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五十代からの老病死のとらえかた

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こちらではいつもお世話になっております。五十代半ばの男性です。ここ何年か題名の通り、老病死を強く意識するようになりました。それまでは頭にはあったもののほとんど気にしないで生きて来ました。
(老)に関しては、平均寿命から残り何年いきられるか?とか実感するようになったり、いつの間にか回りやテレビで活躍する人達がみんな年下で、二回りも下もいたり。またあと数年で還暦というと愕然とします。なにもできないまま年だけとったように、そんなはずではなかったのに等と考えてしまいます。ケアはするようにしていますが体力も目に見えて衰えて来ました。白髪も増え、目も悪くなって来ました。
(病)(死)に関しては今のところ大きな健康問題はないのですが、両親を内臓系の悪性腫瘍で亡くしているので、毎年の人間ドックが異常に不安です。食生活に気を配り、毎日ウォーキングをしたり等てできる限りの事はしていますが、両親の闘病から亡くなるまでのつらい経験が恐怖を増しているのかもしれません。

老病死という誰もが避けられない苦が急に身近というか、現実見をおびてきた感じでしょうか。

普通に結婚して子供に恵まれ、企業の管理職として並みの生活、人生なのかもしれません。ただなぜか急に老病死が受け入れ難いのです。

これからの余生の心構えについて是非アドバイスを頂けますと深甚に存じます。

2021年5月26日 22:12

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

もっと追及してみましょう。

Chakuさんは、とても真面目に四苦のことを捉えられておられますね。
とりあえず私は、年金支給者になりましたが、50代の頃は、法話で四苦八苦のお話はしますが、自分ではあまり真剣ではなかったかもしれません。
案の定、2年前に悪性リンパ腫となり、先週も光学検査等を4日間毎日行いました。
もちろん、原因は不摂生と運動不足等、そして自分では気が付ないストレスでしょうね。

これからの心構え等についてですが、
それぞれの年齢になり思うことも行動も違うと思いますが、基本的なことは知識で得たことを、どこまで実践しているかです。身体に良い事や、生きる知恵など、もちろん仏教の教えにはたくさんの知恵はあります。
自分にとって心地よい状況を作ることの中に、仏教を学ぶということを取り入れて頂くことでしょう。

人間は、必ずいつか死を迎えます。寿命が尽きたら(この世の使命が終わったら)死を迎えますから、そのことをまず大前提に、そして生きることを考えれば価値観も変わるでしょう。
難しいことは言えませんが、仏教を学ぶことで、さらなる世界と価値観が広がると思います。

2021年5月27日 10:22
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日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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「老病死が受け入れ難い」というのは自然なこと

こんにちは。

「五十代からの老病死のとらえかた」とお尋ねです。
私は四十代なので、「五十代」という未経験の前提を踏まえることは残念ながら出来ません。

あなたは「老病死」を「ほとんど気にしないで生きて来」たけれども、「ここ何年か」で「老病死を強く意識するように」なったのですね。ただ、仏教には特に「五十代から」などの、年代別に特別な捉え方があるとは思いません。

「老病死が受け入れ難い」というのは、至って通常のことだと思います。
私にも同様ですから。

四苦八苦の四苦、生苦、労苦、病苦、死苦のことです。
この苦、は単に苦しいと言う意味ではありません。
思い通りにならなくて苦しいという意味です。

人間は、程度の多少の差こそあれ、日常全てにおいて自分の思い通りにしようとして生活しています。その前提で考えるならば、「老病死が受け入れ難い」というのは自然なことです。思い通りにならない、人間の最大にして共通の課題が、病であり、老いであり、死なのですから。

あなたが、どちらの宗旨なのかは分かりません。
生老病死の向き合い方は、宗派それぞれの道筋があります。
この機会に、法話を聞くなり、座禅に参加するなり、ご自身の宗旨に沿って一歩先の理解を深めてください。

2021年5月27日 7:46
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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ご返信頂きまして有り難うございました。

「老い・老後」問答一覧

老いること衰えることが怖くて生きたくない

私の長所は努力できることです。 昨日より今日、今日より明日、良い自分になりたくて様々な面で努力してきました。勉強も仕事も美容も、目標を設定し、達成するまでの方法を考え、いくつもの目標を達成してきました。 目標に向かって努力する自分が好きですし、達成感は人生の喜びでした。 しかし、40代になってからうまくいきません。脳や体、肌や髪の毛などがどんどん衰えてきます。仕事はデスクワークですが、目や脳の衰えから以前より効率が落ちてきました。気力もどんどんなくなり、何をしても疲れやすくつまらないです。 やりたいことはやってきましたし、目標や夢もかなったので、今現在やりたいことが特にありません。 そしてこれから脳や体がどんどん衰え、がんばることもできない、努力によって磨いてきた女性としての美しさも失われていくことにむなしさを感じています。 肌がしわしわになり、白髪になり、髪もぱさぱさになり、記憶力も体力もどんどん衰えていく。 「昨日より今日、今日より明日、良い自分になりたくて様々な面で努力」することが楽しかった私には苦痛の日々です。今まで楽しかったことや達成感を得たことがたくさんありました。そんな楽しい日々はもう来ないでしょう。 はっきり言って、老いることでよくなることは本当に少ない気がしています。どんどんダメになるくらいなら人生終わった方がましです。 これからどんどん衰えていく自分をどうとらえ、何を目指して生きていけばいいでしょうか。自分勝手な悩みではありますが、日々真剣に悩んでいますので、助言をいただければ幸いです。

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老い・死が本当に怖い

老いること、死ぬことが本当に怖いです。 言葉にしにくいことが多く、複雑かもしれませんごめんなさい。 老いについて ふと寝る前や、勉強中に、自分の将来を考えてしまい、年老いたことを考えると辛い気持ちになります。言葉では表現しにくいのですが、先行き見えない不安感などが強くて、将来どうしているか、社会がどうなっているかなどを考えるのが怖く、特に両親や祖父母のことを考えると余計に辛くなります。今まで過ごして来た時間、これから過ごすわからない時間を考えると言いようのない恐怖と無力感に苛まれ、どうしようもなくなります。対処法を教えていただきたいです。 死について 死ぬのが怖いです。自分が死ぬ時、周りにいる人のことを考えたり、死んだ後の自分の体、意識のことを考えた時、どうしても怖くなります。自分のこの世界が「無くなる」ことを考えると、本当に恐ろしく眠れません。自分がこうやって質問しているように、なんでもない1日がなくなり、目が覚めないとはどういうことなのか、2度とこの世界に帰れないとはどういうことなのかものすごく怖いです。漫画の世界のように、脳みそだけが夢を見続けるような、そんな世界ならまだいいと思ってしまい、今の世界が無くなり、自分が認知できなくなることが怖いです。 自分が歳をとって行くこと、弱って行くこと、そして死んでいくこと。何もわからないからこそすごく恐ろしく、辛いです。自分の将来を考えることも、今日したことを振り返るのも辛く、もうどうすればいいかわからないです。曖昧な質問で悪いのですが答えていただきたいです。それから、10代でこの疑問に苦しめられてるから、今後の将来、もっと苦しむのではないか、と思ってしまいます。その対処法も教えていただきたいです。

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年を取るのが怖いです

最近 年を取るのが怖いです。 私は、まだ十分に若いと言う年齢ですが、もう既に怖いです。 子供時代は、早く大人になりたいとか、早く30歳になりたいとか、早く60歳になりたい、80歳になりたいなど早く年を取りたかったです。でも最近は、年を取ることにとても恐怖を感じていて、毎日その事を考えてしまいます。 10代の頃は、早く30歳になりたいとか、オーストリア皇帝カール1世の享年を越えたいなど思う気持ちがありました。 私が年をとることが怖い理由は、今の自分が変わってしまうかもいう恐怖です。その事を毎日考えています。とても苦しいです。誰でも年はとるものということは分かっているが、それでも怖いです。 年を取るってメリットないのですか? 私の好きなオーストリア皇帝カール1世の年齢を思い出します。カール1世は1922年に34歳という若さで亡くなりました。カール1世は、亡くなった後は年を取らなかったのですか? 過去を忘れられないことも苦しいです。周りの人は過去のことを忘れて、前に向かって歩いているのに…過去のことをいまだに引きずっている自分がなんか嫌悪感を感じます。 過去は忘れること、過去をやり直すことも出来ないことも分かっていますが、過去を忘れたくても、成功している人や、キラキラしている人を見ると、過去の失敗が思い出されます。また過去の失敗など考えます。過去を忘れたくても忘れられないです。過去を忘れて、前に向かっているが羨ましいです。 過去を忘れられないことで、母親とも険悪感になりました。 年を取る恐怖と、過去を忘れられないことが一番の今の自分にとっては苦しいです。 オーストリア皇帝カール1世は、亡くなった後も年を取らないのですか? つまりカール1世は34歳のままですか?

有り難し有り難し 2
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若さを無駄にするのが怖いです

率直な悩みで大変お恥ずかしいのですが、私は何もせずに若さを失うことへの恐怖があります。 若いっていいね・羨ましい・大事にしてねなど今までいろんな大人に言われて間に受けたり、InstagramやSNSで、思う存分お洒落や旅行、遊びを楽しんでいる人たちや、同い年なのに外国語が話せたりダンスができたりといった、能力や技術が優れている人を毎日のように見て、いつか若い状態はなくなってしまうから、やりたいことがあるなら今やらなきゃ、って、それが強迫観念のようになってしまいました。 何歳までにこの実績を積まなければ、資格を取ったり英語を話せるようにならなければ、〇〇ができるのは何歳までだから今やらなければ、可愛い服を着られるのは若いうちしかできない、など、上げたらキリがないです。 目標が高すぎて、そして多すぎて、頑張ろうとすると思考停止・無気力になってしまい辛いです。 そしていくらこうなりたいと思ってもそこに到達するまでには時間がかかると思います。それでも執着してしまいます。この執着は意味のないものでしょうか。もしそうだとしたら手放して、毎日をもっと気楽に生きたいです。 幼稚で未熟な質問ですみません。

有り難し有り難し 8
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老いること

先日50才になりました。歳を重ねる事は素晴らしい事だ。と考えている私です。子供も成長し寂しくなり体も不調が出てきて不安ですが、気持ちを切り替え「歳を重ねる事は恥かしくもなく素晴らしい事」と考えるようにしようと思っていました。 先程、父親(81才)と話しをしていたら「今月の連休にでも遊びに行こうかなあと思ってる。これが最後だと考えて行く。」と。この一言で私凄く心が寂しくなりました。悲しくなりました。50才にもなってお恥ずかしいですが泣きそうになるくらい寂しくなりました。当たり前の事なんです。母も脳梗塞になり早4年。運良く早期発見だったので後遺症もなく元気です。が年齢も年齢他の病気にもかかり私の家まで来るのは年老いた2人にしたら大変でしょう。分かるのですが、「これが最後」との言葉が…それと同時に年老いていく悲しさ。私は素晴らしい事と考えていましたが自分の事ではなくなると、年老いていく事の寂しさ悲しさ。人間歳をとることは一体どういう事?耳も聞こえなくなる。足腰も弱くなる。体は衰えていく。これの何処が素晴らしいの?悲しくないの?分からなくなってきました。寿命があるのは分かるんですよ。でも年老いる意味を教えてほしいです。よろしくお願いします。

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高齢者が嫌いになる

今、介護施設で働いてます。働き始めた頃はそうでもなかったのですが、最近では高齢者にわがままで憎らしいような怒りの感情を抱いてしまいます。本来福祉を提供する立場は対等であるはずですが、施設の高齢者は家族から離れた寂しさ故に、理不尽な要求を続ける方が多く私は奴隷か何かに思われてるのではと否定的な気持ちが抑えられません。また私がそうやって必死に自分を抑えて仕事をすればするほど、何でも我慢できる職員と勘違いするのか、さらに要求がエスカレートします。トイレに行った数分後にトイレが出ると言い連れて行ったものの何もせず早く寝せてよと言うとか。ご飯を介助で食べる方が職員を好き嫌いで判断して私の時は口すら開けてくれないとか。こんな一部では収まらない程日々の訴えに対応してます。これはもしかしたら相手の立場で考えたら何か理由があるのかもしれないが、高齢者だし、人の気持ちがわからないのかもしれないし自分のことさえ良ければいいとか考えてるのでは?と不信な心が育ってます。それが高齢者というものであってもこんな不信感にさいなまれて仕事行くので、相手と関わりたくもなくなるし、最低限の仕事をこなせばいいと思うのですが、そんなこちらの苦悩なんてわかるはずもないので、いつもの様にわがままを繰り返します。この怒りや不信感はどこに持っていけばいいのかわからないです。私自身、お婆ちゃんと一緒に住んでいたとか、前からお年寄りが好きとかいうたいした動機もなく夜間福祉大学の実習で言った職場に就職したしこんな気持ちでいるならこの先も仕事は上手くいかないだろうと思います。大学自体も親の勧めでした。この状況なら離れた方がお互いのためですよね。もちろん、それを見てくださり、あなたのお世話は嬉しいよとか、大変ねとか言ってくださるほんのひと握りの優しい高齢者もいます。ただ8割が人の気持ちも知らずあれしてこれしてよという人ばかりです。寂しい、死の恐怖がある、人に縋りつきたいを理解したいと言う気持ちもあるが、それは相手の気持ちでありそれをわがままに代えてこちらを振り回すのは違うのではと一人モヤモヤしてて、最近はあまり寝ることもできません。

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母親の老いが怖いです

こんにちは、お縋りさせてください。 私は37歳で、母は77歳です。 父は私が20代に亡くなりました。 一人っ子です。 生前、父はアルコール依存症を患っており、父だけでなく、母も私も苦しみました。 家族三人で父の病を受け入れ、お酒をのんだらいけんから、とやっと笑い話にできるようになったのは、父が死ぬ一年前でした。 それまで、母と私は父の病に怯えて、ずっと励まし合い続け、父が死んだ事も二人で乗り越えました。 父が亡くなった後、四十九日頃、当時の上司に「もう立ち直ったでしょう」と言われて、普通の人はそれくらいで立ち直るものなのか、と驚いた記憶があります。 こんな苦しみがあるものか、人が受けて良いつらさじゃ無い、と思いながら過ごしてきました。 結婚し、子どもも授かりましたが、なぜか、母とのように深く思えません。 どこか「いずれ離れる人」という気持ちがあります。母が死んだら一人になってしまう、という気持ちが強いです。 母の死が怖いです。 また、あの苦しみを味会わなければならないのか、そのときはたった一人で……と思うと恐ろしくてなりません。 母が老いていくのも怖いですが、どうか健やかにたのしく生きていて欲しい、と思うあまり、母の「耳が聞こえなかったのをごまかしてトラブルになる」「なんとかして私の助けになりたいと空回りして迷惑をかける」というような、老いを隠そうとする姿が辛いです。怒ってしまうこともあります。 母は母で、必死なのだと思います。 どうやったら、すこやかにみんなたのしく、未来を楽しみに生きる事ができるのだろうかとそればかり考えてしまいます。 泣きながらタイプしているので、読みづらい部分があると思いますが、どうか教お許しください。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ