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父に謝りたい

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父が亡くなり初七日を終えました。入院して約3ヶ月で亡くなりました。コロナ禍で面会も5回しかできず、話出来たのも初めの2回だけで。治るって聞かれて、私は治ると思っていたから治して家帰ろうと言うとケラケラ笑ってくれました。それからどんどん病状は悪くなり、原因も分からず治療も出来てなかったようでした。脳死でした。脳は死んでいても心は生きてるって思っていたので心臓が動く限り生きてもらいました。最期の日、私と母が病院に駆け付けてそばにいったら、心臓も止まりました。待っていてくれたのですかね?
父は寂しがり屋だったので。

父が入院してから後悔ばかりで。私には姉が居ますが30年近く引きこもりで実家にいるので帰りたくなくて。それと私は昔、卵巣の病気で手術をして、子供が授かれないと言われ、両親に申し訳なく帰れなくなり、距離を何年も置いてしまっていました。
向き合って話して顔をもっと見せていたら、もっと私が親をしっかりとみていたらと後悔ばかりです。

その想いをお父さんに伝えたくて、お父さんの胸元に手紙を入れました。伝わってますかね?

亡くなってから、母の前では告別式の日以来泣かないようにしてます。母も憔悴しているので励ましてあげたいですから。
でも1人になると泣いてばかりで、お父さんのところにいきたくて、ずっと疎遠にしていた分側にいたくて、お父さんの数珠や写真を抱いてます。

いつかずっと側にいれる日はきますか?
今は前向きに生きていける気もしないです。
泣いてばかりでもお父さんは成仏できますか?
毎日辛いです。

2022年10月12日 17:38

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

全部そのままお父様に受け止めてもらいましょう

ご相談拝読しました。お父様のご命終に謹んでお悔やみ申し上げます。

大切なお父様の死に際し、様々な思いがあふれていらっしゃるのですね。それでもお母様の前では気を使って頑張ってしまうのですね。

どうぞその様々な思いをお父様に語ってください。全部受け止めてくれます。無言の言かもしれませんが、その思いはお父様がいなかったら生まれてこなかった思いですから、たつのこさんが語りかけるところにお父様との会話があるのです。そしてお父様を通して自分自身と深く対話もできるのです。

どうか焦らず、無理に感情の波を静めようとする必要はありません。二七日、三七日と時間も段階もかけて受け止めていきましょう。
あるいは、実家でのお参りが難しければ、ご自宅に小型のご本尊とお父様の写真を安置して手を合わせ、語りかけてもよいでしょう。

成仏とは亡き人単独の問題ではありません。亡き人を「私にとっての仏様(=大切なことを教えてくれる存在)」であると、残された人が見出し、出会い直すところに成仏があるのです。

人は誰もが命を終えていかねばなりません。生まれてから死ぬまで様々な縁に振り回される私たちですが、本当に大切なことは「私が私でよかった」と真に頷けることだと思います。それは結婚してるとかしてないとか、子供がいるとかいないとか、どんな仕事についているかとか、どんな能力が優れているかとか、そういう条件で測るものではないと思います。条件で測る限りは比較の苦しみの世界から抜け出せません。

「あなたはあなたでいい。そういうあなたに頷かせてくれる、大切な教えに出遇ってください」

そういう願いを、お父様は命の終わりを通してたつのこさんに伝えてくれているのではないでしょうか。

形あるお父様には触れられませんが、形を超えたお父様の願いに、そして自分自身の深い願いに、出遇い続けていきましょう。その歩みは仏さまとしてのお父様と共にあるのです。

2022年10月13日 12:58
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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

吉武文法様

回答ありがとうございました。
お言葉が凄く心に響きました。
毎日ことある事に父の写真に語りかけています。
成仏して仏様になってもらうためにも、毎日手を合わせます。
感情の波はまだまだ収まらないですが、泣きたい時は泣きます。
ありがとうございました。

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