昔の嫌な出来事がフラッシュバックします
嫌な出来事を頻繁に思い出すことに悩んでいます。
小学校〜中学校時代の同級生にされた嫌がらせ、差別的な暴言、頭を叩かれたことが、10年以上経った今でもフラッシュバックのように思い出され、やり返せなかった悔しさ、あんな人達に見下される自分の不甲斐なさ、理不尽な目に遭った怒りでいっぱいになってしまいます。
あんな人たちのことで思い悩む時間がもったいない、と自分に言い聞かせ、仕事や趣味に没頭しようとするのですが、その最中にもフラッシュバックが邪魔をし、今を楽しもうとしているのに、その楽しみまであの人たちに邪魔をされている気分です。
過去のことだと割り切れず、今でも囚われる自分にも嫌気がさしています。
外面も要領もよい人たちだったので、その後も上手いこと世渡りをしてるんだろうな…
高校と大学でうまく人間関係を築けず彼氏も友達もいない私よりも幸せになっているんじゃないだろうか…と想像しては悔しく、本人たちは綺麗さっぱり忘れて何の罪悪感も持っていないことに、私だけが囚われて苦しめられていることが腹立たしいです。
とはいえ過去の出来事は変えられないので、もう終わりにしたいのですが、このフラッシュバックはどうすれば止むのでしょうか。
このフラッシュバックが止められないとしたら、また思い出した時にどのように対応すれば悔しさ、腹立たしさを手放せるでしょうか。
ご助言をお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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癒しの体験を積み重ねる
まよ犬 様 相談ありがとうございます。
トラウマから起こるフラッシュバックは、脳の悪戯だと思って、CMを見るように流していくようにするのが楽かもしれません。
トラウマになるような体験をすると、記憶として残りますが、それが何かのきっかけで、今またそれが起こっているような現象を起こし、脳内でストレス伝達物質、アドレナリンやコチゾールが放出されて、恐怖や嫌なことを感じるのがフラッシュバックです。そしてこのような脳の活動は、自然と起こるもので、あなたの性格のせいでもないし、あなたの考え方のせいでもありません。なので、トラウマ体験とそのフラッシュバックは、あなたに責任はないし、あなたのせいではありません。
まず、そう思ってください。なのでCMを見るように流してみてください。
そして、今度は脳内で癒しのホルモンである、エンドルフィンとオキシトシンが放出されるような体験をするとよいでしょう。それは、癒しや安心感を得る体験です。例えば、
慈悲的で思いやりを向けてもらった体験を思い出し、しばらくそれに浸る。
安心や安全を感じた状況や場所を思い出す、行けそうならその場所に行って癒されてみる。
誰かに優しくハグをしてもらう、包み込まれるような優しさを感じてみる。
などの体験をすると、良いと思います。
慈悲の瞑想なども効果があります。
すぐにフラッシュバックやトラウマから解放されるわけではありませんが、何度も癒しの体験を積み重ねることで、だんだんと捕らわれることが無くなっていきますので、実践してみてください。
慈悲の瞑想など具体的な方法が必要であれば、お問い合わせください。
一礼。
追申:お礼メッセージありがとうございました。
CMのように流すと、トラウマと同化したような感じから、距離をとれるようになります。そうするとフラッシュバックに怯えないようになりますし、出てこなくなっていくでしょう。マイペースで対処するようにしてくださいね。
お身体もご自愛ください。再礼
質問者からのお礼
釋 孝修 様
回答いただき、ありがとうございます。
フラッシュバックが起こるのは自分がいつまでも過去を引きずるからだ、自分は執念深いのだと思っていましたが、フラッシュバックの仕組みについて詳しく説明いただき、自分の性格のせいではないとわかりほっとしました。
昨夜、今朝とフラッシュバックが出た時に、「あ、CMが流れてきた」と考えるようにしてみたところ、フラッシュバックへの嫌悪感、苛立ちが以前よりも薄れ、気持ちの切り替えが早くできたように思います。
以前の自分は、フラッシュバックが起こること自体が大問題だ、なくさなければいけない!と重く捉えすぎていたのだなぁと思いました。
癒しの体験を積み重ねる、慈悲の瞑想を行なってみる、などの方法も、これから試していきたいと思います。
助言いただき、本当にありがとうございました。