昔の自分の過ち(交通事故)を許せない
13年前の過ちを思い出し、頭を離れずご相談しました。
事故で相手(高校生)にケガをさせてしまったのですが、私は声もかけず逃げてしまいました。
私と相手の方は、狭い歩道の反対方向からそれぞれ自転車を走らせて、すれ違おうとしていました。
すると相手の方が途中で停止し、地面に足をついたのですが、その足(足の甲)を私が自転車でひいてしまったんです。
振り返ると、相手の方はうずくまるような姿勢でとても痛そうにしていましたが、私は黙ってそれを見ていました。
相手の方が自転車を走らせだすのを見て、そのまま自分も高校へ向かいました。
ことあるごとにこの過ちを強く思い出します。
半年ほど経った頃、後悔の念が襲ってきて、泣きながら母に打ち明けたことがありました。
母には「きっと大丈夫だったんじゃないかな。これからは気をつけよう」と言われました。
さらに数年が経ち、自動車免許を取得する際に「自分はなんてことをしたんだ」と再度思い、警察に電話し事情を話しました。
警察の方は呆れながら「気になるなら、今からでも事故届を出したらどうですか」と言われました。
「今さら...」という感情がぬぐえず、結局事故届は出しませんでした。
また、ひき逃げのニュースを見るたびに「私がしたことはこれと一緒だ。私は罪人だ」と思い苦しくなります。
最近また思い出したのは、お付き合いしていた方と別れることになったからです。
原因は、私が怖がって相手とちゃんと向き合おうとせず、相手の気持ちに気づかず傷つけてしまったことです。
自転車事故の当時は「無かったことにしてしまえばそれで良い」と思ってました。
そこから改心し、過ちをおかしたときはすぐに謝るよう心がけてきたつもりで、もう事故のことは昇華しても良いかと思っていました。
でも自分はまだ、都合の悪いことからは目を逸らし、痛みに気づけずに逃げようとする人間なのか...と絶望しました。
また、お付き合いしていた方は交通事故(自損)の後遺症に悩んでいる方でした。
私が当時ケガをさせてしまった方も、万が一、今でもケガの後遺症に苦しんでいたらどうしよう...と申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
再び罪悪感にとらわれても、なす術もなく「自分は幸せになっていいのだろうか?」と自分を責め続けています。
今後どう考えて生きれば良いのでしょうか?
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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順序通り、ハッキリさせる
こんにちは。
私は、趣味でサックスをしますが、吹くことができないフレーズにしばしば出くわします。それは、リズムが分かっていない、テンポが速すぎてついていけていない、などの原因があります。そんな時は、テンポを落として自分が把握できるぐらいにゆっくりにして、一つ一つ音を確かめながらリズム等を確実にしていく。これが出来ないことをできるようにするための唯一の方法だと思っています。
一読したところで、あなたは13年前の出来事を段階を踏んで処理していない、整理できていない印象です。
高校生の足を「自転車でひいてしまった」
↓
「黙ってそれを見てい」た(謝ったり、大丈夫?と声をかけなかった)
↓
数年後に「自分はなんてことをしたんだ」との罪悪感から、「警察に電話し事情を話し」た。警察官から「気になるなら、今からでも事故届を出したらどうですか」と言われた
↓
「今さら...」と「結局事故届は出」さなかった。
↓
「もう事故のことは昇華しても良いか」と思うようになった
↓
「でも自分はまだ、都合の悪いことからは目を逸らし、痛みに気づけずに逃げようとする人間なのか...と絶望」
通常、何かの罪をおかすと、罪に対する責任を引き受け、謝罪なり賠償をして償って、相当の時間をおいて「昇華」という順番になりましょう。しかし、あなたはこういった適切な順番を踏んでいないで思考の循環ばかりをしているように見受けます。
いまから、13年前の高校生を見つけることはまずもって不可能だし、直接謝罪することはできないでしょう。しかし、その警察官が勧めているように、いまからでも事故届は出せます。まず、自分が事故を起こした。責任を負うべきを負わなかった。これを順序通り、ハッキリさせることが必要なのではありませんか。
そして、交通事故に苦しんでいる団体などがありますから、寄付などして出来るところをして償う。その継続、積み重ねの年月の末に初めて「昇華」があるのだと思います。
国土交通省(交通事故関係被害者団体の一覧リンク)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/info/window/party.html
質問者からのお礼
ご無沙汰しています。
ご回答をいただき、本当にありがとうございました。
精神的に不安定になっていた時期で、いただいた回答が心の支えとなりました。
おかげで自分には思考がグルグルして前に進めない特徴があると自覚することができ、
またその後、発達障害の特性があるということも分かり、改善のために今もカウンセリングや国のプログラムを受けています。
昨年の初めには警察署へ行き、事情を話させてもらいました。
警察官の方はお忙しい中、また13年も前の出来事ということに驚きながらも丁寧に対応してくださり、自責の念に駆られている私に
「そういうことってあるんだと思います」
「でも、もう今後はこのようなことのないようにしてくださいね。」と言って下さりました。
これからは、教えていただいたとおり、自分の責任は自分でとる。
適切な順番を踏む。ということをしっかり心に刻んでいきます。
長文となりすみません。
この度は、ありがとうございました。