hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

子どもを産み育てたいという欲が尽きない

回答数回答 1
有り難し有り難し 24

父親の違う2人の子どもを育てているひとり親です。
10代の頃から子どもを産み育てたいという思いが人一倍強く、他人の妊娠出産を聞くと妬ましい気持ちが強くわき上がってしまいます。

ですが、自身の父母が不仲であったことや、最初の結婚で『信頼することができない』と思う出来事があったこと、その思いを乗り越えて再度お付き合いした相手とは生理的な問題でやむを得ずお別れしており、結婚し家庭をもつという点についてまったく心が動かなくなってしまいました。

子どもたちはとてもかわいく、父親が違うということもまったく気にならず、毎日笑顔で楽しく過ごしています。今後、子どもたちにルーツを話さなくてはならない日がくることも覚悟していて、嘘だけはつかないようにしようと準備しています。

経済的にも大手企業の正社員として勤めていて、FPとの面談もおこない今後も私ひとりの収入で問題なく生活できそうです。

外で稼ぐことも家事をすることもひとりでできてしまい、そこに他人の干渉を求めていない私ですが、どうしても妊娠出産への欲が止みません。
最初の離婚を躊躇したのも次の子どもがほしい思いからでした。
2人目を出産した直後から「3人目を産み育てたい」と渇望している自分がいます。

『子どもを作ることだけなら協力できる』と言ってくれる人がいて、その人に甘えたい気持ちもありますが、本当にそれでいいのか、これから先、自分も子どもたちも含めて大切にしてくれる相手と出会えるのではないか?と悩みます。
もうそんな出会いはないのであれば、妊娠出産という年齢的なリミットをこえないうちに子どもだけでも授かり、残りの人生すべてを子どもたちに捧げて愛したい…とも思います。

尽きることないこの欲とどう向き合っていくべきでしょうか。

世間一般的な結婚という順序を経なければ、生まれてくる子どもは"不幸"なのでしょうか。私は父母そろった家に生まれ経済的にも不自由なく育ちましたが、それが"幸せ"だったかと問われると即答することができません…。

支離滅裂になってしまい、申し訳ありません。
心との向き合い方を、ご助言いただけると嬉しいです。

2021年12月6日 13:23

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

欲だけに執着せず、手放せる安心もまた喜びになっていけばいいね

そんな生き方があってもいいんじゃないかしら。ひとり親のお子さんであっても、愛情をいっぱい受けて幸せを実感なさるでしょう。整った環境も大事でしょうが、本人がどう感じるのかなんて、生きてみなきゃわかりませんから。いろんな経験や良き出会いを重ねて、成長してほしいものですね。
あなたの子を想う願いも、きっとお子さんに届きますよ。

あなたは、ちゃんと生活や お子さんの未来まで考えておられるのですから。機会があれば、いのちを育てていただきたいわ。

欲は、誰しもが抱くものであり、それが生きるエネルギーにもなる。あなたもその欲(お子さんたち)に、支えられて充実して過ごされています。
ただ、永遠ではない。いつか得られなくなるときもやってくるし、手放していかなきゃならないこともある。子どもたちも、成長し自立していくと、親元を離れる日がくるでしょう。状況が変わっても、瞬間 瞬間を大切に生きてこられたなら、きっとその先の大きな心の支えになりますよ。
「幸せ」の形も変化していくものです。
欲だけに執着せず、手放せる安心もまた喜びになっていけばいいですね。そうやって、他人の妊娠を羨むよりも、自分の周りにある縁を大切にね。

2021年12月7日 0:32
{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お忙しいなか、お返事ありがとうございます。そんな生き方もあっていい、との言葉に救われました。

私がどう生きようと手助けをしてくれるわけでもない周りから、ただただ非難されたこともあり、私の生き方そのものが間違っているのかと悲しい気持ちになっていました。

私のなかにある欲を抑え込むのではなく、それをエネルギーにして生きていくこと、けれど欲だけに執着しないこと…。
ここ10年は妊娠出産のことばかり考えて振り回されてきたと思っていましたが、私の原動力になっていたことは事実です。
あと10年経てば、年齢的にも"諦める"ということができるといいなと思っています。
いまいる子どもたちが自立できるようしっかり育てていきます。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ