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実母との関係について

回答数回答 2
有り難し有り難し 24

実母との関係に悩んでいます。
子供の頃、実母は私に過干渉で、私の意見は無視して私のためだからと、なんでも実母が決めていました。
また、暴力で支配されることもありました。
ピアノの練習で間違えたら30センチ定規で叩かれ、宿題をしなければ頬に強くビンタされたり頭を殴られたりしました。
精神的に苦痛な発言も多々ありました。
(〇〇という学校に進学したい、というとあそこは特技がないと受からない、お前は無理だ。など)

現在、私には1歳の子供がいます。
子供に対し、実母は「私の鼻に似ていて可哀想(実母がコンプレックスだと思っていること)」と言ってきたりして、非常に不愉快でした。

また、おばあちゃんと呼ばれることも嫌がっており(若く見られたいそうです)、それは受け入れてほしいという旨の話をしました。
その話の後に、子供には暴力を振るわないでくれと話をしました。
そうしたら、
「人を馬鹿にした発言。自分の子供には責任があるのでどうしてもという時にはぶったりもしたが、孫には責任がないのでそんなことはしない。がっかりした。」
と言われました。
私はこれを受け、非常にショックでした。

私は長年親から受けた暴力について悩んでいたのに、彼女の中では正当化されていたことや、孫には責任がないと言われたこともショックでした。
それに、馬鹿にしたつもりももちろんありません。ただ子供には安全な環境で育って欲しかっただけです。
がっかりしたのはこちらです。
わたしがうけた暴力は私に必要なものだったのでしょうか。

今すぐにでも縁を切ってやりたいと思いましたが、現在私は育休中で生活資金を援助してもらっているので、生活資金のために一旦何も返事をせず会話は終わりました。

今後実母とどのように接したらいいか全くわからなくなりました。
どのような心持ちで、どう接していけばいいでしょうか。

2022年5月9日 8:31

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

必要な暴力など存在しない

言葉
腕力
行動
思考
その全ての暴力の裏には不安と恐怖があり
その結果として生まれてしまう
あなたのような被害者にはなんの非もない事は明らかです

なにしろ加害者には加害者の意識がありません
己を加害者として認識しながら生きる事ができるほどの悪人は中々おりませんから

基本的にみんな善人でありたい訳ですから
暴力を奮った人は忘れるか
正当化できる理由を後から探して自分を誤魔化して生きるしかない訳です

暴力には快楽が伴います
暴力を振う方にはノルアドレナリンやドーパミンが伴います
そしてその状態になると目的を達成するまでやめられなくなるなります

今のお母さんも怒っているけど
実は深いところで自分がなんで怒っているかさえよくわかっていない

根には
人に認めて欲しい
否定してほしくない
人より劣っている事が怖い
など沢山のわがままな欲求を正しく整理できずに問題解決が進まない事があり
怒りに任せて垂れ流ししている

子供のまま大人になってしまったともいえます

怒りに支配されている人間は正常な判断が出来ないので例え家族であろうと取り合ってはいけません
怒りは人から論理や判断力を奪います
同じ端末を辿らぬように怒っている時は相手にしないという方法は有効です

暴力を止めると倦怠感や嫌悪感が襲い
しばらくするとまた
不安に取り憑かれ始める
そしてそこに
少しでも批判的に感じる事があると
怒りの快楽を思い出し自然に怒り出してしまいます
脳内麻薬への依存とも言えます

こうなったら正常な判断はもはや不可能です

根本的には己の経験に暴力や過度な躾などがある事を起因としている事が多いようです

家族全員で怒りについての本を回し読みしたりしてしっかり学ぶ事で怒りを正当化する事をできない環境にすると良いです

お母様にはコンプレックスがあり
あなたを自分の所有物や分身のように捉えています
故に自分が受けた不幸は娘も同じように背負う筈と無意識下で認識していると考えられます

悲しい事にこうして大多数の親が
同じように子供の事を自分の価値観の中に閉じ込めたまま考えようとします

けれどもその子供もまた
親になると同じく圧力をかけ続けてコントロールして子供の人生にプレッシャーを与える負の連鎖に巻き込まれていきます

大事な事は貴女がそれを断ち切る事

合掌

2022年5月9日 23:03
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有り難し
おきもち

山形のそれは小さなお寺の住職です。 私は子供の頃いじめられ、社会からドロ...
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線引きしましょう

拝読させて頂きました。
あなたが子供の頃からお母様からひどいことを言われたり理不尽な暴力を振るわれてとても辛い思いをなさったこと、そしてお子さんが生まれてもあなたやお子さんのことでひどいことを言われ大変なショックを受けておられることを読ませて頂きました。詳細な経緯はわかりませんがあなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。
お母様が何故その様なひどいことをおっしゃったりあなたが子供の頃にその様なひどい暴力をなさっておられたのか詳細にはわからないですけども、お母様がその様なことをなさるには理由があるのでしょう。又お母様のお考えが子供のしつけの為には暴言や暴力を振るってもやむを得ないというお考えなのかとも思います。お母様の言い分のわかるような気がしますが、やはりその様なことは悪しきことであることに変わりありません。幼い頃から今まであなたはお母様から大変傷つけられていらしたのですからね。親と言えども子供を傷つけていい道理はありません、親子関係であったとしてもその様な行いは罪であることに変わりありません。
最近ではその様なひどいことをなさる親のことを毒親と社会では言っています。
お母様のその様な考えや言動とはやはり一線を引くことが望ましいと思います。
暴言や暴力は悪いことです、それが負の連鎖として続いていくことはとても悪いことですからね。あなたからお子さんにその負の連鎖がつながっていくことは断ち切るべきかと思います。
お母様は様々な支援をなさって下さるのかとも思いますが、やはりそのお気持ちは甘んじて受けたとしてもその様な悪しき言葉や行いはしっかりと断ち切ることが大事かと思います。
いずれにせよあなたにとって大事なことはお子さんを健やかにお育てなさることです、お子さんの心も身体も傷つけることなく健やかに育てていくことが一番だ寺なことですからね。
ですから割り切って対応していきましょう。そしてお母様とは適度な距離感を保ってできるだけ冷静に付き合っていきましょう。
あなたもお子さんも安心して伸びやかに仲良くご生活なさり、お子さんも健やかに心豊かにご成長なさっていかれます様にと切に祈っています。
そして皆さんが仲良く幸せに生き抜いていかれます様に祈っていますね。

2022年5月9日 18:58
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

コメントが遅くなり申し訳ありません。
お二方、お言葉をいただきありがとうございます。 
親は親、他人といい意味で期待するのをやめ、今では距離を保ちながら付き合っています。
子供のことも親は可愛がったり心配してくれており、助かることも多いです。
このような距離感で過ごせればいいのかなと思っています。
ありがとうございました。

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