過去の罪と記憶
いつもここハスノハを訪れ、毎日懴悔・反省をすることができています。本当にありがとうございます(本日も過去の罪に関連する質問になります)
最近、罪と向き合うにあたって、その罪を犯した情景を思い出そうとしても殆ど思い出せない自分に気づきました。いつ、どんなとき、どんな場所で、誰に…すらも朧げで、不確かな記憶となってしまっています。
文章にするのが難しいですが、今私が抱えている殆どの罪が「〇〇をした」という「事実・概念」のみになっています。
「加害者は簡単に忘れるが、被害者は忘れられない」という言葉の通り、私も誰かから加害を受けて悲しい思いをした場面は鮮明に思い出せるのに、私が加害した場面は殆ど思い出せないのです。今も被害者の方は鮮明にフラッシュバックする記憶に苦しんでいたら……と思うと、こんな不明瞭な状態のまま罪を背負っていることに申し訳無さ・やるせなさを感じています。
また、多くのサイト上で
「加害者とばったり会ったとき、向こうは軽々しく話しかけてきて、自分のしたこと本当に覚えていないんだなと絶望した」
との被害者の方々の書き込みをよく目にします。私も忘れてしまっている罪が多くあり、被害者の方を無自覚に傷つけているのかもしれないと思うと、酷く恐ろしく感じますし、どうにかして思い出さないとと思います。
無い記憶を追いかけてもどうしようもないことは理解しています。しかし、どうしても自分の過去全ての罪を鮮明に把握して償いきらなければという思いで頭が占領され、悶々としてしまいます。
私が背負っている罪は、成長するにつれ、これからより概念化(〇〇をしたという事実のみ記憶され、情景は殆ど思い出せない状態)していってしまうと思います。私はこの不明瞭な罪の記憶、そして忘れてしまった罪をどのように背負っていけばよいのでしょうか。今後どのような心持ちで居ればよいのでしょうか。
ご教示いただければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
安心なさって下さいね
拝読させて頂きました。
あなたが過去のことをあまり覚えておらずに後悔や罪悪感にさいなまれておられることを読ませて頂きました。あなたのお気持ち全てはわからないですけれども、あなたのその辛いお気持ち心よりお察しします。
そうですね、私達は自分のしたことを全て覚えているということはないですよね。特に罪を犯したり人を傷つけてしまったことを忘れてしまっていることばかりかと思います。それは決してあなただけではありません、私もそうです。
私も気づかないうちに人を傷つけてしまったり罪を犯してしまったことを忘れております。
ですから私は毎日自ら犯したあまた無数の罪とがを仏様や神様にお向き合いさせて頂き、心から懺悔させて頂いております。わからないがはるか前世から犯してきたあやまちや罪を毎日心から懺悔させて頂いております。その中には私が全く覚えていないことやわからないことも全て含んでいるのです。或いは私が罪と全く意識していないことも含んでいるのです。
仏様や神様はそんな愚かな私達のことを全てご覧になっておられるのですし、わかっていて下さいますし、全て受け止めて下さいます。
ですからどうか安心なさって下さいね。
あなたのことやあなたの思いやあなたの罪を全て仏様や神様は受け止めて下さいます。あなたのことを優しく受け入れて寄り添って下さいますからね。
あなたがこれからもずっと仏様や神様やあなたのご先祖様方に見守られ受け入れてられながら、毎日を心から清らかに穏やかに生きていくことできます様に、大切な方々と一緒に心健やかにご成長なさっていかれます様に切に仏様や神様やご先祖様に祈っております。そしてあなたを心から応援させて頂きますね。またあなたの思いをお聞かせくださいね。あなたを心よりお待ちしております。
質問者からのお礼
Kousyo Kuuyo Azuma様
今回もあたたかな御返信を下さり、本当にありがとうございます。
忘れてしまった罪や認識していない罪などの、罪悪感の範疇外にある数多の罪を何とかしてでも思い出し、背負わなければとの一心でした。しかし、決して全てを思い出すことはできなくとも懴悔し背負うことはできる。そのように受け取らせていただきました。
自身で認識していない罪を心から背負う、というのはやはり中々難しいことのように感じますが、それでも日々の懴悔や反省の度に、私が犯した数多の罪も含め心からお伝えさせて頂こうと思います。
いずれ思い出す日が、自覚をする日が来るかもしれない。そのとき逃げずに向き合うためにも、「自分には忘れてしまった罪や認識していない罪などの数多の罪がある」と常日頃から認識し、生きていこうと思います。
いつもモヤモヤと渦を巻く私の心にそっと寄り添って下さるAzuma様に救われております。改めて、御返信本当にありがとうございました。