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死の恐怖にどう対処すれば良いですか

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有り難し有り難し 5

こんにちは。
女子高校生です。

私は、幼稚園児の頃から、死ぬのが怖くて怖くてたまりませんでした。

自分が死んだ後も、世界は回り続けるし、宇宙は、人間からすれば永遠ともとれる間存在し続ける、でも自分はもう意識がなくて、何も認識できない、ということが、本当に本当に怖いです。

最近、その恐怖が強くなった上、死の恐怖に頻繁に襲われるようになりました。
ふとした瞬間に死について考えてしまい、怯えてしまいます。

今まではそんなことなかったのに、過呼吸みたいになったり、頭から血の気が引いていくのを感じたり、気持ち悪くなったり、鼓動が早くなったりと、最近は恐怖に身体的な苦痛も伴ってきました。

死は、私にとって、これまでの人生の中で唯一のどうしようもない、打ち消せない恐怖です。
なので、この感情の対処法が分からず、パニックになってしまいます。

宗教的に考えて、自分をなだめようとすることもよくあります。
しかし、輪廻転生は、転生した自分は今の記憶は無い、という恐怖が付き纏い、天国や地獄も、それが永遠にしろ終わりがあるにしろとても怖いです。

お坊さまのみなさんは、死への恐怖心とどう付き合われていらっしゃいますか。

御回答どうぞよろしくお願いいたします。

2022年11月2日 2:20

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

恐怖はあります

拝読させて頂きました。
あなたが死の恐怖を抱いておられることを読ませて頂きました。あなたがその様に死に対して怯え恐怖するお気持ちとてもよくわかります。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。

私も幼い頃からずっと死の恐怖に怯えながら生きてきたことをよく覚えてます。おそらくあなたと同じ様な状態にあったと思います。寝ても覚めてもその恐怖から逃げることはできませんからね。おそらくあなたもそうかと思います。

あなたもご存知の通り生きることがあれば必ず死ぬことがあるのです。それは表裏一体というよりはいつも隣り合わせの様な存在なのです。生きる中に死があるのですし、死の中に生きることもあるのです。
そして死は決して終わりではないのです。
死が訪れたとしても生き続けていくことはできます。

あなたの親しい方々が死んでいったとしてもそこで終わりではありません、その後もあなたとのご縁はずっと続いていくのです。

またあなたが死んだとしても終わりではないのです。仏様や神様に導かれて親しい方々やご先祖様に優しく迎えられて生きることできるのです。
あなたは仏様のもと親しい方々と一緒に一切の迷いや苦しみや恐怖からも救われて、皆様と一緒に心安らかになります、清らかに何の憂いもなく穏やかに円満に成仏なさっていくのです。そしてあなたは仏様のもとでご先祖様と一緒に生きる方々を優しくお見守りなさっていくのです。

ですからあなたはこれからの未来を生きていくことができるのです。

これから生きていく中ではとても辛い目にあうこともあるでしょうし、本当に苦しい状態に追い込まれてしまうこともあるでしょう、いっそのこと全てを投げ出してしまいたい、逃げたい、死んでしまいたいと思う局面もあるでしょう。いっそのこと何もない方がよかったと思ってしまうことや自分なんてなかった方がよかったと思うこともあるかもしれません。

けれどもあなたは沢山の奇跡的な巡り合わせや恵みの中で存在して生きておられるのです。

どうかあなたが生きていることに自信持って下さい、あなたの存在を誇らしく思って下さいね。

あなたがこれからも生きることに自信持って沢山の方々とのご縁や恵まれて毎日を心から充実なさって幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。

2022年11月2日 20:39
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