繰り出し位牌について
真言宗智山派です。お仏壇を新調し、それをきっかけに没後何十年か経っている位牌のお焚き上げを菩提寺にお願いしました。住職からは、まず繰り出し位牌を作るよう言われましたが、必ずそうしなければならないものでしょうか?
と言いますのも、息子がおりますが、転勤族ですし、孫は女の子がひとりなので、いずれ位牌やお仏壇を管理するのが難しくなるのでは、と思っています。
私達夫婦が目の黒いうちは、やるべきことをやりたいと思いますが、将来息子たちの重荷にはしたくないので、いずれ仏壇じまいをすることになるかと、勝手に考えております。
そのような理由から、繰り出し位牌を作ることに抵抗があります。
私の考えは間違っておりますでしょうか。お焚き上げのみでは、やはり先祖に申し訳ないでしょうか?
ご教示いただきたくお願い申し上げます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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繰り出し位牌の役割
お茶女さま
基本的にお仏壇をお祀りする役割は、毎日、お寺のご本堂にお参り供養する代わりの御本尊様、毎日、お墓参り供養する代わりのお位牌となります。
また、位牌には、ご先祖さまの記録的な役割もあります。お墓の場合の文字刻みと同様に。宗派によっては過去帳としてまとめることもあります。
繰り出し位牌は、位牌を一つにまとめるという役割と共に、命日等にて供養したい方を前に出して供養したり、また、僧侶が供養の際に回向で戒名を呼ぶ際に、その参照とすることもあります。
お寺さんが繰り出し位牌にまとめてほしいというのも、ご先祖さまの記録としてと共に、供養の際にその戒名を呼ぶためという意図があってのことかもしれないですね。
もちろん、絶対に必要というわけではありませんが、先の不安なことも合わせて、「どうしても必要でしょうか」とお聞きなされるのが良いでしょう。
合掌
質問者からのお礼
ご丁寧に、こちらの立場に立ったご回答をいただき、ありがとうございました。
お寺に相談してみます。