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不安から逃れられません

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有り難し有り難し 11

過去2回ほどご相談させていただいております。
その節はありがとうございました。

以前ご相談した際の不安の種はわたしの考えすぎや思い込みが解消されることで少しずつ減ってきてはいるのですが、それでも依然として不安は新たに湧いてきます。

今日も出勤時にマンションの住居のドアの鍵を閉めるとき、他の住居のドアの開く音が聞こえ、監視されているのではなかろうか、誰かが空き巣に入ろうとしているのではなかろうか、と不安がつのります。
他の住人の動きはたまたまのことだとは思うのですが、それでも不安です。
しかし、月初ゆえに会社へ行かねばならないので、確実に鍵を閉めたことを確認して出勤しました。

仕事しながらでも不安が大きくなります。

不安から逃れるにはどうすればよいのでしょうか。
不安を感じないためにはどうすれば良いのでしょうか。

毎度毎度このような悩みのご相談となり、大変申し訳無いのですが、何卒宜しくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

事実確認ファーストマインド

( ゚д゚)ウム。話は大体わかりましたわい。
そもそも、悩みや不安というものは心配や恐怖や恐れという「思い」が悪さをするもの。そのメカニズムを自分で事実確認しながら生きるとよいです。
たとえば、こんな言葉がある。
私もあんたと同じころはこの考えを大事にしとったもんですぢゃ。
「恐怖や不安は無知より生ずるものなり。ゆえに知ることで恐怖や不安は滅する。」と。
たとえば、カーテンのスキマから誰かがあんたを👁覗いているんじゃないかと思ったとしよう。そもそも、そんな変態はいませんが、でもいるんじゃないだろうかと思いを重ねていくと【事実の誤認】が生ずるのですわい。モーソー
本当はそうじゃないのに、実際の事実とあなたの思った思いの勘違いモーソーが混同されミックスされる。
恐怖や不安というのは「もしそうなったらどうしよう」ではなく「もしそうなったら【いやだ】」という拒絶反応的な心理があるわけですわい。
実際は違った、そうではないと脳が弁えてくれれば恐怖心はなくなります。うちで昔飼っていたドンという生まれつき目の見えない犬は雷が起こるたびに震えて震えてかわいそうでしてな。ですが、それも本人(本犬)がカミナリというものが「どういうものなのか」わからんから震えるのでしょう。
あなたも今日から不安や恐怖を覚えるものに対して真っ向から面と向き合って、きちんとガッツリ、シラフにガチで超ドストレートにガン見ギン味ギョウ視してきちんと事実確認をすればあなたのノウミソは安心するはずです。ああ、まちがいない、と。
我が家には発達障害の娘がいますが、嫌なことは何度も確認をします。だからこちらも彼女を安心させてあげようと何度も同じことを言って、実際に確認をさせる。すると安心をするものです。人間の脳というものがそもそもそういうものなのでしょう。
そもそも、妄想や不安というものは現実にはありもしないことを自分流に誤解してあたかも本当のことのように誤解して悩んでいるという姿でしょう。
だからこそ、私は私の脳が誤解してしまっている、この誤解を我が脳の為に誤解を解いてあげようといういたわりの気持ちで事実確認をすることです。
部屋のカーテンを開けておいてください。今晩拙僧があなたの部屋を覗きます。その時、きちんと事実確認をしてみてください。そこに私はいませんから。(笑)
つまり恐怖を無くす一番の良薬は「事実」です。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

お礼が遅くなりまして申し訳ございません。
ご回答ありがとうございました。

事実確認こそ不安を減ずる方法、とのこと。早速実践しております。
確認できぬことへの不安もありますが、ひとしきりできる「確認」を行っています。
昨日も悪夢をみました。とてもリアルだったので、思わずいろいろ確認しました。確証を得る確認ができなかったものもありましたが、状況からおそらく問題ないと確認しなんとか不安の渦から逃れることができました。
なかなか付き纏い続ける不安ですが、向き合い、事実確認でなんとかおさめていければと思います。

大変参考になりました。
ありがとうございました。

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