母親の老いが怖いです
こんにちは、お縋りさせてください。
私は37歳で、母は77歳です。
父は私が20代に亡くなりました。
一人っ子です。
生前、父はアルコール依存症を患っており、父だけでなく、母も私も苦しみました。
家族三人で父の病を受け入れ、お酒をのんだらいけんから、とやっと笑い話にできるようになったのは、父が死ぬ一年前でした。
それまで、母と私は父の病に怯えて、ずっと励まし合い続け、父が死んだ事も二人で乗り越えました。
父が亡くなった後、四十九日頃、当時の上司に「もう立ち直ったでしょう」と言われて、普通の人はそれくらいで立ち直るものなのか、と驚いた記憶があります。
こんな苦しみがあるものか、人が受けて良いつらさじゃ無い、と思いながら過ごしてきました。
結婚し、子どもも授かりましたが、なぜか、母とのように深く思えません。
どこか「いずれ離れる人」という気持ちがあります。母が死んだら一人になってしまう、という気持ちが強いです。
母の死が怖いです。
また、あの苦しみを味会わなければならないのか、そのときはたった一人で……と思うと恐ろしくてなりません。
母が老いていくのも怖いですが、どうか健やかにたのしく生きていて欲しい、と思うあまり、母の「耳が聞こえなかったのをごまかしてトラブルになる」「なんとかして私の助けになりたいと空回りして迷惑をかける」というような、老いを隠そうとする姿が辛いです。怒ってしまうこともあります。
母は母で、必死なのだと思います。
どうやったら、すこやかにみんなたのしく、未来を楽しみに生きる事ができるのだろうかとそればかり考えてしまいます。
泣きながらタイプしているので、読みづらい部分があると思いますが、どうか教お許しください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お母様とのご縁を大切になさって
拝読させて頂きました。
あなたがお母様が老いていきお亡くなりになることをとても怖いと思ってしまうことを読ませて頂きました。あなたがその様に思うのももっともかと思います。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
人間は生まれ、そして年老いていき、病にもなり、そして亡くなっていくそれは真理であり誰しもがその摂理から逃れることはできません。そのことは誰しもがわかっていることです。
とはいえそれを受け入れることができないのも私達人間です。誰もが老いたくはない、誰もが年を取りたくない、そして死にたくないと本音では思っているのです。まして本当に大切な人が老いて病になった亡くなっていくことはなかなか受け入れることはできないものです。四十九日過ぎたからといって或いは1年3年経ったからといってその死をなかなか受け入れられないものですからね。
お母様は今まであなたと一生懸命に生きていらしたのかと思います。人には想像できないような辛い目にもあったかもしれません、苦しい思いをせおっていらしたのかもしれません。
その様な中でもあなたが健やかにご成長なさり、お子さんに恵まれてとても仲良く幸せに生きておられるのではないでしょうか。
お母様とあなたやお子さんやご家族とのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。きっとお父様も極楽でご先祖様方と一緒に優しくお母様や皆さんをお見守りなさっていて下さるでしょうからね。
これからも様々なことはあるでしょうけれどもどうかお母様もあなたもお互いかけがえのないご縁を大切になさって下さい。
いつの日かお母様が天寿を全うする時がきます。その時には必ず仏様や神様がお母様をお導きなさって下さり、お父様やご先祖様が優しくお迎えなさって下さいます、そして一切の迷いや苦しみや痛みからも救われて心清らかに円満にご成仏なさっていくでしょう。そしてそれからもお母様はあなたや皆さんを優しくお見守りなさっていて下さるでしょう。
お母様やあなたや皆さんがこれからもお互いを尊重し合い思いやりながら心から仲良く幸せに毎日を生き抜いていかれます様に切に祈っています。
また宜しければあなたの思いをお聞かせ下さいね。あなたを心よりお待ちしています。