真言宗 三摩耶戒について
真言宗の三摩耶戒についての質問です
私の手元にあります勤行次第(檀信徒常用経典)には三摩耶戒という項目があります。
密教ならではの戒律のようですが、私は結縁灌頂を受けていませんがお唱えしても大丈夫でしょうか。
(毎日、勤行次第の順番通りにお唱えしています)
ネットで調べたところ「心と仏と衆生は平等一如」みたいな教えのようですが、このへんも詳しく教えて頂けたらと思います。
それと素朴な疑問なのですが、どうして普賢菩薩さまと同じご真言なんでしょうか?
いつも質問ばかりですいません。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
三摩耶戒
太陽さま
戒律は守ることによって、その利益、功徳を受けることができるものとなります。
そのため真言を唱えただけでは、本来は成り立たないものとなります。もちろん、意味のないことではなく、その真言によるお加持の力は受けれることにはなりますが、あくまでも、先でしっかりと守れるようにとの方向性、一種の約束事みたいなもので、習気(じっけ)的なものであって、唱えたからそれで利益、功徳になるというわけではありません。この点には注意が必要であるかと存じます。
灌頂や伝授等において、その解説を受けて、意義等も理解して、実践へと資せるようになることがやはり大切なことになります。
先で必ず正式な灌頂や伝授を受けたいとして、毎日勤行でお唱えするのはもちろん構わないことであるかと存じます。
普賢菩薩の真言と三摩耶戒真言が同じであるのは、普賢菩薩が悟りへと向けて誓願なさって守られていることと同様のものが、三摩耶戒であるとして、自分も普賢菩薩と同じように誓約して守り実践していきます、ということで、同じように菩薩の道、密教の道を歩む者同士として、共に頑張るという、そういう意があるから、と拙生は教えて頂いております。
ただ、三摩耶戒にも同じ密教でも内容が異なる場合があります。ですから、その都度においてお唱えする真言や灌頂、伝授の作法等も異なることがあります。
とにかく、守るべき事柄をよく理解して、実践することが最も大事になるというものであります。
合掌
質問者からのお礼
Eishun Kawaguchiさま、
回答ありがとうございました。
密教という事でやはり解説、意義、作法は師匠から学ぶものなのですね。
師に関してですが、お寺のイベントに参加しながらご縁を待とうと思います。
また結縁灌頂の方ですが、私が住む地域では行ってないそうで、総本山まで行くか、何年かに一度私が住む地域でも行っているそうなのでそのご縁を待とうかと思います。
習気という言葉を教えて頂き、ありがとうございました。
師となって下さる方と出会えるまで戒律を守りコツコツ善い習慣を身に付けられるよう励もうと思います。
本日は沢山の事を教えて下さり、ありがとうございました。
師となる方が見つかるまで、仏教の事で解らない事がこれからも沢山あるとは思いますが、その時はhasunohaさんに尋ねると思いますが、よろしくお願い致します。
追記
普賢菩薩さまのご誓願も目を通してみますね。