死後12日後葬儀予定で初七日にできること
先日祖母を亡くしました。死因がコロナ関連死だったのと、火葬場の混雑により死後11日過ぎにお通夜、その翌日に葬儀を執り行う予定です。
しかし、上記のスケジュールのせいで初七日の法要ができず、また三途の川の渡賃も棺に入れられてないまま本日初七日を迎えてしまいました。
このままでは祖母は秦広王様や不動明王様から良い裁きを頂けないのではないか、三途の川をうまく渡りきれず地獄に行ってしまわないかとても心配です。
とはいえ、本日が初七日なのと自分が喪主ではないため急に法要もできず、仏壇に線香を上げるだけで良いのか、自宅や初七日を過ぎた後何かできることはないのか、不動明王様をお祀りしている寺院に行って手を合わせるのが良いか、なんとかして無事三途の川を渡り切れるようにするために何ができるのか悩んでいます。
祖母は生前大変信心深い日蓮宗の檀家だったため、可能であれば日蓮宗のやり方をご存知の方にご回答頂ければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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追善供養
ななさま
それは誠におつらいことでございます。心よりご供養申し上げます。
中陰供養は、十三仏信仰、十王信仰に則って追善供養することになりますが、宗派によっても扱いが異なるものとなります。特に十王経関連は中国撰述の偽経説が有力でありますから、あまり気にするところではなく、とにかく亡き方の善き赴き、善き仏縁の流れのために功徳を積んで、届けることが大切となります。
仏教の功徳は、何よりも命を大事にすること、命を助けてあげること、命を守ってあげることです。要は不殺生です。肉や魚を少し控えてあげる、身近な生き物、虫などを殺さないように気をつける、助けてあげることなどでも善い功徳となります。何か少しでも善い功徳を積んで、それを祖母さまにお持ち頂いて、お送り頂けましたらと存じます。
日蓮宗の場合は、何よりも法華経受持が大切なことになります。
日常、法華経に親しまれておられたのであれば、梵天、帝釈天、閻魔王等の前でも、堂々と日蓮聖人の弟子ですと名乗られて通られるようにと安心のお声がけをなさられて下さい。
とにかく、中陰においては、法華経が三途の河の船となり、死出の山での大白牛車となり、冥土の灯火となり、待って頂いている案内人、日蓮聖人との出逢い、霊山浄土への往詣の助けとなります。
もし、お経となりましたら、法華経の自我偈、お題目と宝塔偈で良いかとは存じます。
善き葬送となり、安らかな旅路となりますよう祈念申し上げます。
合掌