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家族が白血病になりました。心を保つには?

回答数回答 2
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私には4つ下の可愛い妹がいます。
その妹が先日、急性白血病と診断され、本人と一緒に医師の説明を聞いてきました。
幸い、かなり早期の発見で、今は症状がまったくない状態です。

しかし、1週間もすれば歩くことも困難になり、病状は急激に悪くなっていくでしょうと説明がありました。
抗がん剤や、輸血、骨髄移植についての話も聞きました。

私からあげられるものならば、何だってあげたいし、妹が助かるなら何でもしたいです。
しかし骨髄の型が合うかどうかも、1か月ほど先でないとわかりませんし、
もし移植できても、合併症を起こせば致命的、死亡率も高いです。

白血病の中でもめずらしい型で、再発率が高いなど予後が良くないとのことであったり、
実家も私たち夫婦も決して裕福とは言えないので、これからかかる莫大な治療費のことであったりと心配です。

これまでずっと健康で、体力も気力も人より上の、エネルギーの固まりのような妹が、弱っていくのを想像すると、悲しくなります。
不安なことで頭がいっぱいです。

こんな中でも、まだ良かったなと思えることは、
早期の発見で、早い段階で治療に取りかかれること。
夫は、妹のことをよく知っており、私のことも支えてくれ、快く協力してくれること。
先月引っ越してきた地が、たまたま妹が入院することになった病院の近くであること。
です。

悪い中でも良かったことを考えるようにしようと思うのですが、何をしていても、これからが不安になり、泣いてしまいます。本人の方がつらいはずなのに。

たいへん明るく、愛想よく活動的な太陽のような子ですが、今回はさすがに参った様子でした。
姉として、支えになってやりたいと思っています。が、私がこんなことでは助けてやれません。

こんなときの上手な気持ちの持ち方、妹への言葉のかけ方、これからの行動など、お坊さんの意見をぜひ聞かせてくださると、嬉しいです。よろしくお願いします。

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。妹の病気が治りますように。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心配ですが、一言。

妹さんのご病気大変心配なことと存じます。
ご本人はもとより、ご家族の方々の心痛は、さらに深いものがあるかと存じます。
どのようなお声がけをすればいいのか分かりませんが、私の経験を少しだけお話します。

私は、2年前の2月頃から左脇が膨らみはじめ、4月には悪性リンパ腫(血液癌)と診断され、5月から入院、11月まで抗がん剤治療と放射線治療を行い、一通りの治療の結果、数値は改善されました。一安心と思いきや、今年5月の検査にて、悪性リンパ腫ではない、他の内臓に変化が発見され、入院、開腹手術、結果、虫垂癌と診断され、今も毎週月曜日に抗がん剤治療に通院しています。

多数の副作用には悩まされていますが、それは仕方ありません。
ここに至るまで、家内をはじめ家族は何回も医師の説明を受け、何度も心配を掛けてきました。その心痛に対しては謝り切れませんし、償いきれません。
しかし、私自身は、一度も「がん患者である」と思ったことはありません。家族も同じように意識をしないように振る舞っています。もちろん心の中は分かりませんが。

wasabiさんのご心痛お察し申し上げますが、現代医学を信じて、妹さんが一刻も早く完治することを祈るしかありません。まずは家族の皆さんが大丈夫という思いを強く持ってください。私が支えられているのは、やはり家族の思いです。だからと言って特に何かを要求する訳でもありませんが、自然に振る舞ってあげることかもしれません。
治療が始まると、体力は落ちます。思うように動けないこともあります。食べたくても食べれない時もあります。心配になりますが、良くなることの為とサポートしてあげてください。

そして病になるには、意味があるのだと思います。それは今、分からなくても、又、無理に分かろとする必要はありません。家族の中で、誰かが病気になることで、気付かなかったことや、知る必要のあることを知ることもあるでしょう。
病気と闘うのではなく、共存しながら生きること、今回の人生で学ぶことが本人はもとより家族もそうなかしれません。

まずは、妹さんも早期回復をお祈り申し上げます。

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こんばんは。
ご質問聴かせてくださりありがとうございました。

突然のことで戸惑いもありましょうが、私の経験をふまえると、こちらが積極的に何かをすることの前に妹さんがwasabi様に話しやすいとか、頼みやすい雰囲気をつくることでしょうか。

何かしてあげるというより、聴く、受け止めるということを大切にしていただくのがいいかなと思います。
私の場合、痛みが強いとき、人生全てのエネルギーを使うかのような勢いで何度となく同じ話を聴いたり買い物を頼まれたことがありました。
してあげるより、受け止める側の心の準備ができていれば、妹さまの負担や不安が軽くなるかと思います。

wasabi様の妹さんを思うお心が妹さんのはたらく細胞にも届くことを念じます。

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質問者からのお礼

【泰庵様】
ありがとうございます。
たしかに、私は何かをしてあげよう、してあげようとしていたかもしれません。
泰庵様の言葉にハッとしました。
私は、どんな妹でも受け入れることにします。自然に、これまで通りに、彼女の力になれるように、心の準備をしておきます!

【鈴木海祥様】
ありがとうございます。
ご自身の体験も交えてくださって、イメージが深まりました。
病気でも、妹は変わらず妹である、特別な何かに変わってしまうわけじゃないと、思いました。
病気は闘い、やっつけるものだと思っていましたが、病気と共存して生きていくことについて、前向きに捉えられました。
私自身、祖父の死をきっかけに仏教を知りました。そしてそれが今ものすごい心の力になっています。妹もきっと何かを、本人にも周りにも、与えてくれることでしょうね。

お二人とも、どうもありがとうございました。
違う視点から捉え、解釈によって楽になる、助けをいただきました。これから治療により妹の元気がなくなっても、変わらず横にいれる姉でいられるよう努めます。
hasunohaに相談して良かったです。ありがとうございます。

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