父親
父親との接し方に悩んでいます。父親は病気で入退院を繰り返しています。家では、介助なしでは出来ないことがおおいです。
私も、仕事しながら介護をがんばっていました。先日、なにげないことで口喧嘩になりました。そこで、父の口からでた言葉が姉達を見習えとの事でした。
何に対しても一生懸命と頑張っていた私の張り詰めていた糸が切れました。姉達は、口ばかりで何も手伝ってはくれません。
小さい頃から、いつも比べられ馬鹿にされていました。私だけ。
余命いくばくもない父にひどいことをしています。今は、何もしてあげたくありません。
私は、どうしたらよいのですか?毎日悩んでいます。
よろしくお願いいたします。
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おひとりで抱えずにごご相談して
お仕事を抱えながらもお父様の介護に頑張っておられていらっしゃるのですね。でもその中でお父様から批判めいたことを言われたことはとてもつらくくやしいことですよね。
お父様のお命がどれくらいなのかは存じ上げませんが、もしそのような口論となり親子関係が悪化してしまうようであれば、医療機関や自治体の担当に方等にご相談頂き、第三者の方に介護をお頼みになられて、あなたはしばしお休みなさって頂いた方が宜しいかもしれません。。親子関係ですと特に依存心も高くなりやってもらって当たり前と思われたり、それがもとでこじれてお互い感情的になってしまうこともよく見受けられます。一人でできることは限られておりますし、まして介護の制度は国で主導されて実施されていますので、公的機関も交えて対処方法を導き出して頂いた方がよい場合もあると思います。
お父様とお過ごしになる時間は限られておられると思います。だからこそ良好な親子関係を維持して頂きお父様がその命終わるときには穏やかに見送って頂きたいと思います。そしてあなたのお心も体も健やかにお過ごし頂きます様にと思います。
2つの問題があると思います。
お仕事を続けながら献身的にお父様の介護を続けてこられましたこと、誠にご苦労様でございます。頭が下がります。
ご相談を拝見しましたところ、2つ問題があり、それが絡み合ってしまっているように感じます。
①はち様の今現在の心の苦しみの問題について
介護の現場ではこういった事がよく起こってしまうのかもしれません。普段世話をしてくれている人より、たまにふらっと寄って優しい言葉をかけてくれる人のことを良く思ってしまう・・・頑張っている方の立場としては悔しいですよね。
お父様も実はお気づきなのではないでしょうか。本当ははち様に一番苦労をかけていること、それについて感謝していること・・・そういったお気持ちがないわけではないと思います。
親にとって子はいつまでたっても子のままです。「小さい頃から比べられてきた」とおっしゃるように、今現在も末娘のはち様を昔のままのように思ってしまい、その頃のまま扱ってしまったのかもしれません。
歳を取ると頑固になるものです。謝るタイミングを見失っているのかもしれません。
ここはひとつ、今となっては精神年齢の上回っているはち様から先に謝るとともにお気持ちを伝えて、お父様にも謝罪の機会を作って差し上げてはいかがでしょうか。
お父様と口論になってついカッとなってしまったこと。
そんな時に昔のように姉と比べられ、さらには姉を擁護され悲しかった事。
それによってこのまま介護を続けたくないと思ってしまった事。
抱えたままでは苦しいお気持ちを素直に、しかし丁寧な言葉で伝えてみてください。お父様からもきっと「すまなかったね」「感謝しているよ」の一言が出てくると思うのですが・・・。
はち様の心の苦しみについては、お父様とわかりあえること、一言でよいからあたたかい言葉で報われること・・・これが何よりの救いのように思えます。
②お父様の介護について
今回の心の苦しみが晴れても介護は続きます。お姉様の協力が得られない現状を鑑みますとこのままの状態でよいとは思いません。ご相談いただいた問題が解決してもすぐまた次の問題が起こりそうにも感じます。
一向寺様のおっしゃる通り、お姉様も交えて自治体や諸施設に相談なさってはいかがでしょうか。
お父様のご命終を迎えるその時まで、はち様はじめ皆様がともに心安らかに過ごせますよう念じております。
質問者からのお礼
一向寺様、法覚寺様、温かいお言葉ありがとうございました。こころが救われました。私にも、してあげてるんだという傲慢さがあったのかもしれません。本当は一番辛いのは父なんですよね。助けを求められる人にお願いもしながらですね。ありがとうございました。