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今の幸せを感じるには

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大学卒業後、就職した職場でなかなか環境に慣れることができず適応障害になって退職し、そこからフルで働くことができなくなりました。
今は平日パートタイムで働いていて、なんとか4.5年続いていますが、人間関係や労働環境は最悪です。
給料が低いことと、この先また適応障害になって寝込んで動けない状態になるかもしれないという恐れから、今だに実家暮らしです。

また大学時代からずっと付き合っていた人と1.2年前に別れ、結婚や子供も諦めました。

この歳になっていまだに自立できていないこと、仕事のキャリアを積んでいけないこと、親に孫の顔を見せられないことなど現実に向き合えない自分が嫌です。何のために生きているか分からず、無意識に死にたいという言葉が口から出るようになりました。

自分も両親も健康で、大きな病気や怪我もなく、借金や人間関係など大変な問題を抱えてるわけでもありません。
明日食べるものに困るような状態でもなく、とても恵まれた状態であるにも関わらず、ずっと「もう人生を終えたい」と考えています。

死にたいというよりは、今ある面倒なことから逃げたいというのが本音かもしれません。

安心して過ごせる家があるというだけでとても幸せなことなのに、なかなかそれを実感することができません。

どうしたら今すでに身の回りに存在している幸せに気づいて、死にたいと考えてしまうことを減らしていけますでしょうか。

2024年2月11日 9:38

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去や未来への妄想雑念を減らす

適応障害になる人は、会社での失敗について、帰宅後も心の中で何度も何度も繰り返し思い出し、妄想雑念や感情に時間とエネルギーを無駄遣いしがちな人かもしれません。
5分間の失敗について5時間想悩んでいたら、誰だって病気になります。
「幸せ」という単語さえ考えない、幸せか不幸かという比較や評価を気にしない人になりましょう。
そのために大切なことは、過去や未来に関する妄想雑念の回数や時間を減らすことです。
心の中で幸せ探しをしたって、結果は幸せの評価をするために過去や未来、自分と他人の比較などの妄想雑念が必要になり、ストレスの時間を増やす可能性があります。
予防接種の注射を例に考えると、
「注射は痛いだろうか?注射は怖い。注射から逃げ出したい。」
と妄想雑念を脹らませるのではなく、
「痛かったらそのときに痛がればよい。まだ注射されてないんだから今は痛くない。」
と、今の現実の状況には大した苦痛がないことを冷静に認識して、注射された1秒間だけ痛がりましょう。
注射の痛みに耐えられる人は、人生の大概の苦しみには耐えられるはずです。
針で刺される仕事なんてほとんどないわけですし。
今の1秒間を生きられる人は、次の1秒間も生きられるはず。
人生を1秒単位で見るなら、幸せも不幸も必要ないのです。

2024年2月11日 10:00
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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主人公になってください

文書を読ませていただきました。自分のことを客観視出来ており、我儘な感じではなく、大人の考えがあると見受けられました。キャリアアップを中心に悩みがあると思います。色々なことを気にされておられますが、感謝もしており、ひょっとしてわかり過ぎて気にしているのではないかと思いました。実家で生活するのは気になられるようですが、給料が低いのであれば実家は確実に安心だと思いますよ。いろいろと気にしてもやはり自分がしっかりしないという目的をお持ちなので、人生の主人公は私なんやと、思い聞かせ、自身の環境を生かし、おしゃれや興味のあることに気を向けられたら、何かが変わると思います。急に何かがかわることはありません。でも、ご自身のことを大事に、家族を大事に、また興味がもてること、興味があったことなどを始めてみて、前に進んでください。人間関係が最悪なら職場を変える選択もあるし、距離をおくという選択肢もあります。親しき中にも礼儀あり、友達や人間関係、家族関係も最悪にもなるし、良好にもなります。それらを、うまくご自身で調節できるようにされると、自分のレールが敷けると思います。御先祖様から受け継いだ有難い命を大事にされますように。

2024年2月11日 13:00
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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ご回答いただきありがとうございます。
未来を先取りして恐れるのではなく、今と向き合うことを積み重ねていきたいと思います。

ご回答いただきありがとうございます。
少しずつでも何か変わるよう、前に進みたいと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ