供養やお守りについて
大変失礼な質問かもしれませんが、聞ける人がいないのでお願いします。嫌味でなく素直な疑問です。
仏は実際には助けてくれない(祈っても病気が治るわけではない)と言いますが、それならなぜお寺はお守りを売るんでしょうか?
私は子供の頃、神社仏閣で「病気平癒」とあるので「これで治してくれるんだ」と本気で信じていました。なので大変裏切られた思いをしたことがあります。
現在は「超常的な存在が良い人間を助けてくれる」という考えは本当の仏教ではない、あくまで学問という風潮ですが、ならなぜお守りを売ったり祈祷するんでしょう?
施餓鬼や戒名などで、なぜ「これで〇〇が良くなるよ」とするのですか。故人が対象だと、「故人には幸せでいてほしい」という感情を利用されているようで、複雑な気持ちになります。
お寺や宗派によって違いはあると思いますが、よければ教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一生懸命がんばる人の心の支え
こんにちは。
仏教は確かに学問や哲学的な側面はありますが、基本的には実践の宗教だと思います。善い行いをする、悪い行いはできない、人の為になることをする。戒を保つ。学ぶだけで実際に行動しなければ絵に描いた餅です。
お守りの事も一緒です。勉強せずに合格祈願のお守りを買っても受験に合格することはできません。
お寺側から「これで病気が治る」「○○が良くなる」さらに「やらないと病気が治らない」「やらないと地獄に落ちる」などといって何かを売ったり法要をさせたりする事はないでしょう。もしあったらそれは私は違うと思います。
さて「帰れま10(テン)」というテレビ番組のコーナーをご存じでしょうか。出演者が店内のメニューから人気の1位から10位を言い当てるもので、全部を言い当てるまで番組は終了せず帰れない、という内容です。この時、出演者は商品名を言った後、その商品が第何位かが告げられるまで祈りのポーズを取ります。この祈りのポーズに意味はあるでしょうか?答えはもう決まっているわけで、祈っても祈らなくても結果は同じです。でも自分が一生懸命導き出した答えが合っているかどうか、祈るしかない、祈らずにはいられない状況だと思います。だから祈っている。これこそが祈りの本質だと私は思います。今回はテレビ番組でたとえましたが、人生において一生懸命がんばって、あとは祈るしかない、祈らずにはいられない状況になる局面は何度もあると思います。またそのような状況の時、心の支えがあるともっと良い、是非欲しい、という気持ちになるでしょう。神社やお寺から授かったものなら、安心して心の支えにできる、それがお守りだと思います。
だから寺社でお守りをお授けしているのは、一生懸命がんばっている人の祈りをお手伝いする、最後のがんばりの背中を押してくれるアイテムなのだと思います。
あなたさまも病気になって治療を尽くして最後にお守りを買ったのだと思います。願いは叶わなかったかもしれませんが、きっとそのお守りからたいへんな治療でもがんばって受ける勇気をもらっていたと思いますよ。
仏様や神様はお見守りなさって下さいます
拝読させて頂きました。
あなたがその様に思われるのももっともかとも思います。あなたが裏切られたと思ってしまうお気持ちもわかります。人間ですから藁をもすがりたいと思ったり本当に助けてほしいと思ったりもしますからね。あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。
原則というか真理として私達は必ず生・老・病・死があります。そのことから決して逃げることは誰ひとりとしてできません。逆にそれが私達の人生であるということです。
そうした中でも少しでも・僅かでも助かりたい・救われたいと思うのが私達人間です。その様な私達を仏様や神様は受けとめて下さいます。そして少しでも善い方にとお導きなさって下さる様になさって下さいます。
お守りやご祈祷が効くか利かないかはそれぞれの方の感じ方や受け止め方だと思います。
少なくとも仏様や神様はいつも私達お見守りなさって下さっています。そして私達はどうしても見えるものや物品があることで信頼したり安心したりすることができます。
ですからお寺も神社も私達の思いを仏様や神様が受けとめてお見守りなさってくださることから「お守り」「お札」をお渡ししていると思います。
本来は信仰ですし仏様や神様がお見守りなさっていて下さることを考えれば形はいらないかもしれません。
施餓鬼供養やお戒名授与やお葬式でも仏様が必ずお亡くなりになられた方々をお導きなさって下さいます。そしてご先祖様がお亡くなりになられた方々を優しくお迎えなさって下さいます。お亡くなりになられた方々は仏様のもとにて心から安らかになり一切の迷いや痛みや苦しみからも救われていくのです。そしてお亡くなりになられた方々はご縁をある方々を優しくお見守りなさって下さいます。
あなたがこれからも仏様や神様やあなたのご先祖様方に優しく見守られ大切な方々と一緒に心から健やかに毎日を安心して生き抜いていかれます様に、心から豊かに幸せに人生を生き抜いていかれます様に切に仏様や神様やご先祖様方に祈っています。