恐怖と戦う方法
私には、高齢の父親がおります。
お恥ずかしながら暴力暴言は当たり前な父で、現在私に対してひどい暴力をふるい私自身が怪我を負ったため、疎遠になるべく接触を避けている状態です。
その父が口癖のように私が幼い頃から言っていたことがあります。
「親を大事にしないと仏様から必ず罰がくだるぞ」
「この世に生まれさせたのは親なんだから仏様と同じなんだぞ」
「親を怒らせるお前が悪いから殴られるのは当たり前だ」
また、今後の暴力から逃れるため接触を絶つ際には
「親に失礼な態度を取るお前は必ず不幸になるぞ」
「お前の旦那の子供も必ず不幸になる」
「仏様は見ているんだからな」
「必ず仏様がバチを当てるだろう」
とも言っておりました。
仏様は随分、父にとって都合が良いなと割と幼い頃から思っていましたし、暴力を是とする仏様はいくらなんでもないだろうとは思うものの怖いのです。
父の言葉がまるで呪いのように纏わりついて精神的に参っています。繰り返し聞かされ続けた後遺症でもあるのだと思います。
恐怖と戦うのも試練と言われたらそうかも知れませんが、
何か、乗り越えるためのアドバイスを頂けるとありがたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
親といえども、暴力・暴言からは逃げて!!
まず結論です。「仏さまは、バチをあてたり、罰を与える存在ではありません。そもそも仏様は智慧と慈悲の存在で、一人ひとりの苦悩の原因を明らかにし、煩悩や苦悩を抱え生きる私をいつでもどこでも照らし導きつづける存在です」だから、あなたが長年聞いてきたお父さんの言葉は間違いで、もうその言葉に縛られる必要はないことを、まずお伝えしたかったのです。
高齢になって心身の衰えがあったとしても、親の言動は子どもにとっていつまでも影響を受けるものですね。けいさんが今もお父さんの言葉に恐怖を感じ、精神的に参っている様子がよく伝わってきました。とても高圧的な言葉で、ご相談を読んでいる私自身も辛い気持ちになりました。親なれば、子や孫の成長を喜び困った時にはそれを支え導く役割があると思っていますが、けいさんのお父さんは残念ながら、そのようなお手本に出会ってこなかったのかも知れません。お父さん自身も、かつて同じように厳しい言葉をかけられながら大きくなってきたのかも知れません。だから、子や孫の成長を喜べず、自分の思い通りに身近な人を束縛しようとする心が見受けられます。しかも、仏さまという言葉を使ってさらなる恐怖を煽っていることから、けいさんが呪いのように感じるのは当然です。
現実には、長年生きた親の価値観を子どもが変えることはできません。でも、あなた自身のこれからを変えることは出来ますね。苦悩は、新たな学びと出会いのきっかけです。あなた自身が、「仏さまとは何か?」を探究するきっかけになさってください。もし可能なら、身近に足を運べるお寺でお説法を聞いたり行事に参加して、あなた自身が直接仏さまに出会っていただきたいです。また、仏さまの導きを支えにして今を生きている人々に、直接出会って頂きたいのです。仏さまに対するこれまでの印象が、きっと大きく変わることでしょう。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
これは、仏さまの教えを聞き続けた方の言葉です。人生経験を重ね仏縁を重ねるほど、自分の不完全さや多くの方々の支えに気づかされて、素直で謙虚な気持ちで日々を歩むことができる姿が示されています。さあ、お父さんの呪縛から離れて、これからは、けいさん自身の人生を堂々と歩んでください。その姿を旦那さんや子どもさんがしっかり見ていてくれるでしょう。
hasunoha一同、あなたのこれからを応援しています。
天網恢恢疎にして漏らさず
拝読させて頂きました。
あなたがお父様から今まで大変ひどいことを言われたり暴力を振るわれてとても辛い思いをなさっていらしたことを読ませて頂きました。その辛い思いや恐怖は当事者のあなたでなければ詳細にはわからないかもしれませんが、あなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。
お父様があなたに言っているひどい悪言や暴力等の悪行は大変な罪悪です。その様な罪悪をするものは必ずその報いを受けていきます、罰を受け続けていきます。
仏様や神様やご先祖様はお父様のその様な罪悪もあなたが被害を受けてとても辛い思いをなさっていることもしっかりと一つも漏らすことなくご覧になっておられます。
天網恢恢疎にして漏らさず、という言葉の通りお父様はあなたや沢山の方々を傷つけたり被害を与えたことを全て見ています。
お父様は自ら犯した罪悪によってその報いを受け続けて自分にかえってきた苦しみを味わい続けなければならないでしょう。そしていずれ自らのことを深く反省して深く懺悔して深く謝罪しなければならないでしょう。そして自らのことを改めていかなければ永遠に自らの罪から解放されませんし、苦しみから救われることはありません。
あなたにとってお父様のことやその行いは悪縁そのものです、速やかに悪縁を切り捨てましょう。
親子であったとしても悪縁ですからできる限り一切関わることをやめましょう。災いから離れましょう。その様な災いをもたらし傷つける人へ親孝行する必要はありません。
あなたが関わらないなら少なくともあなたへの悪行をお父様はできません、つまりお父様に関わらないことが親孝行です。
あなたがその様な悪縁や悪行からしっかりと離れて、本当に大切な方々とお互いを大切になさり思いやり、毎日を安心して仲良くしあに生き抜いていくことできます様に切に仏様や神様やご先祖様にお祈りさせて頂きます。そしてあなたを心より応援させて頂きます。
またお父様がこれから自ら犯した沢山の罪悪を心から反省して仏様や神様やご先祖様に懺悔して、仏様や神様やご先祖様そしてあなたや傷つけた方々に誠心誠意謝罪なさり、二度同じ様な罪悪を犯さなくなります様に、皆様のことを心から大切になさり思いやりの気持ちを持って生きていくことできます様に切に仏様や神様やご先祖様にお祈りさせて頂きます。至心合掌
私はあなたを褒めたい
けいさん、私は基本的に暴力は反対です だから、親といえ、体罰DVを子どもの時から受けてこの年齢まで、良くぞ耐えてきましたね ご自愛ください
仏様が親を大切にしないと天罰が下るとはお釈迦様もビックリです!子供が親を大切にするは間違いではありませんが、その前に付く言葉があります 「子どもに大切にされる親になるから、子どもに大切にされるのです!子どもが親を大切にするのです」
皆さん勘違いしていますよ
更に言うと「そんな親なら縁を切り、サイの如く、孤独に生きて行くのを選びなさい」というような話しをしております
けいさん、人生選択の時ですよ。
私は色々な葬儀を観て参りました。夫や父親が妻や子どもにDVを受けた葬儀は火葬場で収骨せずに帰りました。憎い人でも同じような葬儀をするかしないかは喪主の判断です 僧侶の私が止めることは出来ません 私からは以上です 参考にするかしないかはあなた次第です
質問者からのお礼
ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
涙が出ました。
仏様について深く学んでいらっしゃるであろう本職の方に、父の言葉は違うよと言っていただきたかったのです。
父自身はお寺にお参りすることもなく、御経を唱えるわけでもなく私の目にはあまり仏様を信じているようには見えなかったのです。
一方、父の言葉を浴びせ続けられた私は、仏様ってどこかにいらっしゃるのかな?と漠然と存在を信じているからこそ恐怖を感じているのかもしれません。
怪我が治ったらお寺にお参りしたり、お説法をお聞きしてみます。
自身が前に進むためにお寺で学ばせていただこうと思います。
進む速度はゆっくりとだと思いますが。
心に染みるお言葉、本当にありがとうございました。
重ねてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
宗派は違えど本職の方々に頂く言葉で父の呪いが少し薄くなっていく感じがします。
また、父と接触を断つことで抱えるであろう罪悪感や、暴力によって父に対して怒る事ができないように躾けられたこともお見通しなのかもしれません。
ハッとさせられました。
今回、誰の目にもわかってしまう怪我を負ったことで夫と子供が私の代わりに怒ってくれてストップをかけてくれました。暴力を受けることに対して麻痺していました。
今回のことが良いきっかけであったといつか言えるように少しずつ学んでいこうと思います。
温かいお言葉、ありがとうございます。呪いを振り切る様に前へ前へと進む勇気を頂きました。
本当にありがとうございました。