故人の魂はどこに?
先日大好きな妻が亡くなりました。妻は本当に僕の全てで大事な大事な宝物でした。
子供もおらず、独りぼっちになってしまい、今は絶望しています。生きる目的、意味が全く無くなりました。
僕の唯一つの願いは最愛の妻の魂にずっとずっとすぐそばにいてもらい(お骨も手元に)、自分が亡くなるときに一緒のお墓に一緒に納骨してもらい、そしてあの世でまた会えることだけです。
質問なのですが、49日に審判され遠くへ行ってしまい最終的に極楽浄土を目指すという理解をしているのですが、疑問があります。
白木の御位牌から本位牌となり、魂を入れて頂くと思うのですが、位牌に魂が宿るとするならば、極楽浄土などに魂は向かうのに、魂はいったいどこにいるのでしょうか?
魂は分割され2か所にいるのでしょうか?
また、お盆には年に一回戻って来るという話しも子供の頃から聞いており、迎え火で迎え送り火で送り帰って行くということでした。帰ってしまったらいないということなのでしょうか?
極楽浄土等、御位牌、お盆、魂の居場所をわかりやすくご説明頂けますと幸いです。
僕は妻にずっとそばにいて欲しい、遠くへ行って欲しくないと考えております、魂の居場所によっては仏教と考えが合わないのでしょうか?
実はそのように悩んでいる間に49日が過ぎてしまいました、49日の法要は過ぎては良くないと聞きますが今から行って頂くことは難しいのでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
必ず再会なさいます
拝読させて頂きました。
大切な奥様がお亡くなりになられてあなたが深く悲しみにくれておられることを読ませて頂きました。詳細なあなたや奥様のことはわからないですけれども、奥様が旅立たれて独りになってしまって絶望感を感じておられることとても伝わって参ります。あなたのその辛いお気持ち心よりお察しします。
奥様が心から安らかになります様心を込めてお祈りさせて頂きます。至心合掌南無阿弥陀仏
あなたも奥様が心から安らかになります様心を込めてお祈りなさって下さいね。至心合掌
奥様は必ず仏様がお導き下さり、先に往かれた親しい方々やご先祖様が奥様を温かくお迎え下さいます。奥様はご先祖様に再会なさり仏様のもとで一切の迷いや苦しみや痛みからも救われ何の憂いもなく清らかに安らかにご成仏なさり、これからもずっとあなたやご縁ある方々を見守り続けて下さいます。
あなたのその悲しみやさみしさは消えないでしょう。どうかあなたのその思いを心から奥様に手を合わせてありのままお伝えなさって下さいね。あなたのその思い全てを奥様は優しく受け止めて下さり、あなたに寄り添って下さいます。あなたと奥様とのご縁はこれからもずっと永遠に続くのです。
ご質問の
奥様の心、魂は49日を経て仏様の極楽浄土に導かれます。ですから極楽浄土に奥様はご先祖様といらっしゃいます。
お位牌はお仏壇におまつりなさると思います。お仏壇は仏様の極楽浄土を写した姿です。ですからお位牌も極楽浄土にいらっしゃる魂を写したものです。
奥様は極楽浄土からあなたのことをずっと見守り続けて下さいます。それをこの世に写した姿がお仏壇やお位牌です。ですから毎日手を合わせて心からお伝えします。
お盆はご先祖様方が極楽浄土から私達のところに来る時期です。8月13日にこの世に戻ってこられ、ご家族や親しい方々と一緒にお過ごしなさります。ですからお盆の精霊棚を組み立てお位牌をまつり、お供え物を捧げます。皆様が召し上がる物も備えます。そして16日の夕方に極楽浄土へ戻っていかれます。
因みに彼岸は真西に夕日が沈みますからその方向に極楽浄土があります。お彼岸中にもご先祖様に手を合わせて極楽浄土への往生を願います。
いつの日かあなたが与えられた天寿全うなさる時には必ず仏様がお導き下さり、奥様がご先祖様と一緒にあなたを温かくお迎え下さり、再会を喜び合い共に安らかにご成仏なさいます。
魂を物に投影するのは拝む側の気持ち
輪廻転生を基本と考えるなら、死者は極楽浄土等の新たな場所で新しい生命に生まれ変わっているので、位牌やお墓や遺骨には魂は残っていないと考えられます。
そもそも魂という概念も仏教的には無いと言っても良いです。
とはいえ、位牌や遺骨を単なる物体として、用が済んだらゴミ袋に入れて出せるかというと、ほとんどの人には抵抗感があるでしょう。
だから、私達は、開眼法要(魂を入れる)、発遣法要(魂を抜く)という儀式を挟んで、捨てても平気な物体と拝む対象物との切り替え・切り分けをするのではないでしょうか。
結局、拝む対象物に魂を投影するプロジェクターは、私達(拝む側)の意識なのではないでしょうか。
ご冥福(生まれ変わった先での新たな生活の幸せ)をお祈りいたします。
なお、四十九日法要もあくまで儀式法要(日本の風習)であって、絶対にこうしなければならないというものではないです。
質問者からのお礼
願誉浄史様、
回答をどうも有難うございました。
色々教えて下さり大変勉強になりました。
輪廻転生について自分でも色々調べてみました。
Kousyo Kuuyo Azuma様、
回答をどうも有難うございました。
妻が、親しい方々やご先祖様に迎えてもらえ、
苦しみや痛みからも救われ、見守り続けてくれる。
そう言って頂きまして、大分安心できました。
もし独りぼっちで寂しかったらどうしようと心配でたまりませんでした。
僕が死んだとき、妻が迎えてくれ、再会を喜び合い共に安らかに成仏できる。
必ず再会できるとお話し頂き、涙が出ました。僕の望みはまた妻に会えること唯一つそれだけだからです。
何度も自死も考えましたが、その日を楽しみにできればなんとか生きていけるのかもしれません。有難うございました。