hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

母の霊

回答数回答 3
有り難し有り難し 23

母が亡くなって2ヶ月半たちます。
最近実家に帰ったら、父が、「お母さんどこかにいっちゃったよ、二階かな?寒いとかわいそうだから探してくる」といきなり二階に行き、「お母さんいなくなっちゃったよ」と私に言いました。
私は、父の頭がどうかしちゃったのかと思ったのですが、父の話を良く聞いてみるとどうやらここ数日お母さんの霊が仏壇の前に座っているらしいのです。話しかけても答えてはくれないみたいなのですが、ずっといるみたいです。
成仏できてないのでしょうか?
母ですが、コロナワクチン接種後に66才で急死してしまい、心残りが沢山あったと思います。
母は子供の私からみてすべてが真似できない素晴らしい人でした。父は真逆のタイプで、そんな父を残して死ぬのは私に迷惑がかかると生前言っていました。
父の事、私の事、孫の事、色々心配で天国に行けないのでしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたがどう考えるか?

ご質問拝読いたしました。

御母堂さまの御逝去
謹んでお悔やみ申し上げます。
最愛のお母さま、
お寂しいですよね。
父上さまにとっては、
子育ても終わり、
御夫婦でこれから、
楽しんでいこうという矢先、
突然な出来事。
御父様この事実に、
正対できないとだと思います。
受け入れることができないのです。

どうかお願いします。
お父様の見守りをお願いします。
愚僧がそう考えるのですから、
お母さまも同じお気持ちでは、
ないでしょうか?

『お父さん大丈夫かしら?』
心配で心配で仕方がないのでは、
ないでしょうか?
コミュケーションの基本は、
ノンバーバル(非言語)だと、
言われています。
簡単に言えば、以心伝心、
思っていることが伝わる。
と言うことです。

生前、思いやりがあって優しく、
しかし逞しさも併せ持つ、
完璧なお母さま、
自分のことはさておいて、
お父さまのことが心配なんですよ。
自分のことはさておいて。

それではお母さまは、
成仏できずに迷っているか?
と聞かれると、 
そんなことは絶対にないと
思いますよ。

この世のお勤めを果たして、
阿弥陀さまや御先祖さまに、
手を引かれて、
極楽浄土に還りました。
そうは言っても、
心配だから様子を見に
こられたのではないですか?

あなたはどう思いますか?
思いは伝わりますよ。

どうかお母さまの代わりに、
お父さまを見守ってください。
あなたにも生活があり、
お世話することまで、
望んではいらっしゃならいと、
思いますよ。
声掛けと見守り。

『お母さん、お父さんのこと、
いまでも愛してるんだね。』

『お母さんに心配かけないように、
お父さんもこれから、お母さんの分なで長生きしていなかいと。』

こんなお声がけはいかがですか。

お母さん、ありがとう!

これが何よりの御供養です。
いつまでもお母さまのことを
忘れないでください。
お願いします。

月命日には、
お母さまのお好きなものを、
御供えしたらもっと嬉しいと
思いますよ。

御縁に感謝!
導き給え。

{{count}}
有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
このお坊さんを応援する

日本人の急死に多いような気がします

明治維新の西洋科学教の流入、戦後の宗教だけ毛嫌いした教育、などなどのおかげで、生まれる前のことや死んだ後のことは何も考えず、ただ、今生きているこの世界のことだけを考えて生きるように、みんななってしまいました。
 死んだあとは何もないならば、それでもいいのですが、死後のことは誰も教えないどころか知らないまま、生きることだけ頑張ってきて、死んで、その後があるとしたら、どう生きればいいのかわからず途方に暮れてしまうかもしれません。
 宗教に篤い国では、学校教育でさえ宗教を取り上げ、家庭でも話をして、ほんとか間違いかはともかく、死後の想像などをしています。科学教の日本とか、キリスト教をあまり大事にしないイギリスとかで、幽霊の話が多いような気がします。
 死んで、あまりにすごい善業も悪業もなく、そのためどこかに業に引かれていくこともなく、自分である程度次の生き方を選べる状態なのに、次にどうすればいいのかわからなくて、ぼーっとしている故人は、たまにおられます。
 目に見えるほどなら、相手にあなたはもう死んだこと、人間だった時の善業を思い出させてあげてその力で次に良い処に生まれ変わってほしいと願っていること、必要なもの(善業)が欲しければ、こちらが徳を積んでそれをあなたに振り向けてあげることなど、話して、教えてあげると良いでしょう。自分たちも死んだら同じ良い処に行くから先に行って待っていてちょうだいなどと卑近な言い方でも良いです。
アルボムッレ・スマナサーラ『死後はどうなるの?』角川文庫、
藤本晃『功徳はなぜ廻向できるの?』国書刊行会、
『供養ってなに?』誓教寺施本(ホームページhttps://seikyoji.jimdofree.com/より
などがお勧めです。

{{count}}
有り難し
おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
このお坊さんを応援する

ご縁のある宗旨の教えをきちんと聞く

こんにちは。

まずはお悔やみ申し上げます。

「すべてが真似できない素晴らしい人」だったのですね。
そういうお母さんと過ごせた人生は素晴らしいものだったでしょう。

「父の事、私の事、孫の事、色々心配で天国に行けないのでしょうか」とのご質問です。あなたの宗旨、宗教の情報が分からないのですが、浄土真宗の立場で書きます。

故人の死後の行く末は、常に仏様の教えを聞いた上で(←最重要)自分がどう思うか、という観点からしか述べられません。

お釈迦様から次のように私は聞かせていただいています。極楽には阿弥陀様という仏様がおられて、その仏様があなたを必ず極楽へ連れゆくとの仰せだ、と。これを拠り所にするからこそ、私は自分が極楽へ往かせていただくことが間違いないし、家族も同様であると思えます。

あなたは、どういう宗教に基づいていますか。
あるいは、自分の考えの中でのみの「天国」を考えますか(仏教は「天国」を最上としません。また宗教によって「天国」の内容は違います)。

ご縁のある宗教、宗旨の教えを一度きちんと聞かれたほうが、より腑に落ちた理解になるでしょう。

参考:西本願寺法話ページ
https://broadcast.hongwanji.or.jp/html/radio.html

{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

 お忙しい中回答を下さいまして、本当にありがとうございました。
母が亡くなってから実家に帰るたび、父のおかげで母がずっと苦労をしてきた事が頭によぎってしまい、父に辛く当たってしまっていました。そんな私を見て母もいたたまれなかったのでしょう。
父の事少しずつ気にかけてあげられる様にしようと思います。気付かせて下さいまして、ありがとうございます。
明日実家へ行き、母に私は大丈夫だからと、母の素晴らしい所大好きだった所を、母の大好きだった私の娘と一緒に沢山伝えます。そして母が次に良い処に生まれ変われる様お祈りしようと思います。
 仏様が母を必ず極楽へ連れて行って下さるのですね。安心しました。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ