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母子関係、仏教での捉え方は?

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有り難し有り難し 7

私は40代ですが、小さい頃、こわいことがあっても母にくっついているだけで安心したことを、いまだに覚えています。
「母は万能、母が守ってくれるから安心」という感覚を経て、人はこの世に対して安心感を抱き、成長していくのだと思います。

ところが今の母を見ていると、あれほど万能に見えた存在がまったく万能ではなかったのだということがよくわかります。自分の安心感が、こんな未熟な存在一つに左右されていたのかと思うと、複雑な気分になります。

そして、私自身が幼児の母です。子どもがわたしにすがってくると、もちろん抱きしめて安心させてあげます。でも内心は、自分自身がちっとも安心していなかったり、マイナスのことを山ほど考えていたりするも多々あるんです。
要するに子どもは、私の演技を見て安心し、この世はいいところだと思い、満足しているわけで・・・。

こんなに未熟な私なのに、こんな私を見て安心感を培っているなんて。
馬鹿馬鹿しいとまではいいませんが、虚しいです。茶番劇に感じます。世の中のことがわからなくなってしまいました。
こうしたことについて、仏教の教えではどのように捉えているのでしょうか。
ご教示いただけると助かります。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

何も考えず ギュッと抱き締めてあげるだけで良いのです。

茶番でわ有りませんよ。 小さい子どもをギュッと抱き締める事に嘘は無いですよね。
私にも、2歳の息子がいます、さみしい時も、不安な時も、怒られた時も、眠たい時も、抱き締めて欲しい、ただそれだけで、素晴らしい事だと思います。

私も、こんなどうしようも無い人間が、親で良いのか、悩む事も多々有ります。未熟です、今になって両親の気持ちが少し分かる様な気がします。

お子さんは、あなたがいれば、ギュッと抱き締めてもらうだけ、ただそれだけで十分なのではないしょうか。

きっと、素晴らしい大人になるはずです。

未熟な親同士、精一杯もがきましょうよ。

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最強の母親になるべきです

素晴らしい気づきですね。
母親が母親としていつか壊れてしまうものを頼りにしているままの母親では、次の世代の子供も同じ思いを感じることと思います。
ではどうするべきか。
簡単な結論から申し上げます。
私の父と師匠は、絶対的に自分を救う教え、生き方を手に入れていました。
だから私は絶対的な安心感があります。私もその同じ教えを学んで、自分を救うこともできて、その体験談を語る事で一定の方々から「有り難し」という支持を頂いています。
この世には仏教という優れた教えがあります。
宗教的に信仰する気持ちがあっても無くても構いません。
「壊れないもの(仏法=真理)をよりどころとする」ということは、言い換えれば、心が減ったり、損ねたり、不安になったり、しない生き方を手に入れるということでもあります。
あなたが衰えていく母をみて不安を覚え、やがて衰えていく我が身と我が子を案じているということは、不安定な状態です。それは授乳や接し方を通じて子供に不安感を与えてしまう危険性につながりますので、茶番だとか、虚しいだとか言わんことです。
仏教は病気になっても年を重ねて衰えても、死んでも「大丈夫」になる優れた教えです。
あなたた自身が病気になったり年老いたり、死を迎えることになっても安心してそれを迎え入れるようになる為にも、他人様はどうあれ、まずあなたが❝大丈夫❞になることです。
その智恵を知識として知って、体得として学び得ることで、あなたはあなた自身とお子さんを救う偉大な力を手にすることができます。どうぞ、学んでみてください。
子育てで時間が無ければfacebook内のグループ「TOKYO禅」にご参加いただき、納得がいくまで、ご質問をお寄せ下さい。

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おきもち

質問者からのお礼

2歳のお子様のお父様・・・なんだかお寺にぐっと親近感がわきます。アドバイスありがとうございました。

「他人様はどうあれ、自分が大丈夫になる」・・・私は他人との関係性で自分を判断してしまいがちなのですが、まずは自分に目を向けることが大事なんですね。
アドバイスありがとうございました。

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良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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