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家で出来るお参りの方法

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有り難し有り難し 8

よろしくお願いします。私(主婦52歳)の実父は約40年前、実母は4年前にそれぞれ他界しました。
私の実家は車で約4〜5時間ほどの距離にあります。父母そして祖父母(父方の)のお骨を実家から車で20分くらいの所にあるお寺(真宗)の納骨堂におさめています。
事情があり私は現在実家には帰る事ができません。母が亡くなったときは私が喪主でお葬式をして納骨をしましたが、初盆も3回忌も私の事情で行いませんでした。それでも親戚が何か言ってくるというわけでもなく、むしろ、そのほうが良かったようです(皆、高齢で面倒だということで)。納骨堂の管理費も私とは全く付き合いのない父方の兄弟がずっと未払いだったようなのですが、母を納骨する時に私が支払う事にして、未払い分は免除していただき引き続き納骨堂にお骨をおさめさせていただけるようになりました。
ただ私がそこにお参りにいくのがちょっと困難で、なかなか行けない事が心苦しくて仕方ないのです。実家に住んでいたときはお彼岸お盆などには必ずお参りをし、県外に出ても実家に帰った時は必ずお参りしていました。心の中では先祖を敬う気持ちはいつも持っているつもりです。けれど今は形で表せてないのでダメなんじゃないかと。。。今住んでいる家に仏壇などなく、また仏壇を置くにはそれなりの儀式が必要なのでは、と思っているのですが、主婦なので金銭的にも状況的にも出来る事が限られます。私の出来る範囲で、例えば時々見かける小さなモダンなお仏壇を購入してきて部屋の一角に置き、お線香とかご飯とか備えるだけなどというのは、意味がない(お坊様にお経とか上げてもらわないといけない)とかあるのでしょうか。出来れば子供にも先祖に手を合わせる事を目に見える形で習慣付けたいというのもあります。お知恵をお貸しいただけましたらありがたく存じます。

2023年2月9日 11:32

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご本尊に手を合わすということ

ご相談拝読しました。色々とご事情があることとお察しします。

ご自宅におけるお参り・供養の方法ですが、お考えのもので充分であると思います。小型の現代仏壇でも良いですし、今は仏壇がなくとも小型の三つ折り本尊や、壁掛けの額装本尊など、現代的な生活スタイルに合った場所のとらないものが出ています。仏壇店や、オンラインショップ、あるいはその地域における宗派の地方事務所などに相談して、ご希望に合ったものを探しましょう。

いずれにしても大事なことは「ご本尊」を安置するということです。真宗ならば阿弥陀如来です。先祖供養、亡き人を偲ぶ気持ちを通して何に手を合わせるかといえばご本尊です。それはけして偶像崇拝ではなく、仮にご本尊という姿形として表された真理に手を合わすということです。この世には自分の力ではどうにもならないことがある。そしてどうにもならないものを内に抱えた自分でもある。その事実に手が合わさり、頭が下がることが大事なのでしょう。読経は呪文ではなく真理の教えを聞くということです。あればなお良いですが、ないならばないなりの方法もあるでしょう。

ご自宅でのお参り・供養を通して、あなたやお子様が少しでも仏教にご縁を感じ、人生においてどうにもならない壁にぶつかったならば、お近くのお寺の門を叩いたり、今ならばオンラインで仏教を学べる環境も整ってきています。

参考:親鸞仏教オンライン学舎
https://shinran.online

どうぞ今のお気持ちを大切に、無始以来のご先祖様からかけられた願い、あなたがあなたを真に満足してほしいという深い願いに応えて生きてください。

2023年2月9日 13:14
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有り難し
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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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