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定年退職した父との関わり方について

回答数回答 2
有り難し有り難し 22

お世話になっております。
大変情けない内容の相談となってしまいますが、よろしければご助言いただけますと幸いです。

この春、父が定年退職しました。
高校卒業から60歳まで官公庁で働き、その後民間企業に5年ほど勤め、その仕事もついに定年を迎え、何十年も私たち家族のために決して楽ではない仕事を続けてきたことを尊敬しています。
なので退職した今はゆっくりのんびりと過ごしてほしいと思いつつ、朝から晩までずっとテレビを観ている父の姿を見ると、今まで仕事一筋で生きてきた父からすっかり変わってしまったように見え、戸惑いを覚えてしまうこともあります。
(母は10年ほど前に病気で他界し、私はきょうだいもおらず父と2人で暮らしています。)
私も平日の日中は働きに出ているので平日は詳しいことは分からないのですが、外出した形跡は恐らく見られず、私が仕事から戻るとソファーに座ったり寝そべったりしながらテレビを観ています。土日はずっとこのような過ごし方をしているのを見ます。
ずっと仕事に精を出してきた人が突然ゆったりとした生活を始めると認知症を患ってしまう可能性が高いという話も耳にしたことがあるので、また外で働け、とは言いませんが、せめて何か屋外でできるような趣味を持ってほしいと思ってしまいます。仕事面だけでなく、現役時代は(あまり褒められることではありませんが)コロナの影響が強かった2020年頃でも休日になるとしょっちゅうどこかへ出かけておりました。
私もいい歳なので今の家を出て一人暮らしをするのが一番良いと思っており、そのようにしたいという気持ちは十分あります。そうすれば父のこともあまり気にならなくなると思うからです。ですが私は非正規雇用で働いているため一人暮らしを始められるだけの余裕がなく、目処が立っていません。

このような父と過ごす中で今の私ができることは何だろう、今までずっと仕事を頑張ってきてようやく自由な時間を手にした父に「たまには外に出てほしい」と言ってしまってもいいのか、と困っています。

まとまりのない長文となってしまい申し訳ございません。

2022年5月29日 21:08

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

一緒にお出かけするのもいいかもしれませんよ!

質問読ませていただきました。

お父様のことが心配なのですね。そして、その心配が自分自身をも苦しめてしまっているのでしょうか・・
心中お察しいたします。

さて、仕事一筋で生きてきた人にとっては、なかなか外に出て自分の楽しみを見つけることは難しいようです。
特に男性は、新たに人間関係を築いたりすることが苦手という人が多いのです。
お母様が10年前にお亡くなりになられたとのことですので、お父様1人ならなおのことでしょう。

ですので、かおるさんの仕事がお休みの日に「一緒に外出しよう」と誘ってみたりするのはいかがでしょうか?
1人で外出するのは億劫でも、可愛い娘の誘いなら気が向くかもしれませんよ。
その中で、お父様が新たな楽しみを見つけるということもあるかもしれません。

とりあえず、「お父様の自主性に任せる」ということでは、いつまでも事態は動かないかもしれませんし、それによってかおるさんの精神も追い詰められてしまうことでしょう。ご自身の時間を優先しつつも、時間があるときにお父様のために時間を割いてみてあげてくださいね。
それによって、かおるさんのその気持ちが、お父様に少しずつ伝わっていくことでしょう。

何か少しでも参考にしてみて下さい。
不安でも追加の相談でも何でも良いので、必要ならばプロフィールを参照いただき、メールやZOOMの個別相談をご利用くださいね。

2022年5月29日 21:36
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有り難し
おきもち

個別相談可能
京都府・大阪府・奈良県の県境に当たる、京都府京田辺市の天王院というお寺でお勤めさせていただいております。山手の方にある、自然に囲まれた日蓮系宗派のお寺です。 13才から僧侶となり、たくさんの方と関わってきました。 現在は42才となり、3人の子育てに奮闘中です!また、教育関係の仕事にも勤めたことがあります。 自分の経験したこと全てが私自身の糧となり、それが人を救う力になればいいなと、何があってもポジティブに考えるようにしてます。 その経験を活かし、 ・人間関係 ・将来の不安 ・仏事全般 など、様々な質問に答えていきたいと思っております。 何か悩み事がある、個人的に相談したい、質問について他の人に知られたくない、という方は遠慮なくメールにてご相談下さい。 今までにたくさんの方からメールにてご相談をいただいておりますので、気軽にご相談してみて下さいね! また、ハスノハの回答には字数制限があり、私の回答に対するお礼に返事が出来ない場合も多々あります。ですので、返事を望まれる場合もメールにてご連絡下さい。 メールアドレスは下記をご参照下さい。 一両日中に返事をするようにしておりますが、こちらからの返事が届かない場合は、 ・メールアドレスを間違えていないか ・受信拒否設定はどうなっているか を確認して、もう一度メールを送っていただければありがたく思います。 また、お寺に直接訪問されてのご相談も受け付けております。その場合は、まずメールか電話にてその旨をお知らせ下さい。 お寺の予定と照らし合わせて、日時を調整させていただき、お寺の詳しい場所などをお伝えいたします。 ただし、電話回線が1本しかないこと、他の法務の電話が多いことから、失礼ながら電話での悩み相談は承っておりません。 直接お寺に参詣されての相談か、メールにての相談に限らせていただきます。 また、直接お寺に参詣されての法事や、ZOOMを通じての法事なども受け付けておりますので、希望があれば何でもご相談ください。 メールアドレス joukai4378+soudan@gmail.com 電話番号 0774-65-0161
法事や行事がなければ、平日・休日共に 9:00~12:00 14:00~17:00 の時間帯で相談できます。 土曜日や祝日の前の日なら、お寺の予定が何もなければ 21:00~ でも相談できます。 他にも調整できる場合もあるので、お問い合わせください。 人に話をしたり言葉に出すことで、気持ちが晴れたり、考えがまとまったりすることもあります。 どうぞ遠慮なくご相談ください。

親は「子が自分自身の人生を生き生き生きること」を願う

お父様のことを尊敬しているけれども、定年退職後ずっと家におられて、趣味もなく過ごしている姿を見られて心配だし、何かして欲しいと願っておられるのですね。でも、外に出て欲しいということもできない。お父様に何ができるのか。

ご相談を読ませて頂いて、貴方は貴方自身の人生を優先しなければいけない。出来ることなら家を出た方が良いと感じました。それが一番いいと思います。しかし現実的に今はそれができない。もし私がかおるさんの立場ならやはり気が詰まると思う。お父さんを尊敬する気持ちと、何処かたまには出かけて欲しい、趣味位は持ってほしいという気持ちは両立するというか、どちらも持っていて良いと思うんです。
本当に一生懸命仕事一筋で生きてこられた人が、仕事を辞めるとやることがなく、ずっと家にいて妻から家に居ないでと言われる話は非常に多くあります。
正直、今お父さんは何をしたらいいか分からないのだと思うのです。外にいる理由がない。だから外に出る理由がないのに、貴方がどっか行ってというのは確かに酷かもしれない。(でもそれでも言って良いと思うのですが)でも、家族だからこそ言えることもあるから、例えばお父様がやりたいことを探すお手伝いをしてあげたらどうでしょうか?例えば今、中高年の学び直しが一つの流行になっています。大学や大学院に行き学ぶのです。私の知り合いにも何人か定年後大学で学んでいる人がいます。例えば、お父様に大学で学んでみたらと言ってみるのは良いように思います。それから、貴方が懸念していることを伝えてみてもいいのではないでしょうか?だって今のままだとあなたが我慢して生きなければならなくなる。貴方が一番大事にしなければならないのは、あなた自身です。衝突しても良いと思うのです、一度お父様に正直な気持ちを伝えても良いと思うんですね。お父さんなんかやってみたら、伝えるのも一つですよね。大事に思うからこそ言えることかもしれない。それがきっかけでお父さんも何か変わるかもしれない。人は変わっていきます。貴方も変わっていきます。関係も変わっていく。それを伝えて関係が変わってもいいのではないでしょうか?どちらにしても難しいのなら、ゆるやかに伝えてみるのも有りだと思います。そして家を出ることを視野に入れて下さい。他者はコントロールはできません、自分の人生です。親は本来子が自分らしく生きることを願うものです。

2022年5月29日 21:55
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有り難し
おきもち

個別相談可能
浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。 ※【回答について】ハスノハの相談には千字の文字数制限があります。もっと答えたいのですが、途中できれている相談は、千字の字数制限のためだと思ってください。
どんなお話でも聞かせていただければと思います。 良し悪しのジャッジもしません。 〔次のような方におすすめいたします〕 ・なかなか話す機会もなく、身近な人に聞いてもらえないという方 ・辛い経験をしたがそのことの整理がついていない

質問者からのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございません。
ご助言ありがとうございます。
実家暮らしの分際でこんなことを言ってもいいのか…と考えあぐねておりましたが、私の気持ちに寄り添っていただき大変感謝申し上げます。
父が動くためには私が動かなければならないということを肝に銘じて、私も何かしら行動を起こしたいと思います。
もちろん私自身が実家を出るための努力も続けたいと思います。

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