位牌閉眼供養後の日々の供養について
こんにちは、日々の供養について相談させてください。
ここ数年のうちに相次いで両親を亡くしました。子供は私しかおらず私にも子供がいないため、将来を考えて両親とも永代供養です。
永代供養にともない仏壇は処分し、あとに亡くなった父の一周忌には父母の魂の入った位牌を閉眼供養しお焚き上げをしていただきました。(これも将来を考えて決めました)
ここからが相談なのですが、魂の入った位牌がない今、日々の供養をどうしたらよいかということです。
今現在仏壇がないので、両親の写真にお線香とお茶を供えています。お線香は亡くなった人の食事と聞いたことがあるのですが、これからもお線香を炊いたほうが良いのでしょうか?
狭い賃貸のリビングにお線香立てとお鈴とろうそく立てが並んでいる眺めはなかなかシュールでずっと違和感を持ちながら今日まできました。
位牌ももうないのでいっそのことお線香をやめて、写真とお花を飾ることで日々の供養になったらよいなという思いがあります。
父も母も花や植木が好きでしたので華やかだと喜ぶかなという純粋な気持ちと、お線香立てを仕舞うことでリビングにも馴染みやすくなるし煙で喉がイガイガせずに済むなという不純な気持ちと、両方が入り混じってはいるのですが……。
(お線香は煙が少ないものにしていますがそれでも煙くて寒い日でも燃え終わるまで換気が必要です)
お線香をやめるという考えは間違っているのでしょうか?
どんなことでもかまいません、お言葉をいただけますと助かります。よろしくお願いします。
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霊前に御香を供えてあげた方が良いと思います
御質問の中にありましたが、亡くなられた方は死後人間界のものを食せず、御香のかおりを食すると言われております。それを御香を供える理由の一つとされています。それ以外にも、いくつかの理由があります。
1,御香は「如来使」とも言われてます。仏様と我々を結んでくれる「仏様の使徒」という意味です。
2,御香が我々を邪気や魔物から守ってくれる、と言われます。
3,良い香りの御香は、部屋の雰囲気も我々も心も清浄にしてくれます。
何本もたくさんの線香を焚く必要はありません。一本で十分です。長めのお線香なら、半分に折って2回に使っても良いと思います。安い値段の線香をたくさん焚くと、目も痛くなるし咽喉も痛くなります、ちょっと良い値段の線香を用意してみて下さい。1日に1回、一本だけならあまり負担にならないと思います。
煙が苦手なら、塗香(ずこう)という御香があります。本来は、手や身体に塗る御香です。但し、あまり塗りすぎると匂いが強くなり過ぎて周囲の方々の気に障ることもあります。写真の前に小さなお皿を置き、少しつまんでご両親に供えてみても良いと思います。
故人の供養してあげようという気持ちが大事であることは言うまでもないですが、香・華・燈明・水・飲食(おんじき)という伝統的なお供えにもちゃんとした意味があります。「すべて毎日とはしましょう。」とは申しませんが、可能な範囲でお供えしてあげましょう。
質問者からのお礼
お言葉をありがとうございます。
御香の香りを食する。お線香からくゆる煙ではなく香りを食べているのですね。
塗香というものを知らなかったため検索してみました。火も使わず煙もでないのに良い香りをお供えできるのはいいですね。
塗香を検索中に仏具屋さんが作ったディフューザータイプのお香を見つけました(同じ香りのお線香もありました)。香りを染み込ませたスティックをお線香のように立てて香りを広げるようです。こういった物を日々お供えしてもよいでしょうかね。
仏壇もお位牌もない我が家ですが、教えてくださった御香を焚く理由が心にストンとおちてきたのでできる範囲で日々の供養をしていこうと思います。
ありがとうございました。