hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

母との付き合い方、心が揺れないあり方

回答数回答 1
有り難し有り難し 25

読んで下さり、ありがとうございます。

今、お休みをいただき、自分に向き合う時間を授かることができております。
そうした中で、自分の苦しみは母や家族との関係にあるということに気付きました。

一つ一つ紐解いて、相手の生きてきた道に心を添わせ、だからああいう言動になったのかと思うことで、少しづつ理解が深まり、私の心も穏やかに、そして生きやすくなってきました。

が、母とのことはまだ現在進行形で様々なことがあり、流せないことも多くあります。
特に「私は悪くない」「誰よりも人のことを考えている(周りの人は自分のことを考えてくれないから酷いことを言われる)」と私に愚痴ることが、聞いていて本当に苦しいのです。

私のことを責められているわけではありません。
むしろ、私はあまり反論もせずゆっくりと話を聞くので、私のことは好いてくれていると思いますし、頼られていると感じています。

しかし、私から見ると、母にも悪い点があり、相手の気持ちがわかってしょうがないのです。
なので、時々は「あの人はこういう気持ちだったんじゃない?」と言ったりしますが、当然私の言葉に耳を貸しません。

こういうとき、私の心は揺れ動きます。
母に言われたくない言葉を沢山かけられたこと、話を聞いて貰えなかったこと、気持ちを否定し無視されたこと、怖い思いなどを一緒に受け止めて欲しかったがして貰えなかったこと、それらはとても悲しかったこと…

そういう様々なことを『母だって一生懸命だったんだ』と理解しようとしている最中なのです。
でも、私が傷ついたことは確かなのです。
たとえ一生懸命でも、気づかなくても、人を傷つけてしまうことがあって、100%『自分は悪くない』ということはないと私は思います。

なので、
自分は悪くない?は?
と心が怒りに震えて、揺れてしまうのです。

母は信心をしており、お寺でいただいてきた言葉を私にも教えてくれるのですが…

70歳という高齢で、長年お寺に通っていても人を悪くしか言えない母との付き合い方が難しいです。
私が実家に行かないという選択をすれば、同居の妹に全部負担がかかってしまうと思い苦しくなります。
本音を言っても受け入れられず、ただ関係が悪くなるだけな気もします。

せめて心が揺れないあり方を教えていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

2023年7月30日 15:44

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

親は親で子に頼らずに、地域コミュニティや社会と繋がってもらう

プロフィールも読ませてもらいました。
家族・親子という日頃の関係性があるので、割り切って聞けないのだろうと思います。そりゃ当然です。(私だって〜相手だって〜)と自分の立場もあるので、気持ちも揺れてしまうからです。

愚痴を吐き出すことは悪いことではありませんし、お母さんはそれで気持ちも晴れるでしょうが、愚痴を受けた側は溜め込んでしんどいですよね。

一番いいのは、第三者に聞いてもらうことです。お母さんの立場だけを聞いていけるので、時には一緒になって、そりゃ大変だよねと聞けるのだと思います。もちろん、内容を漏らさない相手でないと話せませんので、市の電話相談や女性相談などに聞いてもらうのがいいと思いますよ。

また、プロフィールにもありましたが、あなたが親から受けてきた過去がありますから、親子だから子が面倒を見なければと献身的に関わらなくてもいいと思うのですよ。親は親で、子ばかりに頼らずに、地域のコミュニティや福祉サービスもあるのですから、もっと社会と繋がってもらって、そちらで周りの方々にも相手になってもらいましょう。

しんどい時は、無理をして親に尽くさなくてもいいのですよ。自分に余裕があるから、優しくいられるのです。自分ファーストで、あなたの生き方・時間を大切にね。

2023年7月30日 19:28
{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございます。
親に育てて貰ったから、話を聞くことも面倒を見ることも積極的に行わなければならない、そうしなければ親不孝者だと思い込んでおりました。

確かに、身内だからこそモヤモヤするのだと思いますし、母も身内だからこそ特に過去のことを愚痴として吐き出してしまうのでしょう。

すべてを私が受け止めなくていいと言っていただけて、とても心が軽くなりました。
また、第三者に聞いてもらうというのは全く頭になく、本当に目からウロコでした。
早速周囲のサービスを調べてみようと思います。

病院の先生からも『自分の人生を大切に』といただいているのに、また見えなくなっていたように思います。
まずは自分のご機嫌をとって、心を潤わせていきたいと思います。
本当に本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ