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「同居についての母との確執」続きです

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ありがたいアドバイスいただいたあとで恐縮ですが、お知恵をお貸しください・・・。

母が認知症かも、という指摘にドキッとしました。
実は数カ月前にも、夕食後に母と言いあいをしたんですが、そのときの母の台詞が「こんな夕食耐えられない。明日から自分の食事は自分で作る」でした。 で、そのあとしばらくは自炊していたんですが、台所も食卓も一つしかない家だということもあり、しだいにしなくなり・・・私も母が手を伸ばしやすいように多めにおかずを作るようになり・・・いつのまにか全部私が作るように。
「耐えられない」と私の料理を酷評したのに、 ひとことのコメントもなく平然と食べる母が理解できませんでしたが、それもこれも「私があなたにしてあげたことに比べれば、これくらいしてもらって当然」と思われていたのだと今にして納得しています。

ところが・・・その問題発言を、先日の母は覚えていませんでした。母はコーラスグループで飛びまわっている人なのですが、まさか認知症・・・?
実は、母はマスオさんになってくれている私の夫が嫌いなんです。昔から美人で人気者だった母ですが、夫は寡黙な上に私しか見ていない人なので、母の自尊心をいたく傷つけたらしくて。大嫌いな夫と同居するストレスはかなりのもので、先日も「破談になればよかったのに」とまで言われました。つまり母が認知症になったとしたら、原因はストレスの可能性大・・・。

しかも最近、夫の母のほうが認知症になりかけていることが発覚しました。私たちの結婚後に義父が亡くなり、義母は1人暮らし。息子とも暮らせず孫ともふれあえず家にこもっていたせいで・・・。
もし私の母まで認知症だったら、私がこの10年間苦労して守ってきた同居という生活は、いったいなんだったんでしょうか。誰も幸せにならないなんて、いったいどうすればいいんでしょうか。



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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

とどまらないこころで、向き合う。

色々とおつらいことと存じ上げます。

人間だれしも辛いこと苦しいことというのは、
言わないだけでだれもが持っているものです。
小生もまた、苦悩をもつもののひとりです。

しかしひとによっては、その苦悩も「たいしたことない」
と一蹴されることもあります。
でもそれが真実だったりします。
実際、たいしたことないのかもしれないですから。

それでも苦悩するということは、苦悩することが
われわれの本質であるともいえるのです。
本質として苦悩を持ち得ている以上、それと
上手にお付き合いをするのが、人生というものであろうと
思うのであります。そのために、世の中には沢山の
教えというものが存在するわけです。

前置きが長くなりましたが、
認知症を患っているかもしれないことに対しての御不安は
小生も昨年認知症であった祖母を亡くすまでの間の経験からも
充分に存じ上げるものであります。

ただ、小生たち家族は「人間総じて認知症」という意識
のもとに介護を致しました。

祖母は日に日に、或いはは時間ごとに過去にもどったり現在に
還ってきたりとタイムスリップしておりました。
それをこっちも楽しんでみておりました。

小生のことは学校の先生であったり、親戚のお坊さん扱いであったり
様々で、小生はその都度、御役目を演じることが楽しかったのであります。

時に「お金を盗った」と言われた時もあります。
その時は逆に泥棒になりました「へっへっへ(`∀´)反してほしくば、
足摺岬の先まで来い」と、お返ししたこともあります。
それが正しかったかどうかは別として、
認知症の方は「とどまらないこころ」を持っているのです。

それを「とどまった、かたよった、こだわった」こころで
見たときに、我々にも苦しみが生まれ、その苦しみのこころで
認知症の方を見れば、自然と相手も、苦しんでいくのであります。

認知症は実に自然な人間の営みであります。
勿論、それによって苦悩する事は沢山あります。

そのたびに、どうか自分自身も「かたよらない、こだわらない、とどまらない」
こころでもって、相対して頂きたいと思うのであります。

みなさまが安らかとなりますよう、こころより祈ります。

合掌

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有り難し
おきもち

まず専門機関で検査を

認知症であるのかどうか、まず、専門の機関で検査をお受けになってはいかがでしょう。
まず、現状の把握が大事だと思います。
違うかもしれませんし…。

もしも、認知症の初期と診断された場合は、よろしかったら
「ペコロスの母に会いに行く」という 認知症でグループホームに入所している89歳の母に、62歳の息子(著者)が会いに行く日常の4コマ漫画風な本が出ていますので読んでみるのをお進めします。岡野雄一さんという方の実体験の漫画です。

老母の介護をする初老の禿げた男性の話しで、不思議さと感動につつまれて読む人の心を温かくしてしまうのです。

今探したらその本の感想が書かれたブログがありました。
http://matome.naver.jp/odai/2136116180176064701

どんな時も、辛い事ばかりではありませんよ。

今までの暮らしがあったからこそ、これからを乗り越える力にもなるのではないかと思います。

人生は本当に辛いと言う状況のときこそ実は本当の幸せを見つけるチャンスであるとも思うのです。

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有り難し
おきもち

仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さん...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなり申しわけありません。
母の様子をしばらく観察していましたが、いまのところ認知症というわけではなさそうです。
ただ義母のほうは認知症の入り口にいる気配ですので、アドバイスいただいたことを参考にしたいと思います。リンクのページにも行ってみました。

どうもありがとうございました。

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