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姉に賃貸住宅の保証人を断られて……

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結婚後、ずっと同じ賃貸住宅に住んでいましたが、物件サイトでとても良い条件のところを見つけ、家賃も同じくらいだったので引っ越したいなと思いました。保証人が必要な物件でしたが両親はすでに年金生活で、夫の兄は海外にいるため、実家にいる私の姉に打診したところ断られました。

もともと仲が良い姉妹ではなく、ルーズでだらしない私は、まじめできちんとしている姉に嫌われていました。しかし今後、両親が他界後に病気や入院などの事態があれば、姉妹で助け合うこともあるだろうから、大人の判断で引き受けてくれると思っていたので失望しました。
しかも、実家の母も私より姉の気持ちに寄り添っている様子で、「だいたいあなたは行き当たりばったりで無計画」と逆に非難するようなことまでいわれ、身体が震えるほどの怒りを感じました。
保証人などいらない、住めるところに住めばいいのに、まるで自分の好きなまち、好きな部屋に暮らしたいと願うことがわがままであるかのような言われようでした。

もともと母と姉は親友のように仲が良く、結託して父や私を小馬鹿にしたり、欠点をあげつらっては批判してくることに耐えられず、私は20才頃に家を出て自活してきたという経緯がありました。
一方、両親と姉は祖父から受け継いだ家と土地にずっと住み続けていて、賃貸住宅を借りた経験もないですし、経済的な不安や住居の心配はこの先もないでしょう(私の知らない苦労はもちろん、あるのかもしれませんが)。そんななか、私だけが独立してがんばって生活しているのだから、保証人くらいは……という気持ちがあったことは確かです。

月日が流れ、距離があいたことでそれなりに友好的な関係になっているように思っていましたが、今回の件で過去に投げつけられた言葉などが生々しく蘇り、自分でもどうしたのかと思うほど気持ちが揺れ動いて落ち込んでいます。本当に困っているときに助けてもらえないなら、もう家族の縁を切ろうか、といった考えも頭に浮かんできます。

大人同士のことだし、人にはそれぞれの考え方があるのだから仕方がないことだし、子どもっぽい考えだとわかってはいるのですが、以来、どうしても家族から見捨てられたような苦しさ、悲しさ、憎しみから逃れられません。どう考えたら、気持ちが楽になれるでしょう。

2024年3月19日 12:39

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「保証人」は怖い響き

基本的に、「保証人」になることはリスクがある行為です。
そのようなリスクを、あなたは家族に背負わせようとしたのです。
一発オーケーはダメなのが普通だと考えましょう。
世の中には詐欺のニュースがあふれています。
あなたが契約しようとしている不動産屋がまともな業者かどうかさえ、姉にはわからないのです。
また、あなたに家賃を滞納する恐れがないくらいの経済的余裕があるのかも、姉にはおそらくわからないでしょう。
それらのハードルをなくすような説明が必要ではないでしょうか。
なお、私は、姉の味方をするつもで言っているのではありません。
怒りの煩悩はストレスにつながるので、あなたには、姉への怒りを冷ましていただきたいのです。
そのためには、あなた自身が姉の立場になって考え、「断られるのも仕方ないな」と姉をを許す方が良いと思われます。
姉には姉の人生があり、リスクを回避したいのは当然だ、ダメ元だと一旦納得して落ち着いた上で、再度、姉を説得させる材料(情報)を整えてみてはいかがでしょうか。
追記
 保証会社を利用できるとのことで、良かったですね。
 ちなみに、私は兄弟の賃貸契約の保証人になったことがありますし、別の契約の頭金を支援したこともあります。
 ただ、やはり、私自身の妻子に迷惑がかからないか不安にはなりました。
 他人の娘さんを妻に迎えているのですから、親族よりも妻を守る責任がありますし、子供には罪がないので。
 守るべきもの(執着の対象)があると恐怖や不安や怒りの原因になりますね。
 なお、仏教的には「怒りを捨てる」「相手を慈しみ許す」ことが、あなたのストレス軽減になります。
 傷に塩を塗られたと感じるのも怒りの煩悩によるストレスの可能性があります。
 傷ついたと感じないお気楽極楽な鈍感力があれぱ、幸せに暮らせます。
追記
 私自身もそうですが、意見の違う人との対話を楽しめれば良いですね。

2024年3月19日 18:51
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有り難し
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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お忙しいなか、わざわざご回答いただきありがとうございました。

「保証人は怖い響き」というタイトルのつけ方から、賃貸住宅の保証人になったり、保証人をお願いする立場になったりといったご経験がない方なのだろうと推察致しました。

保証人がリスクをともなう制度であることは私も承知しております。私としても姉にそのようなリスクや重責を負わせるようなことはしたくないのですが、日本の不動産賃貸システムというものがなぜか原則的に親族の保証人を必要としていることから、やむをえず頭をさげて頼んでいるのです。

でも確かにご回答を読んで、姉の立場に立ってみると、私たちの資産状況もほぼ知らないわけですし、情報が少ないなかで引き受けるのは不安だったことは間違いないと思います。また、姉の石橋を叩いて渡るような生き方や、姉妹のこれまでの関係性を考えても、引き受けてもらえると思うほうが厚かましかったかなとやや冷静になれました。

また、私自身のこれまでの生活態度や生き方を振り返っても、自分なりにがんばってきたつもりではありましたが、決して褒められたり信頼に値するようなものではありません。むしろ、ダメ人間の部類でしょう。無視されたり、見限られても当然かと思います。

説得材料をそろえて再トライしてみては、とアドバイスをいただきましたが、姉なりに考えてのことだと思いますので、しつこいと思われるのが怖くてできません。
不動産屋に保証人がいないことを相談してみたところ、大家は保証会社でもかまわないと言っているということでしたので、お金はかかりますが今回はそちらでエントリーしてみることにしました。頼れるものはお金だけだと思いました。

今回は具体的なアドバイスというより、仏教の見地に立った心の持ちようといったものを期待しておりましたので、率直に申し上げると傷口に塩を塗られたかたちとなりさらに落ち込みました。しかし、僧侶といえどもそのような反応をされるということで、世間とはそういうものだと勉強になりました。なんの後ろ盾もない人間に、世の中は厳しいですね。

今後は困ったときは家族で助け合いたいなどという甘い考えは捨て、何かをお願いしたり、されたりといったことはしないように生きていこうと思います。貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

なんだか私が相談しているのに、ご自分のことばかりですね。
申し訳ないですが、とても残念な気持ちになりました。おまけに、
>>傷ついたと感じないお気楽極楽な鈍感力があれぱ、幸せに暮らせます。
ですか・・・。
自分の痛みにも人の痛みにも鈍感な人間にはなりたくありません。
ありがとうございました。

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