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子供二人とも発達障害

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有り難し有り難し 30

お世話になっております。
今年9月に8歳と10月に3歳になる2人の息子がいます。
8歳の長男は学校に、一斉指示が通らない、物の管理ができないと言われ、週に一度特別支援教室通級と放課後デイサービスに通っています。次男は言葉がワンワンやパパ等しか出てこず、言葉が遅く、先月から療育に通っています。

下の子は明らかに言葉が遅いとわかるので、盆正月でも新幹線で2時間半の実家にも帰りたくないし、親戚にも会わせたくないという気持ちが湧いてきてしまいます。周りに二人とも発達障害なんて人はいないし、子供二人とも発達障害と人に言うことが恥ずかしいと思ってしまいます。
こういった思考はどこから生まれるのだろうと最近は考えます。
こう思うこと自体せっかく生まれてきてくれた子供に失礼だし、どうせなら発達障害でも幸せに生きてほしいと思うのに、二人とも発達障害という現実が辛すぎて受け入れられません。

2024年9月9日 15:34

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

保護者コミュニティも。悩みを相談しながら心強い味方と繋がろう

それは心配ですよね。
大切な子どもたちを、発達障害だから周りと違うという色眼鏡で見られたくないのですよね。心配と言いながら余計なお節介をやかれたり、子どもに対して何か言われるのではないかと思うと、傷つけられたくない思いが強くなってしまうのですよね。 

現実が辛いのは、この先が不安で堪らないからですよね。
以前の質問も読ませてもらいました。夫さんは、子育てや教育に積極的ですか? あなたの不安をちゃんと受け止めながら、親として子どもをどのようにサポートしていこうか、夫婦一緒に向き合う時間が持てているのでしょうか? 

支援教室やデイサービス、療育と、お子さんへの支援に繋がっていても、成長を一緒に見守る存在がいることは心強いですからね。夫婦で協力していけたらいいなと思います。また、障害児の保護者のコミュニティもありますから、子育ての悩みなど相談しながら、心強い味方と繋がっていきませんか。

障害をお持ちでも、社会で自分の居場所を見つけ、活躍されている人もたくさんいらっしゃいます。障害があるというだけで、悲観的にならないで。ゆっくりでも、お子さん達の成長を愛おしく見守っていきましょう。
そして、親であるあなたにも、支えてくれる周りが必要です。
ハスノハも、いつでも頼ってくださいね。

2024年9月10日 0:49
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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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今苦しいのは未来が明るいから

あなたが今抱えている悩みは非常に重く、そして理解しがたいものであると感じられるかもしれません。
しかし、その悩みもまた人生の一部であり、貴女の人生にとっての成長と学びの機会でもあります。

仏教では、「現実を受け入れる」ということが非常に大切だと教えています。
KtoTさんが今直面している現実「2人のお子さんの発達障害」は、決して避けるべきものではなく、むしろ向き合うべきものです。
受け入れることができると、心に平和が訪れ、そこから新たな力が湧き上がってくくるはずです。

仏教の教えで「諸行無常」という言葉があります。
すべてのものは変化し続けるという意味です。
お子さんたちの発達障害の特性も固定的なものではなく、時間とともに変わり、成長していく可能性を持っています。
今は大変かもしれませんが、彼らの成長とともに新たな希望が見えてくることを信じてください。

さらに、「縁起」という言葉があります。
お子さんたちがあなたの人生に、そしてあなたが彼らの人生において重要な役割を果たしているのは、何かしらのご縁があってのことです。
だからこそ、その縁を大切にし、共に成長していくことが重要です。

そして、仏教は「慈悲」を大切にしています。
お子さんたちがどのような特性を持っていても、無条件の愛と支えを持ち続けることが、彼らにとっても、そしてあなた自身にとっても、大きな力になります。彼らの特性を否定せず、ありのままを受け入れることが、真の幸せへの第一歩です。
お子さんたちとの日々が、少しずつでも明るいものとなり、未来に希望を見出せることを祈っています。

最後に、発達障害でも有名児として活躍している方たちの一例を紹介しておきます。
・黒柳徹子さん(注意欠陥・多動性障害/限局性学習症)
・米津玄師さん(高機能自閉症)
・トム・クルーズさん(学習障害)
・イーロン・マスクさん(アスペルガー症候群)

2024年9月9日 16:14
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知られてしまえば気が楽かも

発達障害に限らず、他人に知られていない一面がバレることは恥ずかしい(抵抗感がある)ものです。
私は子供の頃けっこう貧しい家庭だったのですが、家が貧乏であることが友人にバレるのは恥ずかしいと思ってヤキモキしていました。
今思えば何も悪いことしていないのに変ですが、普段見せていないキャラ(別アカウント)を見られるときって、謎の恥ずかしさがありますよね。
例えば薄毛の男性がカツラを常用していることをカミングアウトする場合、薄毛であることもカツラを使用していることも本来は誰に恥じる必要もないことですが、顔見知りに新たな一面を見せることが最初は恥ずかしいでしょう。
しかし、一度見せてしまえば、今まで隠していたのが嘘のように平気でいられることも多いです。
お子さんの発達障害に伴う様々な苦労や不安はもちろんあると思いますが、親戚に知られること自体は、一度殻を破ってしまえば大した問題でなくなる可能性があります。
最初の一歩をいつ踏み出すか、遅いか早いかの違いです。
いずれ、冠婚葬祭等でお子さんも連れて行かざるを得ないときが来ます。
しかも冠婚葬祭は意外と急にやって来たりします。
そのような忙しいときにカミングアウトを被せるより、落ち着いた自分のタイミングでバラす方がストレスは少ない気がします。
なお、私は役所で児童福祉関係の仕事をしていたこともありますが、兄弟そろって発達障害というケースは町単位で見れば珍しくはないと思います。
悪いことをしているわけではないので、平気な顔と態度で普通に行けば誰も文句を言えないはずです。
仏教的には嘘をつくことは悩み苦しみストレスの種になると考えますので、嘘をつかなければ隠し通せない状況になったときは観念(覚悟)して、勇気と元気を振り絞って一歩を踏み出しましょう。

2024年9月10日 18:34
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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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