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過去の罪との向き合い方

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現在20代後半になりました。私には小学生の頃犯してしまった罪があります。
私の祖母は認知症でした。その祖母に対して毎日のように怒っていた母。私自身も祖母に優しくできない自分がいました。
ある時、ふとした事で私は祖母を倒してしまいました。それで祖母は骨折。車椅子の生活になってしまいました。その後祖母はどんどん弱っていき約1年ほどで亡くなってしまいました。骨折したことが全ての原因かは分かりませんが、きっと原因の一つだと思っています。この事を家族には打ち明けることができませんでした。大人になった今も、実家に帰るとその事を思い出し、涙が出ます。やり直したいと思ったこともありますし、生きてていいのかと思うこともあります。
過去はやり直すことができないから、今の家族を祖母の分まで大切にすること。両親が同じ状況になったとしても最後まで優しく関われるようにしたいと思います。でも、このことを思い出すたび、胸が苦しく、なぜこんな過去を犯してしまったのか、こんな過去を一生背負っていかないといけないのか考えてしまいます。わがままかもしれませんが、もし可能でしたらこんな私にご助言をいただけると嬉しいです。少しでも生きることが楽になれればと思っています。

2023年7月18日 22:25

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

誰にでも起こりうること

私たちには誰にでも、欲・怒り・怠け・プライド等の煩悩があります。
煩悩は悩み苦しみや失敗の原因になります。
たとえば不注意は、集中力をケチりたい怠けの煩悩からきます。
また、欲の煩悩で他のことに気をとられたり(歩きスマホなど)、怒りの煩悩でカッとなって乱暴な行為をしてしまうこともあります。
そのような失敗は誰にでもあり得ることなのです。
仏様は、そんな煩悩まみれの私たちを見捨てず、慈悲の眼差しで許してくださいます。
たとえば阿弥陀仏という仏様は、どんな悪人や罪人でも、「南無阿弥陀仏」と念仏を称(とな)える人は来世で極楽浄土に生まれさせてくださいます。
過去の罪が気になったときは、
なむあみだぶなむあみだぶ
なむあみだぶなむあみだぶ
なむあみだぶなむあみだぶ
なむあみだぶなむあみだぶ
と念仏を称(とな)えて、仏様は許し救ってくださると思いましょう。

2023年7月19日 5:08
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有り難し
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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お忙しい中お答えいただきありがとうございました。
いただいた助言をもとに、前を向いて生きていきたいと思います。本当にありがとうございました。

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