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宗教に入れと親から言われています

回答数回答 2
有り難し有り難し 18

うちは祖母の代から、日蓮宗系の宗教を信仰しています。

私は、進学で家を出てから20年近くその宗教と離れられることができて清々していました。
親も、私が宗教をあまり好きでないのを理解してくれて無理に戻そうとはしていませんでした。

ところが最近、いろいろな不幸や商売がうまくいかないことに対し
宗教側から「家族みんなで信心しないから良くならないんだ」と言われたようで
私もこちらにある支店?を利用して宗教に通うようにと、親に言われました。

通うことはできるよ、と答えたところ
「そんなんじゃダメだ、心から信じてやらないと」と親からは言われ
正直、どうしようもない気持ちです。
(生活に困っていることを宗教に相談する時点で、まともな答えは帰ってこないと思うのですが)

ちなみに、親の生活安定のために去年から数万円仕送りを始めました。
こんなことになる前に、もっと気にかけてケアすべきだったと後悔です。

切羽詰まってる親を刺激したくない気持ちと
信じてもいない宗教のために時間を費やしたくないのと
嫌なことを我慢しなきゃいけないストレスで気が重いです。

親に宗教に誘われている(入れと言われている)場合
どう対応すればいいでしょうか。
親との関係は悪化させたくないけど、宗教に通いたくはないです。

こんなに宗教に傾倒しないように
もっとコミュニケーション取っておけばよかった…とほんとに後悔しています。
一方で、できれば30代でこんな気苦労させないでくれ…と思うのは、さすがに冷たいのでしょうか。

2023年6月11日 3:12

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ガリバー 様 相談ありがとうございます。

私は日蓮宗の僧侶です。日蓮系の団体のご相談ということなのですが、
おそらく、カルトには指定されていないけれども、
そこに入ると、出るときに「地獄に堕ちる」とか
「不幸になる」とか集団で言われると思います。
また、御存知かと思いますが、
商売がうまくいかない理由に、その団体の新聞とか出版物を購入させられたりとかで、貢いでいる部分もあると思います。
本当は、抜ける方が安定した生活ができるはずなのに出来ないでいる、
ご両親も内心はわかっていても抜けられず、
あなたに負担を強いるように仕向けていると思います。

ここは、心を鬼にしていただいて、大事なご両親とは思いますが、
距離を取ってください。
あなたがその団体に入る必要もないし、繋がりを持つ必要もありません。
あなたは冷たくありませんし、仕送りもしてらっしゃるので十分かと思います。

そして、対応に困ったら、一人で抱え込まないで
カルト指定されていなくても、カルトの相談に乗ってくれる
弁護士等を尋ねてみてください。
対処方法を教えてくれると思います。

日蓮宗と紛らわしい団体の相談には、日蓮宗も相談を受け付けております。
「日蓮宗宗務院総合相談所」
電話 03-3751-7181
メール sodan@nichiren.or.jp
です。
ご検討ください。
合掌礼

追伸:お礼メッセージありがとうございました。本門仏立宗は、カルトではありませんが、家庭の経済が優先されず、お寺へのご奉仕が優先されるのであれば、カルト的とえいるかもしれません。私も同じ法華経を読むものとして、気を付けなければいけないのは、独善的で〇〇主義(例えば日蓮主義のような政治的な思想の偏り)で信者を煽るようなことになってはいけない。そして日蓮聖人の本当の意志(久遠実成の本師・釈迦牟尼仏への帰依)に反するものであってはいけないということだと思います。ご両親と離れるようで孤独感が増すようでしたら、またどうぞご相談ください。心の持ちようなどお話しさせていただきます。ご縁に感謝申し上げます。再礼

2023年6月11日 23:06
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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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カルト宗教です

典型的なカルト宗教の誘い文句ですね。
失礼ながら、ご両親はニュースや新聞を見ていないのでしょうか?
関連するような(霊感商法等の)ニュースの記事を見せて、「それと同じようなものだから、この機会にお父さんお母さんも辞めた方が良い。」と言ってはどうでしょうか。
商売が上手くいかないのは宗教に関係ないでしょう。
迷信への執着も煩悩の一種です。
煩悩は、悩み苦しみストレスの原因になります。
宗教への執着を手放した方が人生は楽になるのです。
ただ、ご両親にはプライドの煩悩もあるので、今まで信仰してきたことを否定されると、自分自身が否定されたような気になって、頑なに宗教を弁護したくなるかもしれません。
だから、「お父さんお母さんがそれでもその宗教を信じるというなら好きにすれば良いけど、私はその宗教をカルトだと思っているから、付き合えない。」と理性的に宣言しておきましょう。
宗教は、信者のプライドの煩悩を巧みに利用しますから、簡単には信仰を手放そうとしないかもしれません。
信仰を否定されることは、自己肯定感のエネルギー源を断たれる危機感につながりますからね。
「冷たい」と思われるかもしれませんが、それも煩悩による拒否反応かもしれません。
追記
 お題目を唱えることは、脳のリズム運動なのでセロトニン神経の働きを整え、集中力アップや「うつ」予防につながる可能性もあります。
 健康法や趣味に時間を使うこと自体は誰にでもあり得ることなので、一概に仕事の支障になるとは言えないでしょうね。

2023年6月11日 11:27
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
仕送りもしてるし、自分の考えも大事にしたいと思います。

よく調べましたが、実家の信仰は本門佛立宗というところらしいです。
そしてあまりカルトっぽさはなく、高額なものをバンバン買わされることはないようです。
一方で、毎日お寺に参ったり、週末はお寺の仕事や集まりがあったり、家でもお題目を唱えないといけなかったり
時間を奪われているようです。

そのおかげで商売のことが疎かになって負のループなのでは?と思うところです。

皆さんのおっしゃる通り、わたしの信仰の自由は主張できても
親に信仰をほどほどにしてもらうことは難しそうなので
このまま商売が改善することはなく
経済的に支える状況が好転することはなさそうかな、というのが気が重いです。

また、信仰の違い、価値観の違いは、何より心の距離が離れていきます。
宗教により、憎くもない仲の良い親と心の距離が離れていくことは
胸が締め付けられるほど辛いことです。

親の宗教に合わせないという決心はつきましたが
それが親との決別も覚悟の上で、というのが
孤独で切なく、今の時点から涙が出るほど辛いことです。

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