ペットの病気について
癌で闘病中の 16歳の愛猫がまもなく旅立とうとしています。
数ヶ月前に病気がわかった時、手術をしても再発の可能性が高いこと、年齢や、断脚することで関節炎のある他の脚への負担がかかること、不自由な体になって命を延ばすことが果たしていいことなのかどうかなど考えた末、手術はしないで最期までみていくことに決めました。
それから癌は大きくなり、身体の状態も悪くなり、今は水を飲むのがやっとの状況です。
辛そうな愛猫の様子をみていると、あの時手術をすることに決めていたらもっと長く生きられたのではないか?もしかしたら再発もしなかったかもしれない。数年は生きられたかもしれない。
そんなことばかり考えてしまい、自分の判断ミスが愛猫を辛い状況に置いてしまっているのではないかと、愛猫に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。
旅立つその時まで明るく接してあげたいのに、愛猫をみると涙ばかりが出てきてしまいます。
正解も不正解も無いことであるのはわかっていますが、愛猫が旅立つその時まで、心を強く持ちつづけるにはどうしたらいいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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最期まで生き抜く。その環境を与えてあげられる。一緒に生きよう
一緒に生きてきた子ですものね。目の前で苦しんでいる姿を見るのは堪らないですし、このまま命終えていくことがわかっていても助けてやれないなんて、とても残酷なように思えてなりませんよね。
別れていかなければならない苦しみが、もう始まっていて…。夢だったらいいのに…どうしてこの子が…助けてやれなくてごめんねと、ずっと懺悔のような気持ちなのではありませんか?
命あるものは、必ず老いて病にもなり、その生涯を全うします。もしその現実を、1人きりで向き合っていくのなら、どれほど心細く、不安なことでしょう。動物なら、冷たい土の上で、他の動物から攻撃されるかもしれない恐怖と絶望も感じることでしょう。
ですが、この子は、抱きしめてくれる家族がいる。優しい声、あたたかな手が撫でてくれることでしょう。この瞬間だけでなく、今までもたくさんの思い出とともに、安全な環境の中で生きてくることができたのは、この子にとってとても幸せだったと思います。
最後の最期まで、優しいぬくもりの中で、皆さんに抱きしめられながら、命を生き抜いてもらいましょう。この子には、その環境を与えてあげられるわ。
みんなで一緒に、生きましょう。
愛してる。大切な子だよと、たくさんの言葉をかけてあげましょう。この瞬間を大切に。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
御住職の言葉に、気持ちが救われました。
この子を保護してから16年もの月日を過ごすことができたのも、彼がここまで健康で生きてきてくれたおかげです。お返事を拝見して、わたしがその健康の一助になれていたのなら良かったのかな、と思いました。
最期の日まで、たくさんの思い出をくれた感謝と愛情をたくさん伝えてあげたいと思います。