親に誤解を解いて安心してほしい
先日、結婚相手のご実家へ挨拶に伺いました。初対面ながら和やかな雰囲気で歓談していたのですが、途中「そちらのお母様はどんな方?」と聞かれ、「(内容は伏せますが具体的に)こんなふざけたこともします(笑)が、明るく思慮深い、聡明な人間です。教育も熱心でした」などと答えました。先方も笑って聞いておられました。
帰宅後、その話を親にしたところ、「何でそんなことを言ったんだ。馬鹿な親だと思われているに違いない。後日顔合わせの時にどんな態度で先方と会えばいいんだ!教えろ!」と激怒されてしまいました。
私の浅慮が招いたこととは重々承知しており、誠心誠意謝罪した上で今は深く反省しています。ただ、先方が本当にそのような評価を下しているとは思えず(実際「親御さんの育て方が良かったのですね」と言っていたそうなので)、親には安心してほしいのですがそれからずっと塞ぎ込んでいます。
その後、先方にも当日のお礼の連絡をし、親のことについてフォローを入れようと思ったのですが「余計なことは言わなくていい!」と牽制されてしまいました。
私が何を言っても言い訳と捉えられ、軽々しく「安心してほしい」とも言えず、話しかける・顔を合わせることすらままならない状況です。今後どう接し、後日のことについてもどう提案すればよいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
勉強でしたね
物事への価値観や他者の言動への耐性は、かなりの個人差があると思います。
親子とは言え他人同士ですし、ましてやただの自己紹介のみならず今後深く関わる間柄となれば、第一印象を強く意識することは尚更でしょう。
もう言ってしまったものを無かったことにはできないので、今後なるべく気を付けるしかないですね。親御さんについては少々過敏に捉え過ぎている感も否めませんが、不本意なかたちで話が伝わってしまったことは事実ですので、ここは平謝りのみでしょう。
とりあえずもう「余計なことは言わず」、「じっくり時間をかけて誤解を解く」に徹しましょうか。それ以外は蛇足になるのではないかと思います。
「口は禍の元」とは有名な諺ですが、かと言って何も言わない教えないでは人間関係が深まらないし変化も起きません。経験とテクニックが必要でしょう。
他方、相談者様にとっては良い勉強になったのではないかと存じます。今後の人生にどうか有益に生かせますように。合掌。
☆以下私事ですが、過去に大きな交通事故を経験しました。それ自体は今でも後悔をしています。ですがあの振り返りたくもない苦い経験があったからこそ、未然に防ぐことができたもっと怖いトラブルが、その後無数にあったのではないかと思っています。
人生何が起きてそれがどう転ぶかわかりません。今の経験がこの先何に影響するのか、言い換えれば自らどのようにプラスに変えるか、それが大事であると信じています。お互いに精進しましょう。
質問者からのお礼
丁寧なご回答、ありがとうございました。
個人的には、「先方も私と親のことは(教育のことなどで)評価してくれていたし、馬鹿な親とまでは思っていないはず、考えすぎでは」という思いも完全には払拭できておりませんが、相手の立場に立って考えたうえで改めて誠心誠意謝罪し、今後先方の前では二度と余計なことを謙遜でも冗談でも言わないこと、先方と会うときは変に場を和ませようとせず(当然ながら)終始真面目な態度で臨むこと、物を言うときは時と場合を考えることを固く肝に銘じる旨伝えました。
親は「謝られたってどうにもならないからもういい。この話はもうしたくない。(相手が嫌いだからではなく自分が恥ずかしいから)会いたくないが、会わないわけにはいかないし」と言われましたが、その後ひとまず普通の日常会話を元通りにするところまでは関係修復できました(と思っています。まだ不機嫌さは残っていますが…)
これまで他の人が不用意な一言で相手を怒らせるという場面を他山の石とし、発言前に一瞬でも考えることを常に意識してきたつもりでしたが、第三者への発言・紹介という点ではまだまだでした。他者と人生を共にする前に、とても大きな勉強になったと思います。精進します。