親への感情とどう向き合うか
現在は、自分自身はうつ病の治療中で、1年ほど経ち、徐々に回復してきていますが、今後の人生をどう歩んでいくか悩んでいます。
私の両親は幼い頃に離婚していて、幼少期から現在に至るまで、私は母方の家で育ちました。祖母、伯母、母の中で、私は一人っ子で、兄弟はいません。
家庭内は、祖母の力が非常に強く、母も祖母に依存しており、また伯母も精神疾患があり、混沌としていました。常に争いが絶えず、毎日怒号が聞こえ、家族が互いを罵倒し合うさまを見て育ちました。
私は父方の姓のまま育てられましたが、父や父方の祖母に会うことや、父について話すことなどは強く制限され、学校行事などで父と会ったあとには祖母からひどく怒鳴られました。
大学生になり、カウンセラーさんのところへ通うようになりました。そこで自分の生い立ちや、環境について整理していく中で、虐待に近い経験をしたこと、家族への向き合い方や自分の思いなどを考えてきました。
そんな大学在学中に、伯母と祖母が相次いで亡くなりました。母は、祖母の家を相続し、私と二人暮らしで現在に至ります。
現在母は、家の一部を賃貸にし、大家として生計を立てています。しかし高齢であることや、もともと祖母が全て管理していたため、不動産に関する手続きや、相手とのやり取りなどが非常に苦手で、一人でこなすのは大変難しい状態です。現状はほぼ私が代理で処理しています。
また、健康状態も悪く、糖尿病や膝も悪くしており、徒歩での外出はできません。今月に入り、介護保険の利用も開始する方向で動き始めています。
こうした現状から、私は母の介護をしつつ、不動産管理などの仕事を全て引き受け、サポートをしていくのが現実的な判断かと考えています。
ですが、感情の整理がついていません。母とは元々言い合いが絶えず、性格も真反対です。幼少期からのことを振り返ると、母方の家族には強い怒りや嫌悪の気持ちがあり、とても優しくなどできないのです。
不動産資産等を相続するまでの我慢だ、こんな考えが浮かぶ自分が怖いです。
本当は、父と母と一緒に少しでも平穏な時間を過ごせないかと幼少期を取り戻すように願っている自分もいます。ですが、今の現状に向き合うには、どうにも残酷な自分が出てきてしまって…
親というものへ子どもはどのように関わればよいのでしょうか。
お考えをお聞かせいただければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分だけの形を見つけてみて下さい!
質問読ませていただきました。
幼い頃からの親からの仕打ちが胸をよぎりつつも、どこかで親というものを求めているのでしょうか。どうしていいのか分からず、苦しんでおられるのですね。
心中お察しいたします。
さて、毒親と呼ばれる親がいることは間違いありません。幼少期から辛い仕打ちを受け、今更親を大切に面倒見なきゃいけない・・なんて気持ちにはなれないでしょう。
しかし、だからといって突き放してしまえば、きっとみかんさんは後悔するでしょう。「少しでも平穏な時間を過ごせないかと幼少期を取り戻すように願っている自分もいます」という部分に現れているように思います。
もちろん、何がどうなろうとも過去はなかったことには出来ません。虐待の事実も消えませんし、怒りや嫌悪の気持ちも消えることはないでしょう。
しかし、今から新たな関係を作ってみることは出来ます。伯母様と祖母様がお亡くなりになったとのこと、お母様と2人きりの状況では、昔と異なる何かを生み出せるかもしれません。
また、それが必ずみかんさんの気持ちも幾分か救ってくれると思いますよ。恨みに任せて突っぱねるのは簡単かもしれません。しかし、それでは何も変わらず、きっと心にトゲとなって刺さり続けるでしょう。
今の気持ちにしっかり向かい合ってこそ、開ける道も見えてくるモノもあるんです。親と子の関わり方に決まった形や正解などありません。みかんさん自身に合う形を見つけて下さいね!
そんなことも考えてみて下さい。
何か少しでも参考にして下さい。
不安でも追加の相談でも何でも良いので、必要ならばプロフィールを参照いただき、メールやZOOMの個別相談をご利用くださいね。
質問者からのお礼
回答をしていただき本当に有難うございます。
確かに私は親への暗い気持ちと、親を求める気持ちで、揺らいでいるようにも思います。
母は、「祖母や伯母が生きていてくれた時のほうが自分はもっと元気だった。今はもう早く死んでしまいたい。」「あんたみたいな子じゃなく、もっと自分に親切にしてくれる優しい別の子だったら良かったのに。」といった私にとってはきつい言葉を今でも投げかけてきます。つい強く当たり、突っぱねてしまうことも多いのですが…
「今の気持ちにしっかり向かい合ってこそ、開ける道も見えてくるモノもあるんです。」とのお言葉、とても心に残りました。
お互いに生きている間だからこそ出来ることもあるのかな…とも思いました。
じっくり考えていこうと思います。本当に有難うございました。