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性交渉未経験であることの異常なコンプレックス

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有り難し有り難し 504

23歳の男です。
四月から新社会人になります。

タイトルにあるように私は女性との性交渉の経験がありません(俗に言う童貞です)。

そして童貞であることに異常なまでのコンプレックスを抱いています。同時に性行為に対して異常な憧れを抱いています。

童貞という単語に過剰に反応し、自分ではなく他人が性交渉未経験であることをからかわれていると自分までバカにされたように感じてしまいます。

頭では「経験が早ければ良いものでもない」「人数が多ければ良いものでもない」「将来を誓った人とすれば良い」と自分に言い聞かせているものの、全く効果はありません。

自分で言うのも何ですが、全く女性に相手にされない人生を歩んできたわけでもなく、大学時代には二人の女性に交際を申し込まれました。たまたま二人とも私と性交渉することを望まなかったので、私はそれに同意しました。
しかしながら私も成人した男、自分の性欲を抑えるのは苦痛でした。

現在の童貞コンプレックス、そして性交渉への異常な憧れには、その体験も影響しているのかと思います。

何かアドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

童貞上等です。

童貞を笑っている連中も一生懸命非童貞の演技をしている者が多いんじゃないでしょうか(笑)
リサーチによると男女ともに貞操観念が薄れていると言われている現代でさえ、割合はそう大きく変わっていないようです。

さて、仏教的には生きているうちの苦しみの一つである「五蘊盛苦(ごうんじょうく)」ですが、同じ男として性欲の抑制に苦労するのはよくわかります。
然しながらこればかりは基本的には早く良い彼女を見つけないとなんともですよね^^;

周囲の声とやらは情報過多の時代に踊らされて非童貞・非処女がカッコいいとでも思っているなら、とんでもない思い違いでしょうね。
ともあれ、それなりに異性と仲良くなったとしてもそうした行為に至るには色々と慣れやら環境やらが必要ですが、これは日にち薬のようなものです。

焦らずとも遅かれ早かれ自然と「その時」は来ますよ。

周囲に草食系やらなんやら笑われた時には一言言ってやればいいんです。

「ゴメン。僕、美食系なんだ。」と。

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一般家庭から真言宗のお坊さんとなりました。 お寺はありませんので普段は普...
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煩わしい悩み

煩悩(ぼんのう)という言葉をご存知でしょうか。

辞書的な意味は改めて調べていただければと思いますが、
漢字を見ると「煩(わずら)わしい」「悩(なや)み」とあります。

仏教の目的のひとつは、そのような自己の煩悩を自覚し、調える生き方を得ることにあります。

貴方が自己の性欲に悩み、他者の眼差しを意識しながらも抑えられない自己を見つめていらっしゃる。
そこから捉えどころのない煩わしい悩みの根源は何なのか、どうすれば解決されるのか、考え悩んでおられる。
実は、そうした貴方の悩む生き方そのものが「仏教的な生き方」なのだと思います。

もしも、貴方自身が煩悩のおもむくままにところ構わず、なりふり構うことなく性交渉を他者に強い、童貞を捨てることのみに執着していたなら、おそらく相手を傷つけ、性犯罪すらおかしていたかもしれません。

しかし、貴方は自らの性欲を他者(お付き合いされていた方)との関係性のなかでよく統御し、煩わしい悩みから逃げ出さず、ご自身と向き合う糧とされています。

それはとても素晴らしい生き方です。

人は、社会性を備えた生き物です。煩悩という自己中心性を本質としながらも、他者との関係性のなかで生まれ、育てられ、今日を生き、明日のいのちを繋いできた存在がわたくしです。
どうか、この悩みをご自身だけの問題とせず、しばらく煩わしい悩みと向き合い続けていきましょう。

余談ながら、性風俗は仏教が大切にする自己と他者の関係性を「男性優位」「性の商品化」「性風俗に就く人への蔑視」に置き換え、性の自己決定を著しく損なうおそれがあるものと付記しておきます。

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北海道の内陸にある浄土真宗の寺院を預かっています。法名(仏弟子の名前)、釋...
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牛丼食べる前と食べ終わった後の違い

ティーさま

人間は、様々なことを妄想するのが大好きな生き物だと思います。特に経験のないことについては、妄想が膨らみます。高校や大学に入学する前、大人の世界に憧れ自由になれる。今までの生活と変わるんだと様々なことを妄想した覚えがあります。
入学してしまうと、すぐに慣れて「こんなもんだな」となります。

案外、経験してしまうとなんてことないことばかり、問題でなくなるものです。そして未経験の人に対して、相手を馬鹿にするようなおもいはもちません。だって経験したからってそんなに変わるものではありませんから^_^

子供の頃、𠮷野家に憧れていた私がいました。
食べた後、𠮷野家の味を知りました。生活に変化ありませんでした。食べる前と食べた後、その程度の違いしかありません。

童貞について馬鹿にするという情報はテレビの影響でしょう。実際は、それに影響された人ぐらいで本当に馬鹿にしている人なんてほとんどいないでしょう。どうでもいいことです。

それでもあなたは、人と比較し、苦しむのなら行っちゃってください。風俗へgo!それでスッキリそこでイロハを教わってくればいい。
なんてことなくなるでしょう。今までの悩みも吹き飛びます!!

なにをするにも人は常に初心者。他人の目より大切なものがあります。

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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案ずるより産むが易し

しっかりしたお考えで童貞だったのですから、
何も恥ずべきことはありません。

でも、
そろそろ足かせになってくる年齢ですから、
早く済ませちゃいましょう。

ただしあくまでもそこは「不邪婬戒(ふじゃいんかい)」で、
真っ当な愛ある性行為を行ってください。

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和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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