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死生観や魂についてご教示いただきたいです

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 看取りを目的とした入院患者の多い病棟で勤務している看護師です。仕事柄、死というものは身近に感じております。

 緩和医療の分野において、スピリチュアルケアという考え方があります。
 世界保健機関で健康とは身体的、精神的、社会的に良好な状態であり病気の有無に関わらないと定義されているのですが、そこにspiritual health(霊的な健康)という概念を追加してはどうかという提案が2000年頃にありました。現在において、霊的な健康は概念に追加されていませんが、看取りの場において霊という概念は必要であると愚考しています。

 私は人間を「尊厳を持つ存在」「胎児の頃から逝去されたのち、遺された人の心から消えるまで」と考えています。命が尽きると人間でなくなるのであれば、遺体はただの物体であり、丁寧に扱う必要のないモノとなってしまうと思うからです。看護は患者が逝去したのち、死化粧をし、身体を洗い、着衣を整え、御遺族へ患者という人間を引き継ぐ役目があると思っています。

 私の考えの根底に魂というものがあるが故に、上記のような考えをしているのだと思いますが、不勉強ゆえ魂というものを言語化できません。地獄や憂き世、極楽といった様々な宗教観の言葉がある日本において、皆様は魂をどのように捉えているのか知りたく思い、質問させていただきました。

2022年8月11日 20:24

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

いつもあなたに寄り添っています

拝読させて頂きました。
魂は身近にあるもの、感じるものです。あなたにも身近な人達にも今亡くなりゆく人達にも既にお亡くなりになられた人達にも魂がありそれぞれ心の中で感じることがいつでもどこでもどんな状況にあってもできるのです。
あなたに様々な人達が寄り添って支えてくださっておられる中でお亡くなりになられた人達はいつもあなたのそばにいらっしゃるのです。
否定なさる人もおられるかもしれませんが、空気や様々なものが当たり前の様に存在しても普段意識しない様にいつも生きるものも亡くなったものも心にあるのです。
あなたがこれからも素晴らしい人達やものごととのご縁に恵まれながら毎日を心豊かにお健やかに生きて充実した幸せや毎日を皆さんと心から感じていかれます様に切に神仏やあなたのご先祖様にお祈りさせて頂きます。

2022年8月12日 9:19
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

魂はそれぞれの心に在り、身近なものであり感じるもの、傍に寄り添うものというお言葉、ありがたいです。

普段の生活において魂を意識することが少ないのですが、落ち着ける環境で内面に目を向けてみる大切さを教わりました。

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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