母との向き合い方について
恐れ入ります。母とのつきあい方が分からず困っています。教えて頂ければ幸いです。
私は父と母三人暮らしです。家には猫がいます。
家族で仲良く暮らしていたのですが、二ヶ月前、父が突然大病をしてしまいました。
心筋梗塞で倒れ、幸いにも脳障害がなく命を拾ったのですが、命に関わることなので以来治療のため病院の近くに家を借り、家族ふた手に分かれて生活してきました。
私が父の面倒を病院近くのアパートで見ながら手術に挑む、母は山の上にある家で猫を見る、という形です。
たまたまそういう時季なのでしょうが、手術直前に父の腎臓にがんの疑惑?も見付かり、手術が延期になってしまい、それでも「問題が早めに見付かったのなら対策出来るということ」と考え前向きにやってきました。
しかし今回、今度は母が脚の右膝を折ってしまいました。
母は昔から、アスペルガーらしく(診断は直接されてはいないが専門家の目から見れば100%)精神病も持っていて、周りを振り回すけがあります。
幼い頃から傍目に見ても非道な両親から愛されず、加害されたり育児放棄されており、そのせいか「空気が読めない」「我慢のない性格」で「構ってちゃん」です。
不満があると常軌を逸してヒステリックになり不安定になり、若い頃から美貌でお洒落したので、某漫画の引用のようですがいわば『物語の主人公的性格で、その場に居るだけで空気を全部持っていかれ、周りが放っておけないので必死にさせられて疲れてしまう』そんな人です。
お陰で苦労させられてきました。
今回、最悪なタイミングで母が脚を折りました。転びやすい人なのでもう何度目ですが、一ヶ月の入院らしいです。兼ねてから「今は父の面倒しか見られない、私も体は一つしかないから間違えても怪我などしないでね、愛猫の面倒を見ていて」と頼んでいたのにこのざまです。
そして案の定、折りたくて脚を折ったんじゃない、などと私に主張してくるのです。
無条件で母は私に『愛情・献身・思いやり』を求めてくるのですが、私も流石に疲れてしまいました。つっぱねて厳しい言葉をぶつけることしかできません。
長くなりましたが、母にどのように付き合えば良いのでしょうか?どのようにすれば母を「許す」ことが出来ますか?
このままではひたすら母に手厳しく向かってしまいそうで怖いです。
教えて頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
初対面のおばさんに接する気持ち
仏教では、人間は五蘊(ごうん)という5つの構成要素(色・受・想・行・識)が仮に和合しているだけの存在だと説かれます。
つまり、「人間」とか「私」とか「母親」とかいう存在にはゆるがない実体は無く、瞬間瞬間に変化している五蘊に仮に名前(概念のラベル)をつけているだけなのです。
瞬間ごとに新しい雨風なのに「台風第何号」とラベルを貼るみたいに。
実際、細胞は新陳代謝で入れ替わって、新しい私、新しいお母さんに交代しています。記憶データを相続しているから同一人物だと錯覚しているだけ。
でも「母親」「家族」という名前のラベルを貼った五蘊が相手だと、相手に対してついつい雑な扱いや乱暴な言い方になってしまいがちです。
時々は、相手が母親だということを忘れて、初対面の骨折したおばさんに接するような気持ちになってみるのも良いと思います。
できる範囲のことでいいとおもいます
拝読させて頂きました。
お父様の手術や介護が大変な中でお母様とのコミュニケーションも大変な思いをなさっておられるのですね。あなた自身も今精神的に追い込まれてしまっているのではないかと思います。詳細なことはわからないですけれども、あなたのお気持ちを心よりお察しします。
お母様のそのご性格や生き方はなかなか変わることはないかと思います。ですからひとまず落ち着いてあなたの可能な範囲でお手伝いできればいいと思うくらいでお付き合いなさってみてはいかがでしょう。
あなたも今とても精神的に参ってしまっているのかと思いますからあなた自身のことをいたわって下さい、そしてお父様のこともお母様のことも医療や介護のサポートを積極的に受けていきましょう。あなた独りで抱えずに多くの人達に相談してアドバイスやサポートを受けていきましょう。
またあなた自身もできるだけお休みなさって少しでもあなたの心も身体も癒してあげて下さいね。
人間誰でも限界がありますし、一人でできることは限りがあるのです。その為にもいろんな方に助けて頂きましょう。そして色々お願いしてみましょう。
あなたからお母様に言えないこともあるでしょう、親子ですとどうしても甘えもありますし、今まで関係性で感情的になってしまうことも多々あります。
ですから第三者の方に色々言ってもらったり支えてもらいましょう。
お父様の命もお母様の命もあなたの命もそれぞれに尊く、それぞれの人生も尊く大切ですからね。
あなたが多くの方々から支えられお父様やお母様の介護の支援も積極的に受けながら毎日を皆さんと一緒に安心してご生活なさっていかれます様に、それぞれの人生をお互いを思いやり助け合いながら尊重し合い幸せに生き抜いていかれます様に心から祈っています。そしてあなたを心より応援しています。どうかあまり心に負担をかけないで下さいね。
質問者からのお礼
>願誉浄史様
ありがとうございます 確かに、母として見ると至らなさばかりで腹の立つことばかりですが、そう考えれば割り引いて接することが出来るかもしれません 参考にさせて頂きます
>一向寺御住職様
ありがとうございます 暖かいお言葉に、なんだか救われる思いがしました 確かに、母のあの性格は今更変わることはない気がします ご助言頂いたように、可能な範囲で手伝いをする感覚で母と向き合ってみます。
幸いなことにこのコロナ禍でも、病院に入れたことを有り難く思い、病院の方やお医者様を含めサポートを積極的に受けていきます。正直追い詰められていたので身に染みました。本当にありがとうございました。