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酷いことを言ってしまった罪悪感回答受付中

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私は10代から20代前半でとても酷い発言してきたことを後悔しています。
それは聞こえてしまったかもしれない、周り回って伝わったかも知らない、伝わっていなくても酷いことなど、いろいろあります。
その当時は自分もよく馬鹿にされていて強くなろうとした結果が変な方向にいってしまい、尖ってしまいました。自分のことばかりを考え他人に思いやりを持つことができませんでした。
今罪悪感で体を動かすこともできず一日中寝ています。食欲もありません。
これまでお寺で彼らへの懺悔をしたり、寄付をしたりしましたが、罪悪感は薄くなりません。
私はどのように生きて行けば良いでしょうか?

2024年10月20日 17:24

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心から懺悔して謝罪しましょう

拝読させて頂きました。
あなたは以前人に対してひどいことを言ってきたのですね。そのことをとても悔やんでいて罪悪感にさいなまれて体を動かすこともできず食欲もないのですね。詳細なあなたのことはわからないですけれども、あなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。
具体的にその当時あなたがどうだったのかは定かではありませんけれども、あなたは自分を守る為に必死になって人に対してひどいことを言ってしまっていたのかもしれませんよね。それはその当時は仕方がなかっのかもしれません。生きていく為にはそうするしかなかったのかもしれません。
ただあなたの心の中にはそのひどいことが今でも残っているのでしょう。
どうかあなたのことを仏様や神様やあなたのご先祖様に手を合わせて心から告白なさって下さい、しっかりと思いつくままに一つ一つお伝えなさって下さいね。そしてひどいことを言って人を傷つけてしまったことを心から反省して仏様や神様やご先祖様に懺悔なさって下さい。あなたが傷つけてしまった方々や仏様や神様やご先祖様に心の中でも誠意を持って謝りましょう。
そしてその様なことをこれから決して言わない様になさらない様に仏様や神様やご先祖様にお誓いなさって下さり、善き考えや言葉や行いをなさって下さいね。
あなたのことを仏様や神様やご先祖様はいつもお見守りなさっていて下さり、あなたの思いや謝罪や誓いを全て受け止めて下さいます、あなたを善き方へとお導きなさって下さり、あなたをお救いになって下さいますからね。
あなたがそのことを心から反省なさり懺悔して謝罪なさり、これからの未来を善き考えや言葉や行いを心がけ、沢山の方々のことを大切にしながら生きていくことできます様に、毎日を安心して健やかに生きていくことできます様に切に仏様や神様やご先祖様にお祈りさせて頂きます。そしてあなたを心より応援させて頂きます。
またあなたのお気持ちをお聞かせ下さい、あなたを心よりお待ちしております。

2024年10月21日 2:08
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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まず、カーテンを開けて朝日を浴びるところから!

11さん、勇気を持ってこのハスノハに相談をしていただき、とてもうれしいです。なぜなら、11さんがこれまでの堂々巡りから1歩踏み出した証だからです。

仏教の戒の一つに「不妄語(ふもうご)=いつわりを語らない」があります。ですから、あなたはかつても発言について罪悪感を持ち、懺悔をし、寄付もしてきたのですね。それでも、現在体を動かすこともできず、一日中寝ており、食欲もないと伺いました。11さんは、とても辛いだろうなと思いました。同時に、まだ好転するきっかけがあるぞと思いました。

仏教における戒とは、本来罰は伴わないものです。自らにいましめて実践する間に、優れた生活習慣となることに重きを置いています。懺悔・反省することはとても大切ですが、それによって日常生活が停まってしまうことを勧めてはいないのです。むしろ、これまでの行動を踏まえて、これからどうすればよいかを考え、一つひとつ実践していくことに重きが置かれているのです。11さんは、これから、どのように言葉を使っていきたいですか?

仏教において、「和願愛語」という言葉があります。字数制限があるため、この言葉の背景は省略しますが、「和やかで温和な顔つきや言葉つき。穏やかで、親しみやすい振る舞いのこと」とあります。僧侶だけでなく、一般の人たちの中にもこの言葉をいつも心に置きながら生活している人は多いです。11さんの部屋の目につくところに、書いて張り出してみてはいかがですか?出かける前には、鏡の前に立って、ニコッと笑顔の練習から始めるのも一つですね。今日からのあらたな方向性に 繋がってくださると嬉しいです。

人間は気づくと気づかざると、大小様々な罪を重ねながら生きています。それらの罪に懺悔できるということは、素晴らしいことです。物事は深く考え、人との関係において謙虚になれるからです。大切なのは、そのことに気づけたこと。そして、わずかでもその改善を試みながら日々を重ねることです。

11さんは、この地球上でかけがえのない一人です。あなたのいのちを育み、いつでも照らしていてくださる仏さまの働きに力をいただけながら、今日を力いっぱい生きていただきたいのです。

さあ、まず、布団から出て朝日を浴びるところから始めてみますか?これからのあなたを、ハスノハ一同応援しています。

2024年10月21日 8:03
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有り難し
おきもち

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん...
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