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お盆について

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いつもお世話になります。
今夏、母の二度目のお盆を迎えます。

葬儀社からの紹介で葬儀を行っていただいたお寺様より、
お盆の棚経のお参りの日程のお知らせが届きました。
それが8/7(木)でした。
ちなみに我が家は真言宗です。
お盆は8/13からだと思っていたので、家族の霊が帰ってきていない時にお経をいただいて意味があるのかどうか疑問です。
そして、7日から15日までお盆としてお祀りするものなのか、二度目のお盆なので仏壇でお祭りして良いものか迷っています。
お寺様に直接電話ででもお聞きするのが早いかとは思いますが、お寺様の都合で日程を組まれていて、それに不服を言うような感じになってもいけないので、こちらで質問させていただきました。
ご回答よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お迎えをする

お盆はご先祖様が特定の時期に帰ってくるということではなく、各家庭、各菩提寺に所属する家庭のなかで日程を定めてお迎えをするという風にとらえられてはいかがでしょうか。
以前私が勤めておりましたお寺では檀家さんが6000件。修行僧は百数十名。
それを7月の12日から15日の間で回るというものでした。一日で十数件回ります。愛知のお寺では60件以上回ったときもあります。それぞれのご家庭の事情、ご都合もあろうかと思われますが、学校の家庭訪問と同様、回られる人も体はひとつですので皆様の望まれる日にお伺いできるものでもない、ということをご理解いただければありがたいです。
お盆は私の地域では、お墓にお迎えにいく、仏壇回りに精霊棚という棚をつくって、お迎えをする、このお盆の期間中に故人が生きていたときと同じように食事も出して過ごす、お見送りの時期になったら墓地にお見送りにいく。時期に応じてお寺さんにお仏壇のお参りをしてもらい、先祖様、先亡様への供養をしていただく、家門の安寧等を祈願していただく、というものです。
時期が早いとお考えかもしれませんが、亡き方に長い間とどまっていただけるとお考えいただく、というのはいかがでしょうか。😄(^_^)

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

丹下 覚元様
ご回答ありがとうございます。
お寺様のご事情、お察しいたします。
ただ、時期的にどうなのかなと疑問でしたが、
両親、ご先祖さまに早く帰ってきて頂き、長く家にいて頂くと考えれば良いのですね。
私としては嬉しいことです。良いお言葉を頂戴し、ありがとうございます。
きちんとお祀りさせて頂こうと思います。

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