hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

祖母の死

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

今年の1月に闘病中の祖母を亡くしました。年末年始に一時帰宅した時はまだ元気でしたが、以降一気に悪くなり、私を含め家族も心の準備ができていないままでした。祖母とは、私が社会人になってからの約6年間、ほぼ同居というかたちで一緒に過ごしてきたこともあり、しばらくの間は気持ちがふわっとしていて、受け入れられずにおりました。祖母の死から約4ヶ月も経ちましたが、いまだに気持ちがうまく整理できていません。母親からは『親よりもずっと一緒にいた訳だから当然よ』と慰めてくれますが、自分だけ祖母が亡くなった1月から時が止まっているような気がしてます。『あのときもっとおばあちゃんとお話をしておけばよかったかな』や『おばあちゃんとの時間をもっと大切にしておけばよかった』という後悔と、一時帰宅から病院へ戻るときに『元気になってまたお家に一緒に戻ろうね』と手を握りながら交わした言葉を思い出します。また、入院中の祖母や元気な時の祖母と過ごす夢を見て、泣きながら目覚めるということも何度もありました。
どのようにして気持ちを切り替えて前に進めることができるのでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願い致します。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お祖母様はいつもあなたを見守ってます

拝読させて頂きました。
心よりお悔やみ申し上げます。そしてお祖母様が心安らかになります様心を込めてご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
大切なお祖母様がお亡くなりになられてあなたもご家族の皆さんも大変な悲しみの中におられるのでしょうし、今尚なかなかお祖母様の死を受け入れることができないとは思います。あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。
お祖母様もあなたやご家族の皆さんのもとを離れるのにはなかなか割り切ることはできないかもしれません、今でもあなたやご家族の皆さんのそばでご心配なさっておられるかもしれませんね。
とはいえお祖母様は寿命を迎えて天寿を全うなさって往かれたのです。
お祖母様様は仏様に導かれ、先に往かれた親しい方々やご先祖様方がお祖母様をやさしく迎えて下さり、皆さんと一緒に心から安心なさります。お祖母様は仏様のみ教えのもと一切の迷いや苦しみや痛みからも救われて、心清らかに円満にご成仏なさいます。そしてこれからもあなたやご家族の皆さんをいつも優しく見守っていて下さいます。
あなたの悲しみやさみしさや後悔は消えないとは思います。どうかその思いをそのままお祖母様に手を合わせて素直に心からお伝えになって下さいね。お祖母様はあなたの悲しみやさみしさやつらいお気持ちをありのまま全て受けとめて下さいます。そして今までの様にあなたを優しく受けとめ寄り添って下さいます。
お祖母様とあなたとのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。いつでもどこでもあなたが何をしていてもお祖母様はあなたのことを気にかけて守っていて下さるのです。あなたはこれからもお祖母様に守られながら生きていくのです。
悲しくなったらさみしくなったらその場で心の中でお祖母様に手を合わせて語り掛けて下さいね。いつもあなたのことをお祖母様は待っていて下さるのですからね。

あなたがこれからもお祖母様に守られてお祖母様を大切になさりながら、皆さんと一緒にお健やかに仲良く幸せに生きていかれます様にと心からお祖母様にお祈りさせて頂きます。
お祖母様はあなたが健やかに生きて生きことを心から願いきっと喜んで下さいますからね。

そしてまだ先のことでしょうがあなたがその天寿を全うなさる時には必ずお祖母様がお迎えになって下さいます。どうか安心なさって下さいね。至心合掌 南無阿弥陀仏

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

今からでも思いを伝えてみましょう

身近な人との別れは辛いものです。今まであったものが、そこから消えて無くなる。物事は常に変化し変わってゆく。ごく当たり前の現象なんだけどなかなか受け入れられないのですね。

物であれば、執着の仕方にもよりますがある程度の時間で諦めがつきます。身近な人の死となるとなかなか難しくなってしまうものです。

ですから、供養というものがとても大事になってきます。死を受け入れ、次に進む力をつけるために必要な残された者の修行になります。

葬儀では遺体を間近で見て死を確認し、火葬場では骨を見る。7日ごとの供養そして49日、100にち、月命日、一周忌、3回忌。亡くなってすぐにはこうした供養の機会が沢山あります。
その度に、残された方々が前に進めているか僧侶に導いてもらうわけです。お経や法話の中で、人生の生き方、方向性を指し示しているのです。

思いが切れず次に進み力が出ないときには、お墓参りをして時間をかけてお墓で話してきてください。思いを声に出して話してきてください。全て吐き出してきてください。思いっきり泣いてきてください。

それだけでも少し次に進む力がいただけると思います。

供養をしたときにはお坊さんと会話してみてください。あるものがあると思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございます。
思えばまだ祖母の死でまともに泣けてなかったような気もしてます。
思いを祖母の墓前に伝えます。
本当にありがとうございました。

貴重なお話をありがとうございます。
祖母はコロナの影響でお見舞いもできない中、一人で病と治療していたと思うので、
そこから解放されたので、それを思えば安心しました。
いつも見守っている祖母に恥ずかしく思われないように、毎日を大切に生きて生きたいです。
本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ