霊柩車が怖い
こんにちは。いつも問答ありがたく拝読しております。このサイトを見ていると、旅行先で武将の菩提寺を見たりする時にいつもより興味深くなれるのが嬉しいです。
表題の件ですが、
私はドライブが好きで、それこそ出先の街を運転してはお城や寺社仏閣を散策しています。ところが、おそらくは昔人が沢山亡くなった場所は別に怖くないのに、葬儀社やたまに遭遇するそこから出てくる霊柩車が、全く関係もないのに理由もなく怖いです。
私自身、怖さの正体というか、「気味が悪い」とか「痛い」とか、はっきりどういった怖さなのかも理解していません。
趣味の都合、ワクワクのドライブ中にふと前方に入ってきた車がその手の車だった!という時もわりとあって、それまで楽しい気分だったのが気落ちするのが、どうにも勿体ないような気がして……
お坊様は、皆様それをお仕事にされている方だと思うので是非お伺いしたいのですが、こういう時にむやみに怯えたりしないコツがありませんか?
創作活動もしています。普段はOLです。 何をもって普通なのかちっともわかってないのですが、とりあえず普通でありたいと思っています。 母と二人暮らし。親友と呼べる友達もいて、嫌なことも辛いことも嫌いな人も沢山あるけど、毎日それなりに楽しいと思って生きています。 4年くらい前に仕事が原因で自殺未遂を図りました。色々な人に迷惑をかけて、自分も体が痛くて、自殺して良かったことなんて一つもないのを痛感して、今に至ります。
自分の普通を押し付けてしまう 常に他人より幸せと思いたい
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
恐怖とは“知らない”ということ
人間の感情として、恐怖を呼び起こすものは二種類あります。
“苦痛の記憶”と“知らないこと”です。
苦痛の記憶はわかりやすく、
“蜂に刺されたから、怖い”
“自転車で転んだから、怖い”
となります。
一方で、死を体験した人は生きていません。
“一回死んだから、怖い”とはならないのです。
つまり、“死んだらどうなるかわからない、だから怖い”となります。
あなたに“霊柩車に轢かれた”などの記憶がないのなら、おそらく
“霊柩車がなんなのかわからない”から怖いのです。
ゴキブリ、幽霊、地獄、宇宙人、見たことのない生き物。
これらは“知る”ことによって、ある程度は記憶の恐怖に変換することができます。
なので、霊柩車のことを勉強してみましょう。
どこで作られ、どんな人が乗っていて、どんな仕組みで棺桶を固定しているのか。
一通り知れば、なぜ恐怖を覚えるのかも判明すると思いますよ。