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防衛本能をどう生かすか

回答数回答 2
有り難し有り難し 8

お世話になっております。久々に質問させていただきます。

私は非常に怖がりな人間で、危機や違和感といったものに人一倍敏感で、そのせいでチャレンジしたいことができない・本当はもっと深く付き合えたかもしれない人たちとそれ以上わかり合えない、といったようなことが度々あります。「ん?これ(この人)なんか違うかも?」と思ったとたんに、「これ以上はやめといた方がいい、面倒なことになるぞ・危ないぞ」と自分の中の危機管理担当(?)みたいなもう1人の自分がストップをかけてくる感じです。

「この人/この会社とは関わらない方がいい気がする・ある場所にどうしても行く気がしない・何か嫌な予感がする・Aを選んだ方が得なのに、自分はBの方がいいと思う」といったような感覚は、未知のものに対する一種の防衛本能であると聞いたことがあり、このような感覚は誰にでもあると思います。しかし、私の場合は、それがあまりにも過剰になりすぎている気がします。もう少し危機感をゆるめたら、もっと人生や人間関係が開けるのに、と思うことがあります。一方で、これまで大きな怪我や事件に巻き込まれずに元気で生きてこれたのは、違和感や危機感を無視しなかったからだ、とも思います。

このような違和感や、危険信号のようなものを感じたとき、お坊さんはどのように対処しますか?防衛本能を過剰に発動させず、色々なことにチャレンジしながら、必要なときにだけ自分を守る判断ができるようになるには、どんな心がけが必要でしょうか?また、本当の危険を察知する力は、どうやって磨けばいいでしょうか?

お坊さんは、日々精神を鍛錬されてバランスを取っている印象があるので、質問いたしました。何かヒントをいただけると幸いです。

2024年9月21日 3:49

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

やってみましょう

拝読させて頂きました。
なるほど…防衛本能は大事ですからね…確かにそれで過剰に反応してしまいチャレンジできないこともあるかもしれませんよね。おっしゃる意味とても分かる様に感じます。お気持ち心よりお察しします。

私個人的な意見ですけれど、何でもそうですがまずやってみないと善いか悪いかもわからないのも事実です。
明らかに犯罪に手を染めることはやめた方がいいでしょうし、倫理的に問題があったり人や自分を傷つけるようなことはやめた方がいいと思います。

しかしあなたが善いと思ったとしても実際にやって経験してみないと本当に善いのか悪いのかはわからないです。ですからとりあえずやってみてもいいのではないでしょうか。

科学の実験でも幾たびも幾たびも失敗やまちがいを繰り返していく中で成功に導かれていくのですからね。想定したことが全て一気にできることなんてどんな奇跡があってもありえませんし、実際に何でそうなったのかもわからないですからね。
旅行でもある目的地に行くときに地図を見て目的地に向かって行ったとしても何度も道を間違えていく中で実際に歩んでいく中で目的地が見えてくるのです。

先ずはいろいろやってみてあれこれ試していく中で自分なりの答えが見つかっていくのです。その中で自分を守る方法も具体的に見出されてくると思います。

あなたがこれからの未来を様々な素晴らしい出会いや経験を得てあなた自身成長なさっていくことできます様に、あなたのかけがえのない人生が心から豊かに充実した時間となります様に心から祈っています。そしてあなたを心より応援させて頂きます。至心合掌

2024年9月21日 10:36
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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情報(他人の知識)を利用

誰にでもリスクを避けたい恐怖心や、チャレンジを面倒くさがる怠け心はあります。
ですが、他人の意見を参考にしながら前に進んでいくことはできますね。
他人が行って大丈夫だったから私も行ってみようかな、とかもそうです。
何にでもメリットとデメリット、リスクとチャンスはありますが、まずは正しい情報や多角的な視点の意見を聞いたり調べたりした上で、選択のタイムリミット、コスト、品質、リスクなども考慮して、最終的にどちらを選ぶか決めるしかありません。
ウイルスのワクチン一つとっても、副作用の可能性はゼロではない、だけど感染するのも怖い、と比較して決めます。
どちらを選んでも、自分で選んだのだから後悔しない(自分への怒りを捨てる)ぞと覚悟し、他人のせいにして恨まない(他人への怒りも捨てる)ことが、明るく平安に暮らすコツかもしれません。
お坊さんの意見を信じるか信じないかもあなた次第です。
また、
「自分は天才、他人は全員私の味方。悪口すらも応援歌。まいた種は芽が出なくても肥料にはなる。
だからたとえ今回失敗してもアドリブで乗り切れる、何とかなる。」
と脳に言い聞かせてみるのも楽しいです。

2024年9月21日 9:05
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

願誉先生、いつも回答ありがとうございます!いつも最後に出てくる言葉とかたとえ話が個性的で思わず笑ってしまいます笑!

お坊さんを信じるか信じないか、、、!うーむ、難しい選択ですが、ハスノハのお坊さんは皆、信頼しています!

様々な情報から総合的に判断して、自分の決断したことは自信を持つ。自分はアドリブで乗り切れる天才だと信じる、これはいいですね!

Kousyo先生、いつも心安らぐような寛大なメッセージありがとうございます!
やってみる前に「いい・悪い」と決めつけずに、実際にやってみる中で危機を察知する力をつけていく・・・まさに、そのような実践での経験をほとんどしてこずに40年近く生きてきてしまった自分には、これからチャレンジできること・開ける道があるのかもしれないと、前向きな気持ちになれました。
防衛本能は、ある意味とても動物的な能力ですが、動物的な勘も持ちながら、もっと人間らしい能力も使っていこうと思います。ありがとうございます!

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