がりの高度経済成長期では苦難の中でも成長して成功していくストーリーが求められたり、人々が共通のヒーローやアイドルを求めたりします。美空ひばりさんや石原裕次郎さんをスタートして求めていた時代です。
江戸時代には戯曲として「忠臣蔵」の大石内蔵助の様な悲劇のヒーローが求められたりしていましたでしょうし、「判官びいき」の源義経も悲劇のヒーローとして人々から愛されていたでしょう。
最近の傾向は物語のストーリー展開も奇想天外で結末もどんでん返しのものもとても多くありますよね。ある意味今の時代は多様化によっていろいろな価値観や生き方がありますので、ハッピーエンドの結末よりバッドエンドの方がもてはやされているようにも感じます。スターウォーズの一番の人気者はダース・ベイダーですから、悪役の方が真実の人間味を感じることができるのかもしれませんし、人間の煩悩や欲望や苦悩を悪役の方が表しやすいのかもしれませんし、だからこそ人々がダース・ベイダーに我が身のダークサイドつまり心の闇を見て共感を得るのかもしれません。
ですから様々な人の心のあり様があって共鳴し合いながらいろんな求める結末があるのかとも思います。ですのであなたがバッドエンドに憧れたり望んだりするのも充分あるのです。
ただ人の心は移ろいやすいものですし、重ねた年齢や経験によっても求める結末は変わってきます。
あなたが１０年後どんなことを求めるか、あなたが３０年後どんなことを求めるか、或いはあなた自体の結末がどういうものが望ましいかというのも今と仮に新しい家族が出来た時でも違ってきますし、あなたが臨終を迎える年齢になった時も求める結末は自ずと今と同じとは限りません。
ですから今のあなたの求める結末や価値観や感性でいいと私は思います。
それぞれの人の価値観や考えは誰しもが認められているのですからね。どうか安心なさって下さいね。
質問者からのお礼
皆様ありがとうございました。一水四見...学んでいます。
確かに。今後どうなるかわからないですもんね。ゆっくり考えて見ます
