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老後に対する不安

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

80代後半になる実母、義母共に療養型の病院に入院しております。
実父は2年程前に他界いたしました。

まだまだ、親の介護などに頑張らなくてはならない年齢なのですが、意思の疎通もままならず、1人では立ち上がることもできない両母の様子や、介護をめぐる親族とのいざこざに気持ちが萎えて、行きます。

60代の私達の世代では、老後を楽しく、自分の力で対処するのが良い(又は当然)という考えが盛んに言われますが、経済健康に恵まれた場合にしか可能ではないように思います。

因果という考えを、hasunohaの問答を読んで知りました。
過去に自分の行った事、行わなかった事のみならず、縁に繋がる人達やご先祖様の様々な事情や考えも因果に含まれるのだと私なりに納得、受け入れなくてはと思うのですが、、、、

親の老後、自分達の老後と、見通しのたたないことばかりに思え、因果を受け入れようと考えても不安や焦燥感がわき上がって来ます。

私の因果の捉え方に、至らぬ部分や間違いがあるのでしょうか?

又、不安や孤独感焦燥感などと折り合いをつける方法がありましたら、お教えいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自己中的な考えを持っていい

カンガルー 様 相談ありがとうございます。

因果応報は、人間の知恵では及ばないこともありますので、因果応報があるんだ、ぐらいに考えて、過去の出来事が今に及ぼしていると、考え込まないのがいいと思います。因果応報があるから、今後の為に、今出来ることをしよう。ぐらいの気持ちでいいと思います。
そして、私も60代に突入したのですが、親の介護を子供世帯だけで、背負い込むのはむりです。介護専門の人とよく相談して、頼れるものはとことん頼る。というのが先の見えない介護を続ける方法かと思います。
そして、親族とのもめごとは、やはり第3者、出来れば法律家に入ってもらって、取り決めをするのが一番すんなりいきます。今後遺産のこともあるでしょうから、親の生前に、書面でかわしておくことが良いかと思います。最近では、死後事務委任契約(行政書士)などもありますので、調べてみるのがよろしいかと思います。

そして、やはり60代の我々世代も、残りの人生を考えていかなければなりません。その時には、「自己中的な考えを持っていい」と私は思っています。残りの人生、一度きりの人生、やりたいことがあるなら、トライしないと。
と私は思います。
参考までに。
一礼

追伸:お礼メッセージありがとうございました。コロナ禍で動きが取れないことも多いかと思いますが、お体ご自愛していただいて、ご健勝にてお過ごしください。ご縁に感謝申し上げます。再礼

追追伸:この度は、お気持ちをいただきありがとうございました。またご相談ございましたら、どうぞお話しくださいませ。御礼まで。再再礼

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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

釋 孝修様
因果の捉え方、自分の老後に対する心の向け方に、親身でわかりやすい教えをいただき、有り難うございます。

精神面だけでなく、介護とその後に対する現実的アドバイスもありがとうございます。

ただただ混乱している状態を抜け、出来る事を探してゆこうと思います。

釋様の心のこもったお教えで、私の気持ちに、余裕と気力のようなものができてまいりましたことを、重ねて、深く御礼申し上げます。

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