祖母の御供養、お骨がなくても出来ること
初めてご相談させて頂きます。
昨年、母が亡くなり戸籍を調べてみたところ、父方の祖母が2004年7月に、見知らぬ土地の病院に入院したまま誰にも看取られず、亡くなっていた事がわかりました。
その当時、母と別居してから数年後に父は癌で亡くなっており、父の死後2年後に祖母も亡くなっていました。
当時気になっていたものの、祖母のお見舞いには一度行ったきり、、(病院とは入院費の件で揉めていた経緯もあり…)気が付いた時には病院が廃業、介護施設となっていて、その施設に訪ねても祖母のいた病院に関する情報は得ることが出来ませんでした。当時まだ幼児の子育てでバタバタしていた事を理由に、私は祖母の行方を調べる事を後回しにしてしまいました。
何かあれば、母の方へ何かしら連絡が来るのではないか…などど都合良く考えていたのです。
現在、親族は私と子供、独身の兄の4人ですが、兄は父と諍いがあり、供養の相談が出来そうもありません。
お骨は既に無縁仏として市が処理したそうで、今となっては何も出来ないとの市役所からの回答があり、祖母が建てたお墓ですがお墓に埋葬してあげる事も出来ません。
今月下旬には17回忌(おそらくですが…)もあるので、何とかして何かしら祖母の御供養をしてあげたいのですが、この様な状況でどの様な御供養が出来るのかわかりません。どうかご回答頂けます様、何卒よろしくお願い致します。
家庭の事情で父方の祖母と疎遠になり、17年前に祖母が亡くなっていた事が分かりました。遺骨は既に無縁仏として処理され、お墓に入れてあげる事も出来ません。御供養してあげたいのですが何が出来ますでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
『供養ってなに?』
という冊子を作り、誓教寺のホームページで見られるようにしています。https://seikyoji.jimdofree.com/の「施本」で探してみてください。
供養のために骨は関係ありません。その人に「功徳をあげる」気持ちが大事です。自分が何か善行為をして(寺への布施など)、寺も読経や説法などの法施をしてくれるかもしれませんがそれがなくても、自分が行った善行為の功徳を、祖母に上げます、と心か言葉で宣言して、功徳を手向けるのです。
祖母が餓鬼道のちょうどいいところに転生していたら、受け取ってもらえます。天人では、気づいて喜んでもらえるかもしれませんが、他者からの功徳廻向は必要はありません。人間や畜生や地獄に生まれていたら、気づいてもらえないでしょう。
功徳をあげる行為は、心でできるので、ついでに一切衆生にもこの功徳をあげると宣言して、自分の功徳をより強くすべきです。
お経の後に「廻向文」を唱えるのはそういう仕組みです。たとえば浄土真宗では「願以之功徳(願わくばこの功徳をもって)平等施一切(一切衆生に平等に施さん)」と宣言します。目的の本人だけでなく、みんなに、と廻向するのです。
私たち人間がやることは、うっかりしていたりうまくいかなかったり、いろいろです。失敗ばかりです。それが普通の状態なので、思い立った時にできることをやればよいです。その分は明らかに善行為で、胸を張ることができます。
墓参りも充分な供養ですよ
おはようございます。
ハスノハへの投稿ありがとうございます。
ご質問文拝見しました。
お祖母さまの建てたお墓に、お祖母様ご自身が入っていないことにどう気持ちを納得させればよいのかという悩みなのかなと拝察しました。
そういった相談をいただいた時には、
『正解はひとつではないです。
100点満点の満足する対応は遺骨がお墓に入ることかもしれません。
でも、満点とはいわないまでも、充分合格点だと思える対応もあります』
と私は答えています。
ひとつの視点として
お祖母様の遺骨そのものはなくても、お祖母様の遺されたお墓を訪れるりんごさまはいらっしゃる。
お祖母様自身の骨はなくても、建てたお墓に血を分けた息子が眠っている。
孫は気にかけてくれている。
17回忌のことも気にかけてくれている。
お祖母様視点でみると、
私の建てたお墓に孫が来てくれている。
遺骨が入っていても放置されている墓が少なくない中、子が眠り孫が気にかけてくれていることだけでも婆ちゃんは嬉しいと思いますよ。
お墓参りを続けてください。
お墓に参ること、存在を忘れないことも充分供養になります。
それでも足りないと思われるなら、
ご自身がふりがな付きの経本みてお経をあげることも可能です。
あるいは、お坊さんのお経を望むならお父上の葬儀をしたお寺に相談か、ハスノハのオンライン相談使ってリモート読経の可能性を考える手もあります。
(必須じゃないです)
参考になれば。
質問者からのお礼
この度は早々のご返答を賜り、感謝申し上げます。お礼のご挨拶が遅れましてすみません。温かいお言葉、ご回答を頂きありがとうございました。どうして良いものか胸を痛めておりましたが、頂きましたアドバイスをもとに、これからも祖母やご先祖様に感謝と愛の想いを馳せお墓参りを続けて御供養をして参りたいと思います。オンラインのリモート読経も可能なのですね。お願いする際は改めてご連絡させて下さいませ。この度はありがとうございました。