初めて質問させていただきます。よろしくお願いします。
私は感情のコントロールがうまくできません。
特に怒りの感情に悩んでいます。
私は何か嫌な事があった際にその場ではぐっとこらえてしまう気質なのですが、後日それを思い出して怒り狂い眠れなくなってしまいます。
そうすると、相手にそれを伝えないと我慢ができなくなり、些細な事をきっかけとして過去の不満を怒りとしてぶつけてしまいます。
相手はなんでそんなことでいきなり怒るんだろうと困惑しますし、私自身思い返すとなんであんなにイライラしてしまったのだろう。歯止めがきかなかったのだろうと悩み自己嫌悪に陥ります。
そのせいか友人も少なく、職場での人間関係も上手く築けません。
先日も異動したばかりの職場でその状態に陥り、今後の仕事が不安でなりません。
怒っている時はとても辛く苦しいです。でも怒らずにはいられません。
家族がなだめようとしてくれても聞く耳も持てずかえって怒りを増幅させてしまいます。
どうしたら怒りの感情を抑えることができるようになりますか。
どうぞよろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
先ずは怒りを知りましょう。
お釈迦様の多くの教えでも、怒りを捨てなさいという教えはとても重要です。
それは、怒りによって自分を苦しめて、さらに周りの人を苦しめるからです。
人生がそれで終わることもあるのです。
世界中で起きているテロや戦争も怒りによるものですよね。
怒りとは毒です。
毒はあなた自身を最初に苦しめます。
解毒する方法は怒りを捨てるしかありません。
後になって怒りを思い出す行為は、自分を毒で苦しめる行為なのです。
自分を毒から守ってください。
怒りは炎です。
周りに怒りをぶつけると、周りも怒り、火事のように燃え広がり、最後に残るのは焼け野原です。
ですから、すぐに怒りの炎を消さないといけないのです。
怒りは敗北です。
自分の弱さに敗北したのです。
もし怒りが起きたのなら、負けたと自覚してください。
このように、怒りはデメリットしかないのです。ではどうするか。
もし誰かがミスしたり、故意で悪いことをした時は、我慢しなくてもいいので、怒らずに注意するのです。
極端に言えばニコニコ顔で注意するのです。
過ちを指摘するのに怒る必要はないのです。
指摘することが大切であって、怒りをぶつける事が目的ではないでしょう。
また、怒りが芽生えたら、怒っている自分を客観的に認識してみましょう。
怒りを取り除く事は仏道修行です。
お互い頑張って修行しましょう。
ちなみにキリスト教でも、右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出せ、というような教えがありますね。
キリスト教でも怒りを捨てる事の大切さを教えているのだと思います。
聖章さま
ご回答いただきありがとうございます。
怒りとはとても恐ろしい感情なんですね。聖章さまのご回答を読み、改めてその恐ろしさを自覚することができました。
「指摘することが大切であって、怒りをぶつける事が目的ではない」とのお言葉がとても響きました。これからまた怒りにとらわれそうになった時にこの言葉を思い出して怒りを捨てられるよう修行いたします。