妻は義実家の法事に行きたくない
少し前に、次の冬の実家の法事に私と妻の二人が呼ばれました。昨年亡くなった父の姉(叔母)の配偶者の母(妻から数えれば4親等)で、父からは、「叔母の配偶者(父の姉の結婚相手)は、いちばん遠方に住んでいるおまえたちの予定を優先して、2月~3月の間のどこかでやりたいと言っている」との連絡を受けました。縁遠い私たちを優先する理由は判然としませんが、本当に言葉通り、近くに住んでいる者は調整しやすい土日が休み、すでに退職済等だからなのだと思います。叔母と叔母の配偶者には結婚式にも来てもらっていること、半年以上前からの調整であり「都合がつかない」と言いづらいことから断り切れず、妻と相談して、仕事が入っていない土日を回答し、出席できる日程につい先日決まったところです。
しかし依然として、妻は義実家の法事への出席が面倒であると言っています。義実家まで4時間以上かかるという物理的距離もありますが、妻からすれば、嫁ぎ先の私の実家ですら遠いと感じられるのに、今回は(妻にとっては)義叔母の嫁ぎ先の法事ですから、私の家というわけでもなく、縁遠いという心理的原因が大きいです。私も、今回の法事の対象である叔母の配偶者の母は(幼少期に会ったことがあるらしいですが)ほとんど関わりがないため、お世話になったとも感じづらく、妻の背中を押す言葉がありません。一方で私の父・母としては、つつがなく親族関係を維持したいと考えていること、(やはり昔からの考えが強く)夫と妻は一体で参加するものと考えていること、私たち以外の多くの親族が義実家の周りに住んでいることから、二人で出席することを前提に話が進んでいます。(私一人でもいいよ、あるいは日程が合わないから来なくともいいよ、といったことは聞かされていません。)地域にもよるかと思うのですが、妻からすればかなり遠い(ひょっとしたら親族とも言いづらい関係の)法事。私の実家では、これまでも(私からすれば)顔が浮かんでこないような方の法事(祖母の弟の娘の嫁ぎ先等)の葬儀に出るなど、かなり縁遠い人との親族関係も大事にしてきたのですが、妻の感覚からすれば「遠すぎる、お互いに気を遣うことになる」とのこと。お坊さんに聞くのも藪な話ですが、結婚して初めての今回が、良くも悪くも今後の基準になる気もします。妻に、あるいは父・母、施主の叔母の配偶者にどう伝えればいいでしょうか。
配偶者(あるいは配偶者の実家)と、私の実家の、親族づきあいや冠婚葬祭をめぐる考えが大きく異なり、困っています。宗教的な違いというよりも、丁寧さ・広さの違いです。
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法事というのは大切な仏事です。どれたけ縁遠い方でも、親戚なら参加するのが当たり前です。また、仕事などもその日は休み、読経の前後には僧侶も交えたお斎(食事)の時間を設けなければなりません。
こんな理屈が通用したのは、遥か前の時代のことです。
※坊さんの中にはこれに類似したようなことを未だに言っておられる方もいるようですが、それはいわゆる『坊主世間知らず』と言わざるを得ません。
現代においては仕事のやり方、休み方も多種多様であり、他の人達は休みなんだからあなたも休みでしょう。休めるでしょうは通用しません。
それに、大事なのはお気持ちだと思います。この人は私と縁がある人だとご納得頂いてこそ、本当に参加することになるのではないかと思います。
これは私が自分のお寺の新聞などでお伝えしている法事の形でございますが、法事の形も時代に合わせ、出来るだけ多くの人に(来て頂く事ができなくても)触れて頂くこと、場を共有して頂くことが大事であると考えております。来れる方がその場に集い、来られない方には来れる方(来た方)がその様子、その日した話などを伝えることによってその場を共有する。場に触れて頂くことができる。私はそう考えております。
あくまでも、私個人の考えでございます。これが正しいというわけではありません。けど、『今後の基準』にするのであれば、これからの時代に合わせた、また、これからのお二人が納得いく形のお付き合いをお考えになるのも良いのではないでしょうか。
拝読させて頂きました。
なるほど…奥さんがなかなか参加なさりたくないお気持ちもわかる様に感じます。あなたもお悩みどころでしょうね…。お気持ち心よりお察しします。
ご参加なさることについてはそれぞれのご家族やご親族のお考えや習慣もあるでしょうし、その地域性もあるでしょうからね。正直なところ私があれこれとやかく申し上げる立場にはないだろうは思います。
ご親族の皆様はあなた方のご参加をお待ちなさっておられるのでしょうからね。
もう一度じっくりとご両親様にもお話しをなさってみてはいかがでしょうか?相手のお考えや言い分もじっくりと伺ってみてそれからあなた自身や奥様のお考えも話し合いその上でご判断なさってみてはいかがでしょう。
或いはお亡くなりになられた方の一周忌でしょうからご親族の皆様としてはとても重要だと思っておられるのかもしれませんからね。
時間もありますからあわてずに落ち着いてご検討なさりご判断なさって下さいね。