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将来のことを決められない

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 またここに戻ってきてしまいました。今度は将来のことがなかなか決められません。私は心理師になるために今の大学に入ったのですが、大学も遠隔授業で心理の興味を徐々に失っていきました。
 また、心理師になるために大学院へと進学しなければなりませんが、学費も高く、さらに心理師の資格を取っても安定しない職であることを知り、現在働き口が少ないということなので一般就職の方がいいのではないかと考えてしまいます。
 しかし、一般就職といっても心理師のことしか考えていなかったので自分が何をしたいのかと問うた時にやりたいことなんて思い付きませんでした。
 ただ、心理職と一般就職を測ると断然デメリットは前者の方が多く後者を選びたくなってしまいます。
 また、親や祖父母、叔父叔母には高校の頃からデメリットを考えずに大学院に進学して心理師になりたいと言ってたので周りは承知もしてくれましたし、応援ムードでした。
 この夢のデメリットを考えた時に働き口が少なく、給料も低いということを説明して一般就職のことを考えていると伝えましたが、もう少し考えてみたらと言われます。大学院費用も出してくれると言ってくれましたが将来のことを考えると安易に判断しかねます。
 無茶苦茶贅沢な話だと思います。将来の夢だったことに熱烈な応援と、さらにお金まで支援してくれるという話は夢を金銭的な理由、周りの非難で叶えることができなかった人から見ればこれだけ贅沢な話はないのだと思います。
 しかし、私ももう今年で大学3年生です。23卒以降の就活は難しくなってくるということなので準備は早くしておく方が良いのではと考えてしまいます。
 以上のように将来のことをなかなか決められなく、もう大学3年なので考える時間も限られてきました。一般就職の方が良いと考える反面、この決断をすることによって周りから応援してきた家族の気持ちを裏切ってしまうのではと考えるとなかなか決められません。
 自分のことを自分でなかなか決められない甘ったれ小僧にありがたい話、為になる話、もしくは厳しい喝でも構いません。
 私に再び助言をよろしくお願いします。
 

2022年2月21日 10:33

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

職業だけが人生ではないが、仕事を好きなら幸せになれる

自ら進路を思考し、選択しようとする人が甘ったれとは思いません。

私が言えることとすれば、人生の大半を費やすことになる職業は、自分の希望を優先すべきである、ということです。
社会人として生きていく中で、多くの人がストレスと戦うことになり、時間や費用など、多くのコストをストレスの解消、または健康の維持に費やすことになります。
しかし、“仕事が好き”というこの一点だけで多くのストレスを軽減でき、それらのコストは大幅に下がるでしょう。

どちらを選んでも後悔は残ります。
だからこそ、ここでも聞いたのでしょうけど、一番良いのは現役の心理士さんにお話をたくさん伺うことです。
同じ職業の人でも立場は様々であり、あなたに似通った不安を持ちながら決断をした人もいるでしょうし、おそらく、その人と同じ悩みを持つようになります。
その職業になるアドバイスはその職業の人にしかできません。
不安は消えないでしょう。
しかし、軽くすることはできます。

頑張ってください。

2022年2月21日 16:24
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有り難し
おきもち

けいじょう
日蓮宗の僧侶、啓誠(けいじょう)と申します。 修行に失敗し、一度は腐...
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あなたはどう生きたいのか

こんにちは。

私も、かつて心理学の学部に籍を置き卒業しました。
勉強した時期が少し前なので情報は少し古いかもしませんが、大学院に進んで「心理師」になりたいということは、公認心理師、臨床心理士の受験資格を満たして資格を取りたい、ということなのでしょう。

端的にお尋ねしますが、今あなたは「心理師」になりたいのですか。

「心理師になるために今の大学に入った」、その時の動機とは何だったのでしょうか。悩める人の力になりたい、自己実現のお手伝いをしたい、そういう動機だったのではないですか。「心理の興味を徐々に失って」とありますが、その動機は今はもう無いのでしょうか。

質問文の文面は、就職に有利不利、収入面で有利不利、「応援してきた家族の気持ちを裏切ってしまう」か否かしか書かれていません。

「心理師」さんは、人を助けるということで生きていきたいという心づもりでその道を選択されたのだと思います。兼業は覚悟の上で。収入の多寡を承知の上で。「心理師」さんという生き方をあなたはしたいのですか。各種条件を消去法で考えた上での消極的選択ではなく、「心理師」が積極的な選択肢になりえているのですか。

あなたはどう生きたいのか。

それが私からの助言です。

2022年2月21日 16:36
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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

 釋悠水様とけいじょう様、お二人ともありがとうございました。私自身、どうしたいのか、どう生きたいか、結局今の所分かりませんでした。
 ただ、母親にこの内容と同じことを相談したのですがまだ迷って良いと言われました。
 また、心理士さんにお話を聞いたところ、この決断をして就職した人、辞めて普通に就職した人が多いそうです。
 同じことで迷われた先輩がたくさんいてそれぞれの助言を私に提示してくれました。
 そこから得られたこと、釋悠水様とけいじょう様からいただいたご助言も自分の胸に落として自分の将来を選択していきたいと思っています。
 本当に貴重な時間を割いていただきありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ