お坊さんの話ってどうして面白いんですか?
こんにちは。
私はお坊さんの説法が凄く好きなんです。
薬師寺のお坊さんの修学旅行の時の説法が
面白いのは有名な話ですが、
それだけではなく法事の時、お経を唱え終えた
お坊さんが話してくれる話が好きで
いつも「もっと聞いていたいなぁ」と思ってしまいます。
面白いと言っても、笑ったりとか滑稽な話などではなくて、人生を考えてしまうような、悩んでたことから心が解放されるような、フワッと心が軽くなるような、そんな気持ちになって、その感覚が気持ちよくて凄く好きなんです。
いつも優しさに溢れる言葉が、自分を包み込んでくれるようで、私もこんな優しさを分け与えられる人になりたいなぁと思ってしまいます。
けどお坊さんに直接お礼の言葉を伝える機会ってなかなか無いので、この場をお借りして。
いつも為になる、慈愛に満ちた面白いお話しを、ありがとうございます。本当に好きです。
私もお坊さんのみなさんの様に、優しさに溢れた言葉をかけてあげられる人になれるようにこれからも精進します。
ところで…何故お坊さんの説法ってあんなに面白いのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
それは対機説法だから。
こんにちは。亀山純史と申します。
「何故お坊さんの説法ってあんなに面白いのか」という問いですが、全てのお坊さんが面白い法話が出来るわけではありません。その上で、上記の問いに答えてみたいと思います。
まず、お釈迦様の説法は「対機説法」と呼ばれるものでした。それは、相手の能力や状況に応じて教えが説かれたと言うものです。このような説き方が、あなたが接してきたお坊様にはあったのではないでしょうか。薬師寺のお坊様による修学旅行生を相手にした法話を、どんなに面白い内容であっても、同じノリでお通夜や葬儀で行うことは出来ないでしょう。相手に応じて法話が出来るお坊さんの法話は、面白いものでしょうね。
もう一つ、「あなたにはその法話が必要だった」と言うことです。たとえば、栄養ドリンクは元気な時に飲んでも、その効き目はあまりはっきりしなくても、疲れている時に飲めば、その効き目が実感出来るように、その時、その法話はあなたに必要な内容だったのでしょう。
以上が私からの回答です。私も人から感謝されるような法話が出来るように、これからも精進していきたいと思っています。
好みもあると思います
なぜ面白く感じるのかは人によるところなので分かりません。ただ、誰にでも当てはまる仏法の話を身近な事に喩えたり、例を挙げながら話すことができるのでおもしろいと感じるのかもしれませんね。
また、人によっては話し方を勉強されている方もいらっしゃいます。構成など工夫しているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。私はしてませんが。
ただ有難そうな雰囲気の話をするだけなら、救いはないですし、間違えなく救われるという自らの経験がそこに入り込んでいることが説得力もあり、愉しさなのかもしれません。
私は人前で話すことはあまり得意な方ではないですが、私もできるだけ伝わるような話し方を工夫していきたいです。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございます。私の何気ない質問にまで、真摯に回答していただき、そしてその回答は大変興味深いものでした。これからますます説法を聞くのが楽しくなりそうです。ありがとうございました。